今回は、絵本司書、読書アドバイザーの安藤宣子さんにお越しいただき、
絵本の魅力についてたっぷりとお話し頂きました。
お子さんの子育てに悩んでいる親御さんに、絵本でお答えしている
連載もスタートした安藤宣子さん。今回はそんな安藤さんが
お進めする本をこちらでご紹介していきます。
まず、「0?1歳になって、ストーリーはまだ分からないけど
響きのいい絵本はないですか?」と言うお悩みに対して
おススメして頂いた絵本は・・・
ももんちゃん ぽっぽー
とよたかずひこさん著の人気シリーズ「ももんちゃん」の中の1つ。
子ども達が大好きな「ぱぴぷぺぽ(半濁音)」を使った擬音語が多い絵本。
また、電車、乗り物系は男の子が大好きなので、こういった絵本で
乗り物のイメージを膨らませてあげる感覚に届けさせてあげる
読み方をしてあげましょう。
本の中では「ぽっぽー、ぽっぽー」と2回の所を、
「ぽっぽーぽっぽーぽっぽーぽっぽー」と4回言ってあげるなど
工夫してください。簡単なストーリーも魅力ですし、親が読むときに
手で汽車をイメージした動きを入れるとさらに効果的です!
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他にもたくさんの「桃んちゃん」シリーズがありますから、是非読んでみてください。
ここで沢山ある「絵本」を選ぶ時のポイントをお伺いしました!
絵本選びのポイント
日本の四季って素晴らしいですよね。気候・景色様々な楽しみがあります。
なので、カラー(色)を意識してみてください。例えば春だったら若草色、夏はブルー、
秋は茶色、冬は白。そこにそれぞれの季節の風物詩を持って来ると良い感じですよね。
そこで今回は、四季を感じる絵本を幼児向け、小学生向けとご紹介頂きました。
まず・・・
春を感じる絵本「幼児向け」
じっちょりんの あるくみち
かとうあじゅ作。![]()
「じっちょりん」は、小さな小さな家族。そのじっちょりん達は庭の隅にいて、
花びらや葉っぱを食べて生活しています。しかし、種は食べません。
種を集めて、あちらこちらに撒きに行くんです。本では、人間目線と「じっちょりん」目線のページが
あるのですが、野の花の名前も書いてあります。図鑑としても使えそうな、大人も見てみたい1冊です。
続いて春を感じる絵本「小学生向け」
はるねこ![]()
かんのゆうこ作、松成 真理子絵
この「はるねこ」は、春を呼んでくるのがお仕事。(シリーズで「なつねこ」「あきねこ」「ふゆねこ」があります。)
全ページに渡って「若草色」のパステルカラーが とにかく綺麗!色だけで「春」を
感じることが出来ます。
春の種を無くしてしまった「はるねこ」を助けたのが「あやの」ちゃん。
彼女は、春のお花や虫たちを折ってあげるんです。そしてそれを「はるねこ」の
ために、野原に振りまいてくれます。
「はるねこ」と「あやの」ちゃんが一緒に春を探しに行く、と言うお話です。
この本には、あやのちゃんが折った折り紙と同じモノを作ることが出来ます。
絵本の中で登場する折り紙を実際に体験できます!
続いて・・・
夏を感じる絵本「幼児向け」
なつのおとずれ
かがくいひろし著![]()
見るからに夏っぽい1冊です。著者のかがくいひろしさんは、だるまさんがころんだシリーズで有名です。
ユーモア、ナンセンス絵本の神のような存在です。
大人も楽しめる1冊です。
何よりもこの絵本の魅力は、一番最後のページに、絵と擬態語だけで夏の暑さをモロに表現しています。
これ是非体験してください!!
夏を感じる絵本「小学生向け」
南の島で
石津ちひろ著![]()
表紙から中の色まで「夏の色」ブルーです。
「南の島にすむ父さんの妹、ももさんと過ごしたぼくの夏休み。
しあわせすぎて、たいせつすぎて、思い出すとせつなくなる忘れられない日々のこと。」が
描かれています。
秋を感じる絵本「幼児向け」![]()
おちばいちば 西原みのり作
タイトル通り「おちば」でできた「いちば」のお話です。
作者の西原みのりさんは福岡出身。糸島在住の作家さんなので、地元の作家さんの
作品も是非読んで欲しい!と言うことで、この本を勧めていただきました。
秋を感じる絵本「小学生向け」
どんぐりと山猫
宮沢賢治さんの代表的な1冊。秋満載です!そして、様々な絵を描く方々が
1冊の本を元に絵をお書きになっていらっしゃいますが、今回勧めて
頂いたのが小林 敏也さんが絵を描かれた「どんぐりと山猫」です。
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こちらが小林敏也さんが絵を描かれた1冊です。
「どんぐりと山猫」は文字が多いんですが、同じお話の文字数なんですが、文字がおっきくて
絵と文字のバランスが絶妙なんです。
冬を感じる絵本「幼児向け」
バスでおでかけ 間瀬 なおかた著
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「今日は素敵なところへ行こう」。お父さんに連れられてバスでおでかけした行き先は...?
クリスマス気分たっぷりのラストにはあっと驚く素敵なしかけが入った絵本。
冬を感じる絵本「小学生向け」
ひめねずみとガラスのストーブ
安房 直子作![]()
風の子「ふーくん」とひめねずみのお話。
冬の外の寒さとストーブの暖かさを綺麗に表しています。
キュンとする結末・・・あったかさと切なさを感じます。
