前回からのお客様は、フランス料理のシェフで、自らがオーナーを務める
フランスの「オ・キャトルズ・フェヴリエ」をミシュラン一つ星に導いた 浜野雅文さんを
お迎えしています。
福岡県糸島市出身の浜野雅文さん。本場フランスでミシュラン一つ星に
輝いた、これからが期待される若手のフランス料理シェフです。
日本で、フレンチの鉄人坂井宏行さんと出会い、本場フランスでフランス料理で勝負する
事になった浜野さん。
あの!料理の鉄人に、坂井シェフのヘルプとして出場したことがあるそうです。
しかし・・・今思い出してもとても緊張する、と浜野さんが言うくらい、当日の事は
ほぼ覚えていないそうです。ただ、全然だめだった、と言う事だけは覚えているとか・・・
記憶が無いほど緊張して、何一つできなかった浜野さんは、その後かなり
落ち込んだんだそうです。次も坂井シェフのテレビ収録が控えていましたが、
浜野さんは「きっと違う人に声がかかるんだろう。」と思っていたんだそうです。
しかし・・・全然だめだった時の帰りの車で、坂井シェフは浜野さんに
「つぎ、どうする?」と聞いてきたそうです。
え?次があるの?意外な質問に浜野さんは、是非やらせて下さい!とお願いして、
収録に挑み、前回からは考えられないくらい楽しい時間だったと言います。
あの時、坂井シェフにあの言葉をかけて貰わなければ、きっと今、
料理を作っていなかったと思います。そう答えるほど、落ち込んだと言います。
フランスに渡った浜野さんですが、最初に入ったホテルでは屈辱的な思いを
したそうです。それは言葉が通じないばかりに、名前を呼んでもらえず、
おい!ジャポネ!(おい日本人)と呼ばれていたそうです。コミュニケーションが取れない
相手には かなり厳しいのが海外だと言います。
そこで浜野さんは語学学校に、ホテルにバイトしながら通い、そこそこ話せるように
なった時、またあの屈辱的な言葉「おい!ジャポネ!」を掛けられました・・・しかし・・・
浜野さんはそこで怒ってしまったんだとか・・・。
今まで溜まっていたものが噴出してしまったんでしょうね!俺は
浜野だ!と言ったんです。するとその日から、ちゃんと名前で呼んで
もらえるようになりました。コミュニケーションの大切さを改めて思い知らされた
経験だったそうです。
フランスに読んでくれた知り合いのつてで、今オーナーシェフを務めているレストラン
「オ・キャトルズ・フェヴリエ」に「 シェフとして開店に立会い、まずミシュラン一つ星を
獲得。その後、自らがオーナーを務める同じ名前の店をオープンし、再び
一つ星を獲得します。
季節を大切に、ワクワクを大切にしている 浜野さんの料理の数々・・・
浜野さんのお店では、季節に2回、1年で8回もメニューを変えるほど、季節には
こだわっています。また、お皿には、様々なソースがかけられ、混ぜながら様々な味を
楽しむ事も出来ます。そして、一番のこだわりは、見えないところにソースを打つんだそう。
見えてしまうと味の想像がついてしまうので、葉の裏などにソースを打っておくと、
「え?何この味・・・」と言う驚きが出て、会話も弾み楽しい食事になる事を目指して
いるそうです。
でも、そんな沢山のアイデア、すぐに出てくるものなのでしょうか??
浜野さんは、頭の中で、この味とこの味を足せば、こんな味になると言う事が
記憶の回路を繋ぎ合わせる事で出て来て、そしてその記憶の回路は、
自分が生まれ育った糸島の野菜などの影響も大きいとおっしゃっています。
こんなにかわいいお店です。
浜野さんの料理は 女性が作ったかような繊細さも持っていて、女性からの
人気も高いそうです。
次は ミシュラン二つ星!が目標だそうです。
頑張れ!浜野シェフ!
オンエア曲
ボンジュール・ボンジュール/ジュリー・バタイエ
シンシア / 原田知世