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作演出からの最近のブログ記事

ご覧頂いた皆様、本当にありがとうございました。

スタッフ、キャスト皆様、本当にお疲れ様でした。

演出の阿久根です。

好評だったラジオドラマを超えるものにする、
まったく別物にするという試みはどう考えても難しく、
おそらく多くの方は、良くてもラジオドラマがステージに上がっただけ
というような風にしか思ってなかったのではないでしょうか。

それをひっくり返した出演者の皆さんは、本当に凄いことをしたと思っています。


芝居はラジオドラマの時より格段に良くなりました。
ステージを衣装で彩り、静と動のダンスは大きなインパクトをお客様に与えました。
生演奏も新しいアレンジと新曲が入り、その登場にも意味を持たせました。

ダンスのコたちも、本番前と初日が終わった後では雰囲気が一変しましたので、
たぶん...彼女らも予想以上の客の反応を貰ったのでしょうね(笑)

僕は結局大したことはせず、皆さんの工夫や努力に支えられっぱなしでした。

芝居部も頑張りました。
主人公を見て―――

「ブッチさんって役者なんだ」

と思った方も多かったことでしょう。
ブッチさんは実は、永淵幸利さんという役者さんだったんですねえ。

あと、渡辺美穂さんを見て

「こんな人がこっちの土地にいたんだ」

とか

「あのジュディ・オングみたいな衣装きれい」

とも思ったでしょう。
ええ、魅せられました。
彼女は舞踏家でありながら、今回本格的に芝居にチャレンジしました。
しっかり物語を牽引してくれました。

女主人・編集者役の岩城朋子さんは、僕の作品と演出大好きだから
ずっと、はしゃいでましたね。
だいぶシーンを救ってくれました。

相国役の林浩介さんは初めて僕の現場に関わって頂きましたが、
ラジオでは僕が相国をやっていたため、その違いを出そうと
そうとう努力されていました。
お陰で凄くいやらしい相国が出来上がりました。ホントやらしい...

魏王役の山下健太さんはカッコいいと評判でした。
本人も

「イケメンと言われました」

と言ってましたしね。
存在感のある王になりました。

兵士役の三原宏史君も、いいセリフを吐い...
あ、セリフ無かったですね。
剣捌きと立ち姿が良かったです。

弟子サトユミ役のサトユミちゃんは
プロデューサー演出による前説良かったです。
スベってもヘコまないあなたの心の強さ、
見習いたいと思います。

あ99P1010597記念撮影キャスト2.JPG

――――

更に、この舞台で【箏(こと)】に興味を持たれた方も多くなったと思います。
河原伴子・抄子さん姉妹と、打楽器の村岡さんの演奏も凄く良かったですからね。

なんかですね

「あの曲のCDないんですか?」

の問い合わせがバンバンきてるんですけど...
どうしましょう?

楽曲を新たに作曲・編曲した岩崎さんも見事でした。

岩崎さんは、自分の楽曲でダンサーが舞い踊るのをみて

「チャイコフスキーの気持ちが分かった」

とか言うとりました。
ええ...分かって良かったです。

――――

ダンス部は一番の大所帯でしたが、ダンス部のお陰で
この企画自体が凄く大きなものになりました。

振り付けの緒方さん、いろいろ言ってすみませんでした。
かなり厳しいこといいましたが、それに見事に応えて頂き、本当に助かりました。
失礼を言ったことに関しては、同い年の誼で許してね。

群舞のコたちのキラキラした最高の良い笑顔忘れませんよ。
ま...それはステージより、終わった後の客だしの話ですけどね(笑)

参加した彼女らには何が残ったんだろうか?
と考えてしまいますが、
あのお客さんの大きな拍手、カーテンコールは本物であると思って欲しいですね。

舞台監督の権藤君、ご苦労様でした。
かなりいろんなことがあった現場でしたが、よく回してくれました。

照明の荒巻さん、ありがとうございました。
次にやるときにはこうすればいい的書き出しをしてくれているということなので、
今度それを教えてくださいね。

音響の岩切さん、
「こんなに作りこまなきゃいけないの初めてです」
と言われましたけど、これに懲りずにまた宜しくお願いいたします。

宮崎君もお疲れ様。
みんなの出欠をとってくれてありがとう。
道具を運んでくれてありがとう。
現場では君に音を出してもらってれば良かった。

プロデューサー大塚さん、お疲れ様でした。
現場ではテンションが上がる情報も下がる情報も、皆にくれてありがとう。
しかし、みるみる痩せていくのをみて思ったんですけど
この現場だいぶダイエットになったのではないでしょうか。
あと、僕の演出を見て学んで、

「次は俺が演出をする」

の夢は絶対に叶えてください。
そのために稽古場にいたんですから。

でも、大塚さんがこんなのを作りたいと粘って、僕がホンを書いて、
大塚さんがこういうことをしたいんだと言って河原さんを連れてきて、
出来上がったラジオドラマが舞台となって、また更に感動させたワケですから、
あのホール内にいたお客さんのエネルギーはみんな大塚さんが熾した熱ですよ。

大塚さんが強い思いで始めたものが、こうして皆さんに喜んで頂けているんです。
是非、また多くの人を感動させてあげてくださいね。

よく頑張ったお礼に、トモダチコレクションに入れといてあげます。

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舞台をご覧頂いた皆様、ありがとうございました。

ここをご覧頂いていた皆様、ありがとうございました。

この物語を愛して下さった皆様、本当にありがとうございました。

作演出 阿久根知昭


【その29】芝居のプランについて

どうも、演出最中の阿久根です。

今日は、ちょっと、芝居のコーディネートについて書こうかと思います。

えー...

役者はセリフを貰うと、まずそれをどうやろうかと考えます。
その時にいくつかのパターンがあるんですね。

本に書かれたセリフをそのまんまやる...
どこの誰でも、どんなシロウトでも、そのセリフはこんな風だろうとコーディネートする。

それを僕は
Aプラン
と呼んでいます。

要するに、ありきたりで当たり前で、それ以上もそれ以下もない、
誰でもがやれる無難な芝居のことです。

だいたい老舗どころの劇団なんかは、これが上手いです。
こーゆー当たり前の芝居が巧みなんですよね。

で、

ソレに対して、ちょっと変化球といいますか...
普通の人が本を読んだかぎりじゃ、「こんな感じだろう」と思うところを、
変えてくる。

「あ、そっち?」と思わせる芝居を僕は
Bプラン
と呼んでます。

普通とは違う芝居なのにシーンにはマッチしているというヤツです。
妙に印象に残る芝居をする役者がいるでしょ?
あれはだいたいこのプランに長けていたりするんです。

Aプランが巧みな役者、Bプランが得意な役者、どっちも長所があるんです。

Aプランが巧みな役者は使いやすいんですよね。
こっちがイメージすることを決して超えないから、どんな役でも与えられる。
だから脇役にはもってこいなんです。
だけど、どこにでもいる。
その人が病気で倒れても代わりの役者はだいたい見つかります。

Bプランが得意な役者は、客を惹きつけます。
みんなが思うイメージを超えてくるから、興味が尽きないんです。
これは主役になれる役者です。
こんな人をキャストしていたら、もう作家はこの役者にアテ書きで本書きますね。
でも、その空気を出せる役者はホカにいないから、彼に倒れられると代わりはいません。

Aプランはクセがなく、Bプランはクセが強い。
Aプランが上手い役者は演出がヘボでもカタチにはしてくれる。
Bプランが得意な役者は演出が無能だとその芝居を殺してしまう。

Aプランは後天的努力でどんだけでも上手くなる多数派。
Bプランは先天的嗅覚を持ち、個性が色濃い少数派。

良い演出とは、Aプラン役者もBプラン役者も使いこなせる人を言うんだと、
僕は思ってるんです。

まあ...AプランBプランという言い方も僕が言ってるだけなんですけどね。

僕は、本の構成上、凄くクサクサになってしまう歯の浮くセリフ
ケツが痒くなってしまうシーンをどうしても入れなきゃいけなくなる時が
あるんですよね(笑)
そんな時は、Bプランで切り抜けるんです。

客のイメージした通りのシーンを固める場合は逆に、役者にAプランを要求します。

昔、大映の作るドラマシリーズ、
山口百恵さんの出ていた「赤いシリーズ」や「スチュワーデス物語」、「スクール・ウォーズ」なんかは、A プランの塊ドラマで、Bプラン芝居をする役者は1人もいません。
その影響を受けている韓流のメロドラマは、やはりAプランだらけですよね。
2時間モノのサスペンスもAプランで芝居は構成されています。

あまり深く考えさせずに統一されたイメージを与えるには、やはりAプランでないといけません。

Bプランが出きる役者さんは、性格俳優と呼ばれたりします。
そして、その特徴としてはAプラン芝居することを嫌います。
で、安い飲み屋で演劇論をぶったりするという特徴があります(笑)

でも...

不思議な人もいます。

役を与えて、セリフを言わせると
「ありきたりにこうするんじゃないかなー」と、思ってたら、まさしく、そうしてくるのがAプランなんですけど、堂々としたAプランなのに、妙なおかし味があって誰のモノとも違うセリフを吐く役者が稀にいるんですよね。

誰のものとも違っていればそれはBなのに、セリフは紛れもないAのほうを吐いている...

本当は、そこでBプランを求めているのに、どんな素人でもそうしてしまうAプランをやりきっているから、ダメ出ししてセリフをBプランに変えさせようと思うんだけど、妙におかしくて、心地よさがあって迷う時があって...

結局、「これでいこう」と思わされてしまう...

これをCプランと呼んでます。

Bプランが得意な役者はある程度計算が出来てる人が多いけど、この人は、当たり前のセリフを言っているつもりで誰とも違う印象を与えている天然でして...

これは天才ですよね。


ああ...長くなってしまったので締めますけど、「月と陽」もAとBの芝居が散りばめられています。

そういうところも観てくださいね。

作演出 阿久根知昭


どうも、作演出の阿久根です。

ダンス部に続いて、芝居部の稽古も開始したんですが...
まだまだ和気あいあいとやっとりますよ。

ダンス部も、僕発注の衣装の確認があるから稽古に顔は出してるんですけどね。
そこは緒方嬢に任せてなーんもしてません。

ただ、ドレスの胸のトコが合うかどうか気になってですね...
いや...胸っつーてもイヤラシイ意味で言ってるんじゃないですよ。
胸の大きさって個人差あるしね。
なので緑組のドレス隊に方々に

「胸がカパカパの人?」

って尋ねたら、ほとんどが手を挙げてて(笑)
まあ、胸がきつくなるよりゃいいと思いましてね。
そんで

「本番までに胸を大きくしといてください!」

なんて言いましたが、コレってセクハラでした。

反省。

皆さん、「えー!」とか言うてましたね(笑)。

ま...中に何か詰めてくださいな。

P1010348そのに.JPG

群舞は総勢30名(現29名)いまして

緑のスカートタイプ組は20名で、
こちらは布の揺れを見せる雅た漢民族系の舞を披露します。

まだ衣装が中国から着いてませんけど、赤のパンツタイプ組は10名で、
こちらは躍動感あふれる少数民族系の踊りを見せます。

そーゆー陣容なんですね。

赤パンツタイプ組の衣装はですね。
上に羽織るやつがスケスケなんですよね。

って...スケスケって何かイヤラシイですね。
ちゃんとその下は着ていますから。
下に着たやつがスケて見えるんです!

ンー...
言ってるとどんどんヤラシクなるのはなぜなんだろう?

とにかく、
今、赤パンツ組、衣装がないけどガラスを鏡代わりにして、一所懸命に複雑な振り付けをおさらいしてます↓

P1010349そのいち.JPG

上の赤パンたちの衣装は5日には届くのでお楽しみに。


しかし―――
緑の漢民族系の面々は、裾とか袖とかの分量がスゲーので、
早めに届いてて良かったです。
どんどんと着てもらって馴れてもらったほうがいい。

先日、衣装に馴れるために

「えー、是非ともこの衣装で仕事に行くなり、電車に乗るなり、自転車を漕ぐなりしてほしいと思います」

とか言ったら、
やっぱ「えー!」言うてましたけどね。

そら言うってね。

―――――

で、芝居の本読みのほうなんスけど...

ざーっと読むだけで1時間を少し越えたので、これにダンスと生演奏が加わって、なかなかナイスな時間の流れになりそうです。

これは本読みが終わったトコですね。

左から、顔が隠れちゃってますけど、【魏王】役の山下さん、その手前に【甘沢・蓑田】役のブッチさん...この場合はパーソナリティではなくて役者だから永淵さん。
座っているのが【弟子】役のサトユミちゃん、【姜琰・黄鋒】役の渡辺、【女主人】役の岩城さん、
そして、納品書イジッてる大塚プロデューサーです。

これはもう終わって帰ろうとしているところです。
...と言っても、会議も兼ねたプチ決起会へ向かおうとしている図。

P1010213そのに.JPG

で、横に少しパンしますと、【相国】役の林さんが帰り支度してる...

P1010212そのさん.JPG

てな具合でやっとりますよ!

明日は音楽を仕上げねば!

作演出 阿久根知昭


【その27】久し振りに記事アゲます

こんにちは 演出の阿久根です。

もーずーっと放置してました。すみません。

と言いつつも、なんやかんややってたんですよ。

記者会見の写真でも、ちょっと凹んだ風に写ってたりしてるでしょ?

大塚さんが喋ってることに対して、首傾げて苦笑いしているのが、なんとなく当日の雰囲気感じ取れるでしょ?

だってカタい挨拶してんだもん。
それにブッチさんがギャグを仕込んでたのに、それを封じたりね(笑)

まーいいや...
とにかくいろいろやってます。


あと...

ダンサーの方々の衣装準備にも追われてて、もう大変です。

ホント

もー大変。

脚本の全体を構成してて...

ここは生演奏で...オケとクロスして...

ここは衣装早替えで...デュオ演奏繋ぎで...

ここはサラウンドで...キャストが動く方向が客席後方からステージ斜めに抜けて...

ここは群舞で、ソロ渡しで...

楽屋から中国にシーン替えに照明色変えて...

とかをやってて、
それを分かり易いように色分けしたら、とーってもカラフルな脚本になってしまいました。

こんなカラフルなホン初めて書いたもんね。

赤、青、緑、オレンジと...各持ち場の奏者も踊り手も演じ手も技師もあれこれ大変なんですから。

もう...

大変なんス...


作演出 阿久根知昭


あさひちゅうごく.JPG

皆様、新年明けましておめでとうございます。

作演出の阿久根です。

いよいよ今年、舞台公演でございます。

思えば...
去年の4月頃に、あーだこーだ言っていたのに、もう年を越してしまいました。

さあ、準備も急ピッチで整えないとですねー...


皆様に感動していただける舞台を作るために、ちょっとムリをしなきゃいけない時期に突入してきました。

皆様、宜しくお願いいたします。

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