働くを考える - 教えて!コンシェルジュ! | FM FUKUOKA
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働くを考える

コンシェルジュは、ママの働く明日を応援する「Domani(ドマーニ)」代表、
NPO法人「ママワーク研究所」中山淳子さん。
NPO法人ママワーク研究所→http://www.mamawork.net/about

中山淳子さんは、20年近く、大手幼児教室「株式会社七田チャイルドアカデミー」で勤務
(東京本部長、九州本部長、企画運営を歴任)。会社初の「女性管理職」として
女性社員の勤務体制整備、女性社員研修なども担当。
その後、自身が母親となり、子育ての素晴らしさ、楽しさを改めて実感、ママと子どもの
サポートフィールドを広げるべく退職。現在は毎日がんばっているママたちに
「子育てをもっと楽しく!」を伝える「ママのご褒美サロン」をライフワークとして
全国各地で実施しつつ、幼児教室、学習塾、幼稚園、保育園などへのコンサルティング、
講演、研修など活動中。1児(男の子)のママ。

今回は「ママたちの働く」を考えてみました。
働くお母さんをサポートする「NPO法人ママワーク研究所」の理事を
務めておられる中山淳子さん。
現代のお母さん達は、実際どれくらいの割合で働いているお母さんがいて、
どれくらいのお母さんが専業主婦なのか?聞いてみました。
「福岡市が平成25年に実施した調査によりますと、未就学児がいる家庭で、
以前は就労していたけれども、現在は就労していないというママたちが
40.6%なんですね。で、これまでも働いたことが無いという方も
含めるとおよそ50%。そして小学校1年生から3年生の子どもがいる家庭に
同じような質問ッをした時には、31.8%が現在働いていない、と言うような
回答だったんです。」

子どもが小学生にあがるまでのお母さんの2人に1人は働いていない。
じゃあ働いていないお母さんは、実際に働く意思がないのか、それとも
また働きたいと思っているのか・・・
「どれくらいの人が働きたいと思っているのか?福岡市内では、71.7%の
方が働きたいと思っていて、全国で見ると86%なんです。」
ここで全国と福岡の誤差がありますよね・・・
「福岡市内で見てみますと、福岡は転勤族が多い街なんです。
ご主人の転勤で福岡に来たという方がとても多くて、いつご主人が
他の地域に行くか分からない、なので、自分が働くことが出来ない、
という方、多いんですよ。」

なので福岡は、全国一ママたちがプチ起業している人が多い街、
という事もデータとして出ているんです。

では、企業側として、お母さん達は短い時間で働けるとか
そういう実態はあるのでしょうか?
「今、少しずつ増えてきています。お母さん達って、凄く責任感が強いんです。
なので、この責任感とか、もう一つのお母さん達の武器がコミュニケーション能力、
なんですよね。なので、以外に営業とかは向いているんですよ。
また、今SNSをやっているママたちが多いので、それを広げていくとか。
そういった仕事をお母さん達に任せてみませんか?という事なども
企業にアドバイスさせて頂いています。」

転勤族だから、いつまた転勤になるかもしれないから、と言う理由で働きたくても
働けない、ただ、お子さんの年齢も深く関わっているようですよ。
「子供が小さいうちはそばにいたい。病気や学校行事の時に
休める仕事ってないよね、と思ってらっしゃるママ、多いんですよ。
働きたいんだけど、そんな都合のいい仕事ってないですよね、と言って来られる
ママって非常に多いんですよ。
ないんですよね、じゃなくて、じゃあそういった仕事を提案してみましょう!
自分達の権利ばかりを主張するのではなくって、かばい合うこともできるんじゃないか?
と言うこともお母さん達にアドバイスしているんですよね。」

企業側がお母さん達を社員として受け入れる時に、どんな悩みや壁があるんですか?
「企業側は、子どもが熱などを出して、急に休むかもしれないって事もあるし、
子育てが終わった先輩のお母さん達との軋轢を気にされる方も多い。
そこで企業が、やっぱり採用するのではなかった、となってしまうんです。」

いろんなハードルはあるにせよ、社会復帰のアドバイス、
どんな手はずを取って行ったらいいのでしょうか?
「まず家庭の中で、しっかりとご主人に話をする、という事です。
ご主人に自分の想いを伝えていない方が多いんです。
働きたい、とか将来の自分の夢とか。そしてそれを言っても無駄だろうと、
分かってくれるわけがない。そして、働き出しても、子どもの迎えは
ママの仕事だ、と思っているパパ、ママ多いんです。
以心伝心は家庭内では通用しない。思った事を伝えてみる。
家庭内での発進伝心をする事で、会社でのコミュニケーションにも
繋がって来ます。
次に近所のママ友としっかりコミュニケーションしていく。
また、各地でサポートシステムも整ってきていますので、働いていない時に
色々見ておくといいと思うんです。準備ってすごく大事です。」

行政からもしっかりとサポートがあるんです。
また、企業との関係ですが、昼休みなどに上司に自分の家庭の話を
していくと良いでしょう。話の中に毎回子どもが出てくると、
上司も自分の子どもの事のようになるので、大事です。
それからお互い様、と言う気持ちを忘れない。
同僚や仲間が病気になった時などは、率先してサポートしてあげる、
そうするといざという時、周りもたすけてくれますので、
お互いさまの気持ちで助け合っていく事も大事です
お伝えしているそうです。

パーソナリティ


今村敦子

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