今回は「絵本で心のデトックス」と題して
コンシェルジュに絵本司書、読書アドバイザーの安藤宣子さんにご登場いただきました。
11月30日は何の日かご存知でしょうか?11月30日は「絵本の日」なんです。
安藤さんがお勤めの「絵本と図鑑の親子ライブラリー ビブリオキッズ」が
制定しました。
この日は、児童文学作家の瀬田貞二さん(映画にもなって大ヒットした「ナルニア国物語」や
「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)」の翻訳者としても有名です)が、
日本の絵本に関する基本的な考え方を最初に示して、その後絵本の世界に大きな
影響を与えた「絵本論」を出版した日が、11月30日と言う事でこの日に制定されました。
ビブリオキッズについてはコチラをどうぞ!http://bibliokids.jp/
今回は大人へオススメ。大人が読んでデトックス出来る絵本を何冊かご紹介します。
まずは最近では医療でも注目される「笑い」。大人が笑える絵本です。まずは・・・
「がまんのケーキ」(作・絵かがくいひろしさん)
「がまんできます! あなたのためなら...」
ケーキを目の前に「こいたろうくん」と「かめぞうさん」は「がまんがまん!」。
大好きな「けろこさん」と一緒にケーキを食べたい! 迫りくるケーキの誘惑に
二人は勝てるのか!? はたして運命の結末は!?かがくいひろしさんのユーモア
もりだくさんの絵本。
続きまして・・・
「ちくわのわーさん」(作 岡田よしたかさん)
のんびり気のいい「ちくわのわーさん」。急いでいるようですが、あちらこちらへ
寄り道ばっかり。おひるねしたり、こいのぼりになってみたり、巻きずしの服を
着てみたり......。わーさん、夕方までに無事目的地へたどりつけるのか。
そしてわーさんは、どこに向かっていたのか・・・?
続いて・・・大人へオススメ絵本で心のデトックス!泣ける絵本!
「あの時、そこに 君がいた」(作 やじまますみさん)
2016年4月16日、午前1時25分頃、熊本県熊本地方をマグニチュード7.3、
震度7の巨大地震が襲いました。この本は、熊本市在住のイラストレーター(作者の
やじまますみさん)が、実際に体験した震災と、避難所の様子を描いた、
熊本地震を扱う絵本。実際に被災したやじまさんが見た、リアルな現場と、そこに
やってきた中学生のボランティア。彼らも実際被災しているにもかかわらず
誰かの役に立ちたいと、ボランティアに参加。来ていたビブスに書かれていた
言葉とは・・・。
「イオマンテ めぐるいのちの贈り物」(文 寮美千子さん、画 小林 敏也さん)
アイヌに伝わる〈クマ送り〉の儀式をめぐる物語です。
アイヌは自分が着る物(熊の毛皮)や食べ物(熊の肉など)自分たちで必要な分だけ
狩りをして、感謝し、頂き、残った子熊を兄弟のようにかわいがり一緒に成長する。
しかし「別れの日」は必ずやってきます。成長した子グマを神の国へ送る儀式
「イオマンテ」が行われます。生命が軽視されることの多い今の時代に、
「いのちのめぐみ」を受け取るとはどういうことか、を伝える作品となっています。
今回はデトックスをテーマに「笑」「泣く」にスポットを当てました。
是非参考になさってみて下さい。