今回は、皆さんのご家庭でも良く使っている「オリーブオイル」について
オリーブオイルソムリエの坂井千夏さんにお伺いしました!!
まず、オリーブオイルソムリエって、初めて聞いた方も多いと思います。
オリーブオイルソムリエって??
ワインのソムリエのように、料理に合わせてオイルを選ぶ
手助けをする 専門職の事を言います。
ソムリエがいると言う事は、それだけ「オリーブオイル」の種類が
沢山ある!と言う事になると思うんですが...
ザックリ言うと「1600種」あると言われています。
品種によって、ワインと同じで、味も様々・・・。
だから、それぞれの料理との相性を見極めて、このお料理には
こんなオイルが合いますよ、と言う提案をさせて頂くソムリエなんです。
坂井さんは、イタリアにオリーブオイルソムリエの資格を取るために勉強しに
行ったそうですが、どんな方がこの資格を目指していたかと言うと
プロの料理人(シェフ)、レストランのオーナーさん、料理教室をされている
先生、食に興味がある人など、オリーブオイルを使う機会が多い人が
勉強しに来ていたそうです。
さて、そんな坂井千夏さんに「そもそもオリーブって何?と言う
質問をぶつけてみました!!
ヒイラギやジャズミンと同じ常緑樹なんです。樹齢はだいたい100年。
長いモノでは1000年、5000年生き続ける物もあるんです。
平和の象徴で、昔はオリンピック勝者の王冠に使われていたりだとかしましたし、
今は、町おこしの一環として、オリーブを育てている九州の市町村もあります。
日本では香川県の小豆島が有名ですよね!
12月ごろが収穫時期で、日本に新しいオリーブオイルが入ってくるのが1月、
遅い物だと4月、5月になるそうです。
オリーブの実を搾った物がオリーブオイルなんですよね??
ギューーーッとそのまま搾った、フレッシュジュースなんです。
ビタミン、天然成分がそのまま含まれているんです。石臼のようなもので、
オリーブの実を全部潰してしまうんです。潰すとペースト状になりますので、
それを布に入れて搾るんです。そこから出た液体は、バケツのようなものの中に
保存されますが、上が油分、下が水分にはっきりと分かれるそうです。
その上の油分を採ったのがオリーブオイルです。
ほとんどの植物油は種から採られていますが、種は脂分が少ない。
そこで、色んな製法で油分を加えていきます。
しかし、オリーブオイルは「フレッシュジュース」。
オイリーな「フレッシュジュース」です。
そんなオリーブ、現在確認されているだけで、500種類以上あります。
もちろんすべて味がバラバラです。でもまだ見つかっていないものも
800種類くらいあるのでは?と言われているそうですよ。
生産量世界ナンバーワンは「スペイン」。
(イタリア料理に使われているイメージが強いから、イタリアかと
思いがちですが、イタリアは2位!)
1本のオリーブオイルの木から、だいたい100キロから150キロのオリーブの実が取れます。
その中からオイルになるのは、20キロ(5分の1)なんですよ。貴重な物なんですね。
オリーブオイルが体にもたらす影響は?
オイルの中でも最も酸化しにくいオイル、と言われています。
オレイン酸が80パーセント入っていて、このオレイン酸と言うのは
「体のサビを防ぐ抗酸化成分」で、これが豊富に含まれているそうです。
アンチエイジングにもってこい!のオイルですね。
また、悪玉コレステロールを抑える働きも、オレイン酸には含まれています。
便秘の解消の手助けになるとも言われているんです。
大さじ1、2杯を毎日摂取するのがいいとされています。
また、熱を加えるとビタミンなどの成分が飛んでしまうので、
いいオイルは生で食べる事をおススメします、との事でした。
生の方が、風味も香りもいいし、栄養成分もそのまま。
贅沢に揚げものに使う方もいらっしゃるとか...スゴイ!
でも、この揚げ物にオリーブオイルを使うのが良い!と言う理由も
あるんです。
オリーブオイルの場合210度まで化学変化しないと実証されています。
普通の油は120度、130度くらいで化学変化を起こすので胸やけの原因に
なったりしますが、オリーブオイルで揚げると、胸焼けしません。
そんな万能なオリーブオイル、でも貴重・・・
毎日スプーン1杯分とればいいと言われています。
ヨーグルトに入れたり、坂井さんはお味噌汁にスプーン一杯の
オリーブオイルを入れているとか・・・美味しいそうですよ!!
今は和食にも合う!と言う事で、お寿司屋さんがお寿司に使ったり、
和の懐石料理にも使われているとか・・・和の職人さんが使っているそうです。
次回は、オリーブオイルの選び方、美味しい使い方などを
伺います。