元タカラジェンヌに聞く!「女性としての美しさ」 - 教えて!コンシェルジュ! | FM FUKUOKA
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元タカラジェンヌに聞く!「女性としての美しさ」

コンシェルジュ 元宝ジェンヌ 穂高ゆうさん
福岡県うきは市出身の元タカラジェンヌ!現役時代は「男役」として活躍されました。
こちらが穂高ゆうさん!見て下さい!download_400.jpg
さすが!元タカラジェンヌ!スラット伸びた手足!

現在は、モデルやヴォーカリストとして幅広い分野で活動をしているほか、美と健康をテーマにした講演活動、セミナーなども実施しています。
そんな穂高さん。宝塚を目指した理由は・・・?

学生時代はバスケットボール一筋。宝塚を知ったのは、中学卒業後の3月、伯母さんに連れられて
見に行ったのが初めてです。その時はピンと来ませんでしたが、高校時代のバスケット部の
マネージャーが宝塚を目指していたんです!彼女に「一緒に受けようよ」と誘われ、
「いいよ」と気軽な気 持ちで返事をし、一緒に受験をすることになったのです。

それまで全く興味の無かった宝塚。もちろんダンスのレッスンなんかしていません。
試験会場が関西だったと言うこともあり、旅行気分で宝塚の面接を受けることになります・・・しかし・・・

結果は不合格でした。バレエの試験で、一歩も動けなかったんです。でも、その時は
特に熱意を持って受験したわけではないし、どこか他人事に思っている自分がいました。
ただ、そんな試験の当日、せっかくだからと見に行った宝塚の舞台。それが運命でした。
眩しく輝く舞台で、初舞台を踏む人たちが述べる口上。その姿を見て、初めて試験で上手に
できなかった自分に悔しさがこみあげてきて『もう一度受けたい!』と思ったんです。
その後、それまでずっと頑張ってきた バスケット部を辞め、バレエを習い始めました。
そして遂に高校2年生の3月。宝塚音楽学校に入る事ができたんです。

一度は不合格の通知を受け取り、その後記念にと見た宝塚の舞台の華やかさに感動した穂高さんは、
バスケットを辞めて、うきはから福岡までバレエレッスンの為通って、見事!宝塚に入団します。
しかし・・・宝塚音楽学校の規則の厳しさに・・・
特に、1年生の時、予科生と呼ばれる時代には 守るべきルールがたくさんあったようで・・・
何だそのルール!!?

校内を歩く時「肩が壁から離れてはいけない!」
学校の中は、常に肩が壁に付いていなければいけないそうです。なので、移動も「壁に沿って歩く」ので
直角にしか動くことのできない、奇妙な感じになるんです。これ、1年生の時だけで、2年生は堂々と真ん中を
歩く事が出来ます。
しかし、これには理由があるんです。
穂高さん「音楽学校もそうですけど、劇団に入ると、明確に上下関係がはっきりします。
    音楽学校の1年生となると、1番下の下・・・ようは下っ端じゃないですか?その時に、自分たちは下級生である、
    と言う立場を認識しないといけない。例えば、奇妙に見える壁伝いの動き一つとっても、下級生は端に避けるものだ、
    真ん中は上級生や先生の歩くところです。と言うのを、壁から肩が離れてはいけない、だけを取るとクエスチョンですが、
    常にそれを意識していると、身に沁みついていて、上級生が来た瞬間に避ける、と言う行動が、何も言わなくても
    出来るようになっている。まずは行動からと言うのが、1年生の時の規則には多かったように思います。」

考えてどうこう、の前に体が動いた後から 気持ちが付いてくる
その動きが出来ることで、気持ちが一緒に付いてくる、というような、不思議な規則が多かった気がします。

音楽学校の1年生は、右も左も分からない子どもです。その子供に、考えることを教えるよりも、
まず「やって」行動して考える癖を付けさせる・・・なるほど!
確かに聴くだけだと、はてなマークが頭を駆け巡るルールではありますよね。

劇団に入ると、常に団体行動なので、常に一番下が動かなければいけない。それを察知して動かなければいけない。
その為には、音楽学校で、上級生を敬う行動が出来ないと、スムーズに物事が運ばないので、
そういった意味もあるのかな?と穂高さんは感じているそうです。

なんだ!そのルール???

掃除
1年生の最も重要な仕事と言っても過言ではないのが掃除です。
毎日朝7時20分から8時40分まで、1時間20分かけて毎日掃除をします。
しかも、決められた場所を、1年間ずっと掃除し続けます。
その掃除と言っても、一般的に、大みそかにする「大掃除」みたいな事を、毎日するそうです。
タイムスケジュールも決まっていて、何分から何分は、どこどこを、右から左に掃く、という事まで
全て決まっているそうです。
埃一つ、髪の毛1本落ちていることが許されません。
もし落ちていようものなら、上級生から厳しく指導されるそうです。
(学校内の規則に関しては、先生は全くノータッチ。生徒同士のやりとりなんだそうです。)
板の目もヘアピンを使って、誇りを全部取って、鑢をかけて、そしてガムテープで髪の毛一本落ちていないように
ペタペタと取ると言う・・・凄い・・
分刻みのスケジュールでありながら、時計を見てはいけない!と言う規則もあるそうです。
最初は全然できなくて、怒られて怒られて、毎日毎日同じことを繰り返していくうちに
なんとなく、感覚で分かるようになってくるんだそうですよ。

しかし、これが後々の芝居にも役立ってくるのです。

また、ふき掃除にしても、雑巾をあまり絞らないと濡れすぎる、でも絞りすぎると綺麗に拭けない・・・
程よい搾り具合だと、スーッと滑って、時間も稼げるし、という事を自分で考えていくんです。
時間内にどうやって綺麗に終わらせることができるのか

こんなに厳しくって、聞くだけだと理不尽な規則なのですが、やめる方はいないそうです。
それは・・・
目標が明確にある
一人の失敗は全員の責任、一人じゃない
誰かが助けてくれる、信頼関係が生まれるので、一人で悩まず同期に相談する事が出来るからだそうです。
誰かが起こられたら全員で謝る、これは同期40人平等なので、皆する事です。

絶対に見捨てない。という事が、誰もやめない一つの理由なのかもしれない、と穂高さんはおっしゃっていました。


ちなみに、穂高さんの同期は、あのビールのCMでお馴染みの檀れいさんだそうです!

次回も宝塚のお話しを聞きながら 簡単にできるキレイ度アップの方法をお話し頂きます!


パーソナリティ


今村敦子

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