コンシェルジュ「株式会社シンフォニア」亀山みゆきさん
今回は、音が人に与える影響を、音を仕事にしている方にご登場いただいて
お送りしました、と、言ってもミュージシャン・・・というわけではありません。
亀山さんが代表を務められている「シンフォニア」とは・・・?
亀山さん「屋号がシンフォニーと言う言葉が入っているのでわかりやすいと
思うんですが、音楽を基本とした、音楽の力を活かして、様々な方面に、
役立てていくようなことを発信している会社です。
ミュージシャンやアレンジャーの様に、例えば、番組に合うBGMを作ってください、
とか、そういった事ではなく、スポットライトは浴びませんよ、と言う仕事になります。」
どういうことかと言うと、スポットライトは浴びないけれども、そこで鳴ってる音楽が
人の心理にどう作用されていくのか?と言った事を計算、研究して音を作り上げて
それを様々な業界に落とし込んでいっていると言うお仕事だそうです。
例えば、医療空間や、デザイナーがこだわって建てたものに対して、この空間には、
この音楽でしょ!と言う事で、空間に合った音楽を作曲されています。
病院(メディカルな世界)に音楽を
亀山さん「音楽療法と言う言葉を聞いた事があると思うんです。
そこで使われる音楽ではなくって、空間自体に、例えば、ある病気を検査する
部屋だったら、この部屋に、どんな音楽があると、安心感が得られるのか?とか、
診察室だったら、どんな音楽が流れていると、患者さんが心を開いて診察が
受けられるのか?とか、オペを受ける時に、手術室にどんな音楽があったらいいのか?
など、そういった事を追及していく事をやっているんですね。
今村「亀山さんの音楽は、ほぼ全国の産婦人科さんに使われている
そうなんですが、きっかけは何だったんですか?」
亀山さん「医療機関と言いましたが、9割が産婦人科なんです。
きっかけはもう、自分の妊娠出産です。」
娘さんの出産などを通して、その辛さや苦しみを和らげるために、自分の為に曲を
作ったことが、現在産婦人科で曲を使われるようになった 大きなきっかけだったそう。
亀山さん「次々と、自分の病院にも作ってほしい、とか、患者さんに
その曲を渡したい!などの注文が殺到したんです。」
医療機関に音楽は浸透していなかった!!
今村「でも、それほどまでに医療機関に音楽は浸透していなかった?」
亀山さん「そうですね。それなりに工夫をされている所もありましたけど、
出産と言うゴールに向かっていく、その流れに沿った音楽と言うのは
無かったと思います。なので、比較的すぐに受け入れられました。」
亀山さんの音楽は、病床に伏せられた時のマザー・テレサにも届けられたそうです。
胎教音楽の為に作った音楽を、マザー・テレサさんが聴いていたそうです。
マザー・テレサから「ドクターは医術で人を治す。アナタは音楽で世界中の人を
癒していくのが アナタの使命。それが、神様があなたに与えた仕事なのよ。」と言う
手紙を頂いたんだそうです。
音楽の持つ力は空間の色や空気を変える!!
亀山さん「音楽によって、空間の色も変わりますし、温度感、湿度感も
変わります。例えば、外がムシムシと暑い時。どこかのお店に入った時に、空調は
それほど効いていなくても、音楽によって、清涼感が感じられて、体感的に
脳が感じるんです。涼やかな音を聞くと 涼しい!と感じるので、毛穴が開いたり
するんです。逆に高揚させることも出来るんです。」
スポットが当たらないお仕事、とは言いましたが、逆にとても密接しているお仕事、
そして、何気なく聞いている音が、私たちの体にもたらす影響の大きさに驚きました。
今回のオンエア曲
IT'S ONLY A PAPER MOON/ポール・マッカートニー
EL Manicero / クレモンティーヌ