今回のコンシェルジュは、福岡の映画好きと言えばこの方、
三好剛平さんです。三好さんは、フリーペーパーなどで映画のコラムを
書かれていたり、映画祭などのイベントでトークしたりと、福岡で
映画が好きな人なら知らない人はいない!と言うくらいの方です。
今回は新作ではなく「令和にも残したい、三好さんおススメの映画」を
教えていただきました。
だいたい年間、新旧洋邦問わず、映画館で、DVDで150本くらい映画を
観るそうです。
そんな三好さんが最近見た映画が「新聞記者」です。
(松坂桃李さん主演)https://shimbunkisha.jp/
制作者が「覚悟を持って作っている作品」だと感じたそうです。
言いずらいことを「これは自分たちが言わなきゃいけない事だ」と言う映画。
凄くオススメだそうです。
そして今回選んでいただいたアート系映画ですが・・・
「パターソン」 ジム・ジャームッシュ監督作品
アダム・ドライバー扮するバス運転手パターソンの何気ない日常を切り取った
人間ドラマ。ニュージャージー州パターソン市で暮らすバス運転手のパターソン。
朝起きると妻ローラにキスをしてからバスを走らせ、帰宅後には愛犬マービンと
散歩へ行ってバーで1杯だけビールを飲む。単調な毎日に見えるが、詩人でもある
彼の目にはありふれた日常のすべてが美しく見え、周囲の人々との交流は
かけがえのない時間だ。そんな彼が過ごす7日間を、
ジャームッシュ監督ならではの絶妙な間と飄々とした語り口で描く。
「ミステリー・トレイン」でもジャームッシュ監督と組んだ永瀬正敏が、
作品のラストでパターソンと出会う日本人詩人役を演じた。
「シルビアのいる街で」
朝、青年はホテルの一室で目を覚まし、地図を片手に街を歩き出した。
2日目、演劇学校の前にあるカフェで、青年はそこにいる女性たちを
ひとりひとり観察し、ノートにデッサンを描く。やがてガラス越しに
ひとりの女性の姿を見つけた青年は、カフェを出て行く彼女の後を追う。
後ろから女性に「シルビア」と声をかける青年だが、返事はない。
女性を見失いかける青年だが、市電に乗り込む姿を見つけ、後を追う...。
夏に見たい映画
ヴェトナム映画「夏至」
「シクロ」で95年ヴェネチア国際映画祭グランプリを受賞したトラン・アン・ユンがそれぞれに秘密を抱える3姉妹の姿を描いた家族の物語。母親の命日に集まったスオン、カイン、リエンの3姉妹。姉妹はとても仲が良く、その全てを分かち合っていたが誰にも言えない心の秘密を個々に抱えていた。そして、そんな酒宴の席で母の秘めた初恋の話が語られ、3姉妹は動揺しながらもそれぞれに母の生き方を受け止めていく......。
とにかく、暑いけど、涼やかな瑞々しいシーンが多い。夏の気持ちい感覚が
この映画を観て残っています。
泣ける映画
「ワンダー 君は太陽」
ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、
人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習を
してきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。
はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりする
オギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。
ただのお涙ちょうだい、ではない映画。オギー少年が中心の映画ではなく、
彼を取り巻く家族の目線でも描かれる映画。
「メッセージ」
エイミー・アダムス演じる言語学者ルイーズ・バンクス博士が、
突如地球上に現れた謎の地球外生命体であるエイリアンとの
コミュニケーションを試みる物語です。映像が綺麗でSFとしての演出も
スバラシイ!三好さんが人生を左右した1本に上げるくらいです。
ホラー映画
「イット・フォローズ」
直訳すると「それはついてくる」。 果たしてイット ・フォローズの結末は
ハッピーエンドなのか? 人から人にうつされ、うつされた者のみに見える
「それ」。「それ」は静かに歩いてついてきて、「それ」に捕まると
死んでしまう・・・
是非三好さんのおススメ「令和に残したいこの1本」ご覧になってください。