今年も夏の甲子園が近づいてきましたが、野球ではなく、米作りで闘う甲子園を目指して、田んぼで頑張っている高校生達がいることをご存知でしょうか?
全国の農業高校が実習田で育てた米を競い合う「お米甲子園」。
農業の後継者不足や若者の米離れが進む中、日本の米に誇りを持ち伝統を受け継いでもらおうと始まったもので、昨年、最高金賞を受賞したのが、飛騨高山高校山田校舎3年生の3人の男子高校生でした。
「まさか優勝できるなんて。勝因は丁寧にただひたすら基本通りの作業をしたこと」と語った3人。
実は実家に水田を持っている者はおらず、米作りを課題研究に選んだ1年生の頃は知識ゼロ。
米作りの苦労など何も知らなかったといいます。
そんな3人が米作りで学んだことは「無駄な作業は何ひとつない」ということ。
「新しい知識や貴重な経験を学ばせてくれた先生と学校に感謝したい」
という3人に、指導教諭は
「仕事といえば地味な肉体労働ばかりだったが、文句も言わずよく頑張って最後までついてきてくれた」
と、その努力を讃えました。
今年は11月に青森の田舎館村(いなかだてむら)で開催されるお米甲子園。
その日を目指して、各地の高校生達が今日も美味しい米作りに懸命に取り組んでいます。