テーマ「初めてを 始める」 - 教えて!コンシェルジュ! | FM FUKUOKA
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              テーマ「初めてを 始める」

今回のコンシェルジュはエムスタイルジャパン代表で、日本で唯一のツバメの巣ハンターの
「稲冨幹也」さんです。

今村「天然ツバメの巣ハンターを始めてどれくらいですか?」
稲冨さん「3年ですね。」
今村「このツバメの巣ハンターというお仕事を、日本人で聞いた事
  無いんですが・・・」
稲冨さん「多分日本で僕だけだと思います。」

まさに、初めてを始めた方なんです。

          稲冨さんとツバメの巣の出会い
もともと別のお仕事で起業されていた稲冨さん。母親に育てられたと言う事で、
母親に楽をしてほしいという所から事業を起業されました。しかし、年月が経ち、
仕事が落ち着いてくると、どこかむなしさが出てきたそうです。
稲冨さん「ずっとおふくろの為に仕事をやってきて、26歳の時に
  ふと考えた時に、自分の為に、自分の好きな仕事に心底出会いたいなと思い出して、
  いくら事業でお金を稼ぐ事が出来ても、売れない芸術家でも、自分が没頭する何かを
  持っている事が、とてもかっこよく思えたんです。」

そんなことから、一生を捧げる事が出来る、命を削る事が出来る仕事に出会いたい!と
思うようになったそうです。でも・・・何でもいいじゃダメだと、自らに2つの条件を
科しました。
   1つは「誰もやってない事」
   2つめは「世界に打って出れるもの」
テーマを設けた理由として、ただお金儲けをすることだけは絶対に止めようと言う
気持ちからだったと言います。

その時は、まだツバメの巣、という発想は全くなかったのです。しかし・・・
稲冨さん「36歳の時に、たまたま言ったマレーシアでのこと。
  友人が会社を立ち上げると言う事で、そのパーティーの為にマレーシアの
  クアラルンプールに お祝いに行きたい!と言う事で行ったんです。
  その時たまたま、ゲストの身内の方が来ていたんです。とっても素敵な方だったので
  素敵じゃないか!!と言っていたら、そのゲストの方が、いやいや、彼女は半年前は
  こんなんだったんだよ。と写真を見せてくれたんです。」

  見せられたその写メには、今、目の前にいる素敵な女性とは、まるで別人の女性が
  写っていたそうです。同一人物と思えないほどの病的な感じがしたんだそうです。
稲冨さん「実は、ツバメの巣のお蔭で回復したんです。と言ったんです。
  え?ツバメの巣?なんで?と聞くと、ツバメの巣は元々医療だし、漢方として長い歴史が
  あって、食してきてるんですよ。」と言われたそうなんです。
  
  そして、次の稲冨さんの疑問「なんでマレーシアなの?中国じゃないの??」

  ツバメの巣と聞いて、多くの方がイメージするのは、中国の高級食材で、中国で
  獲れて、中国で食されているという・・・そんなイメージですよね・・・しかし・・・
稲冨さん「いやいや稲冨さん、中国ではツバメの巣獲れませんよ。
  マレーシアが世界1のツバメの巣産出国ですよ。と教えてくれたんです。じゃあ・・・
  そもそも ツバメの巣って何なの?と聞いたんです。すると、
  そもそもツバメの巣は、東南アジアのごく一部の国、そこの限られた地域で獲られる
  幻の鳥と言われている・・・
  アナツバメと言う種類の鳥がいるんですけど、その鳥のオスが出す
  唾液で作った巣を ツバメの巣と言うんです。で、そのハイクオリティーなのが、
  マレーシア産だったんです。
  アナTる場目_450.jpg   アナツバメとツバメの巣

 稲冨さんの頭の中は???だらけ。いろいろ調べていくうちに「ツバメの巣」に
 はまって行ったそうですが、その中で、こんな疑問が浮かんで来たそうなんです。

稲冨さん「じゃあ、ツバメの巣の一番のブランドはどこなんだ?」
すると帰ってきた答えは・・・
 「稲冨さん、ブランドはありません。」???なぜ高級品と言われるものにブランドが
 ないんだろう???そこでまた疑問がわいた稲冨さん。

そこで稲冨さんが独自に調べて分かったことは、東南アジアでツバメの巣は獲れるんですが
それを取っている人はほぼ中華圏の方で、その最大の消費国は中国なんです。
で、中国と言うのは、偽物が多い、高級ブランドの偽物なんかはすごいですよね。
中国はブランドが育たない国、と感じたそうです。中国の長い歴史の中で、高級食材として
使われてきたツバメの巣にブランドが無い??なぜないのか・・・?
ツバメの巣は、養殖や偽物も多く流通しているんだそうです。しかも、偽物を見分ける
方法も無いんです。日本で一番ツバメの巣のことを知っている稲冨さんでさえ、
見分ける事が出来ないそうなんです!!・・・なんとここに、初めてを始めたヒントが・・・

今村「どんな風に、ツバメの巣を商売にしようと思ったんですか?」
稲冨さん「日本人のイメージで、ツバメの巣って、断崖絶壁にある、
  と思っている。100%天然だと思っているんです。で、どうやって天然だ!と
  認めるか?先ほども言いましたが、2000年の歴史で誰もブランド化してこなかったから
  じゃあ、自分でブランド作ろうか。となったんです。じゃあ、ブランドを作るとなったら、
  ツバメの巣の頂点、マレーシアのボルネオ島の洞くつで獲れる巣が世界で
  ナンバー1だってことをピンポンとで狙って、天然を証明する事が一番大事なので、
  自分が取りにいくしかない!と言う事でハンターになる事を決めました。」
今村「すごい!でも、先ほど言っていた、「誰もやってない事」、
  「世界に打って出れるもの」ですよね!!」
稲冨さん「そうなんです。で、やるからには、自分でジャングル入って
  自分で獲ろうと。最初は、現地に行って、取ったツバメの巣を確認するだけだったんですが、
  エスカレートして、自分で獲っちゃおうと。だから、2回目からツバメハンターになりました。」


         天然のツバメの巣って・・・?
今村「え?ジャングルと言いましたけど、海沿いの断崖絶壁じゃ
  ないんですか??」
稲冨さん「沿岸部で獲れたツバメの巣よりも、ジャングルで獲れた
  ツバメの巣の方が ハイクオリティなんです。ツバメの巣はツバメの唾液で作るので、
  沿岸部だと、塩分が混ざってしまいます。ジャングルの中なので、人がなかなか
  入ってくることが無いので、空気が限りなくピュアなんです。」

  マレーシアのツバメの巣(アナツバメの巣)は、国の宝として、マレーシア政府が
  管理しています。なので、アナツバメの巣があるジャングルも国が管理している。
  
  観光資源として、ある程度の所までは進む事が出来ますが、稲冨さんはさらに奥へ
  行くんだそうです。山自体がツバメの巣になっているんです。(山に開いている洞窟が
  ツバメの巣なんです。)その洞窟の壁面に 無数に巣が作られています。
  それをヘラのようなものでこそぎ落とすという、なんとも原始的な方法で巣を取るんです。

  でも・・・日本人がぱっと行って、取らせてくれるものなのでしょうか・・・?

稲冨さん「とにかく、外国人が来て、ツバメの巣を取らせてくれ、と言った
  前例がないので、許可もなにも無い。世界で初めてのことなので。
  やはり最初はダメと言われました。その理由として、人間と動物が危ないという事。
  ボルネオ島は世界最大の動植物の宝庫で、危険な動物がいっぱいいます。
  人間が危ないと言うのは、ツバメの巣ビジネスは利権がからんでいるので、怖い人が
  いっぱいいるんですよ。あとは、何個か権利があるので、勝手に取って、取引されたら
  困る、と言う事です。」
  
  しかし、稲冨さんの熱心な説得で、一回だけ・・・と言う事で連れて行ってくれたのが
  きっかけだったんです。
  それから毎年マレーシアに足を運び、巣を取ることになったんです。

  すごいバイタリティです。次回もアナツバメの巣についてお話し頂きます。

  今日のオンエア曲
 情熱大陸/ 葉加瀬太郎
 夢をあきらめないで/岡村孝子

  


  


  


  


パーソナリティ


今村敦子

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