教えて!コンシェルジュ!: 2014年9月アーカイブ | FM FUKUOKA
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2014年9月アーカイブ

        テーマ「音楽を作る楽しみ、聴く楽しみ」

  • Web Staff (2014年9月19日 13:20)

 コンシェルジュ「株式会社 シンフォニア」代表亀山みゆき様

音楽が人に与える影響を研究し、それを実際に制作している亀山さん。
病院(産婦人科)でも、様々なシチュエーションに合った音楽を作り、患者さんの心を
リラックスさせたりする効果を 実際に生んでいるそうですよ。
だから、亀山さんの音楽作りは、周波数レベルで製作されるそうです。

医療機関だけでなく、商業空間も手掛けていらっしゃるそうです。
確かに商業空間にも音楽って大切な役割を果たしていますよね・・・。
他にも、銀行のBGMなども手掛けられるそうですよ。

今村「作る時のポイント、みたいなものはあるんですか?」
亀山さん「普通のミュージシャンの方は、自分の演奏を聞いてくれ!
  自分のギターを聞いてくれ、歌を聞いてくれ!となると思うんですが、私の場合は
  真逆で、聞き手の方に立って、どんな風に音が聞こえてきたら 気もちいのか?
  落ち着くのか?と言う、リスナー側に立った製作をしています。」

今村「じゃあ、作っていくときと言うのは、担当の方とディスカッションして
  決めていくものなんですか?」
亀山さん「いえ。お話しの中からは何も生まれません。  
  実際に店舗に行って、時間帯によって、例えば銀行さんだったら9時に開きますよね?
  どんな時間帯に、人がどんな動きをするのか?中で働いている人が、どんな動きで
  その場所にどんな音が存在するのか?天井がどれぐらいの高さなのか?を体感して
  シュミレーションして作って実際流してみて、合わなかったらまた作り直す・・・
  修正すると言う作業を繰り返しています。やっぱり現場は大事なんです。」

今村「今までに残っているエピソードってありますか?」
亀山さん「とある商業空間で、そこはずっと有線放送を使って
  いらっしゃったんです。で、なんとなく何も考えられていないというか、そこに音楽が
  あればいいんでしょ?みたいなもので流れていたものを、私が時間軸に合わせて
  しかも季節感に合わせて差し替えていったんです。すると、一番最初にそれに
  気づいたのが、顧客の皆さんなんです。その商業施設に来ている常連さんが
  この店、何か変えた?改装した?と。でも何も改装していない。音楽を変えた
  だけなんです。見たくないものは蓋をしてしまえばいいんですけど、耳はそうは
  いかない。だから、よく考えられたものを そこに準備してあげることで、
  より効果的になるんです。」  

  音による効果。例えば、人の声のトーンも、それそれのお店で違います。
  ファストフード店の店員さんは、トーンが高くて、スピーディーな感じです。
  あの場で、ホテルマンのようなゆっくりしたトーンで喋られると、ちょっと違うような・・・。
  
  今村さんの体験談として、エステに行った時の話。
  お客さんは、寝るだけなので、音がとても気になるそうです。そのお店のCDは
  音飛びがしていて、さらには、何十年と同じBGMを使っていたんだとか・・・
  さすがの今村さんも我慢が出来なくなったらしく、CD飛んでますよ。とお店に
  伝えたそうなんです。
  働いている人の身にもなると、毎日、何十年も同じBGMを聞いていると、
  辛い気持ちにもなるでしょうね・・・。お客さんだけでなく、働いている人の心にも
  大きな影響を与えているんですね。
亀山さん「そう言ったところに意識があれば、朝は鳥のさえずりを流して、
  そのまま夕方まで 流しっぱなしにはしないと思うんです。だから、時間に合った音楽を
  設えていくというのがとても大事な事なんだと思います。」

  だから、プライベートで(お家でも)時間軸に合わせて、気分に合わせて音楽を変えていく
  さらに、今日は音が無い日もあっていいと思うんです。無音もサウンドプロデュースの
  一環なんだそうですよ。

 ご自分で、好きな時に、気分に合った音楽を流すと、今までにない、新しい生活の
 スタイルが見つかるかもしれませんね!!

オンエア曲
テイク・ミー・ホーム・カントリー・ロード/ 小野リサ
あなたと私  /ジョアン・ジルベルト

  


          テーマ「音と生活」

  • Web Staff (2014年9月19日 12:40)

  コンシェルジュ「株式会社シンフォニア」亀山みゆきさん
今回は、音が人に与える影響を、音を仕事にしている方にご登場いただいて
お送りしました、と、言ってもミュージシャン・・・というわけではありません。

亀山さんが代表を務められている「シンフォニア」とは・・・?
亀山さん「屋号がシンフォニーと言う言葉が入っているのでわかりやすいと
   思うんですが、音楽を基本とした、音楽の力を活かして、様々な方面に、
   役立てていくようなことを発信している会社です。
   ミュージシャンやアレンジャーの様に、例えば、番組に合うBGMを作ってください、
   とか、そういった事ではなく、スポットライトは浴びませんよ、と言う仕事になります。」

 どういうことかと言うと、スポットライトは浴びないけれども、そこで鳴ってる音楽が
 人の心理にどう作用されていくのか?と言った事を計算、研究して音を作り上げて
 それを様々な業界に落とし込んでいっていると言うお仕事だそうです。
 例えば、医療空間や、デザイナーがこだわって建てたものに対して、この空間には、
 この音楽でしょ!と言う事で、空間に合った音楽を作曲されています。


       病院(メディカルな世界)に音楽を

亀山さん「音楽療法と言う言葉を聞いた事があると思うんです。
    そこで使われる音楽ではなくって、空間自体に、例えば、ある病気を検査する
    部屋だったら、この部屋に、どんな音楽があると、安心感が得られるのか?とか、
    診察室だったら、どんな音楽が流れていると、患者さんが心を開いて診察が
    受けられるのか?とか、オペを受ける時に、手術室にどんな音楽があったらいいのか?
    など、そういった事を追及していく事をやっているんですね。
今村「亀山さんの音楽は、ほぼ全国の産婦人科さんに使われている
    そうなんですが、きっかけは何だったんですか?」
亀山さん「医療機関と言いましたが、9割が産婦人科なんです。
    きっかけはもう、自分の妊娠出産です。」

 娘さんの出産などを通して、その辛さや苦しみを和らげるために、自分の為に曲を
 作ったことが、現在産婦人科で曲を使われるようになった 大きなきっかけだったそう。

亀山さん「次々と、自分の病院にも作ってほしい、とか、患者さんに
 その曲を渡したい!などの注文が殺到したんです。」

  
    医療機関に音楽は浸透していなかった!!

今村「でも、それほどまでに医療機関に音楽は浸透していなかった?」
亀山さん「そうですね。それなりに工夫をされている所もありましたけど、
   出産と言うゴールに向かっていく、その流れに沿った音楽と言うのは
   無かったと思います。なので、比較的すぐに受け入れられました。」

   亀山さんの音楽は、病床に伏せられた時のマザー・テレサにも届けられたそうです。
   胎教音楽の為に作った音楽を、マザー・テレサさんが聴いていたそうです。

  マザー・テレサから「ドクターは医術で人を治す。アナタは音楽で世界中の人を
  癒していくのが アナタの使命。それが、神様があなたに与えた仕事なのよ。」と言う
  手紙を頂いたんだそうです。

  
   音楽の持つ力は空間の色や空気を変える!!

亀山さん「音楽によって、空間の色も変わりますし、温度感、湿度感も
  変わります。例えば、外がムシムシと暑い時。どこかのお店に入った時に、空調は
  それほど効いていなくても、音楽によって、清涼感が感じられて、体感的に
  脳が感じるんです。涼やかな音を聞くと 涼しい!と感じるので、毛穴が開いたり
  するんです。逆に高揚させることも出来るんです。」

 スポットが当たらないお仕事、とは言いましたが、逆にとても密接しているお仕事、
 そして、何気なく聞いている音が、私たちの体にもたらす影響の大きさに驚きました。


今回のオンエア曲
IT'S ONLY A PAPER MOON/ポール・マッカートニー
EL Manicero /  クレモンティーヌ


 


 

        テーマ「可能性をのばす 育脳(いくのう)」

  • Web Staff (2014年9月 1日 17:29)

  
  今回もコンシェルジュは、育脳インストラクターの財前佳織さんです。
前回は勝負脳のお話しをしました。オリンピックのメダリストもトレーニングの中に
取り入れているという「勝負脳」。これは、脳の仕組みを基に裏付けされたもので、
林先生によって提唱されているものです。この勝負脳もそうなんですが、育脳は
子育てにもとても役立つ方法なんです!

育む脳と書いて育脳。脳の育て方、一言で言ったらそんな感じです。
子どもの脳の育て方なんですけど、脳の成長段階に基づいて、私たち大人の接し方や
言葉がけを変えていこうという 子育て方法なんですね。

財前さん「子育てと言うと、たくさんの迷いや焦りが出てきたりすると
  思うんですよ。軸を持っておくと、とても救われます。」
今村「じゃあ、育脳って、子供じゃなくって、大人が受けるメソッドと
  いう事なんですよね?」
財前さん「そうなんですよ。自分で教えを知って、自分自身変わって
  いきながら、子供と共に成長しよう、と言う考え方なんです。だから、
  子供を教育する!ではなくって、自分自身の根本的な所も、柱として
  持っておいて、子供とともに、二人三脚で出来るような、そんな生き方なんだと
  思います。」
  
  お子さんをお持ちの親御さんなら、子育て本だけが頼りになってしまい、
  そこに書いてある事が全てで、ちょっとでも成長が遅かったりすると、なんでだろう・・・
  と悩んだりしている方も多いのではないのでしょうか?しかし、脳の仕組みから
  説いているこの考えはちょっと新しくって、子育ての本だけではなく、この「育脳」と
  一緒に、両輪でやっていく事がよかったんじゃないかな、と財前さんは思っています。
  
  そもそも子どもの脳は未熟なもの。だから、子供の謎の行動や言動、そして、同じことを
  何度も何度も怒られる・・・と言った事は、子供なんだから、未熟な脳なんだから
  しょうがない、と言うのが林先生の考えです。

      今、お母さんたちは「〇〇」で悩んでいる!!
今村「育脳インストラクターとして、数々のお母さんの前で講演されて
  来たと思いますが、最近のお母さんは、どんな悩みが多いですか?」
財前さん「感情のコントロール、叱るって事に対して、
  どんなふうに叱ったらいいでしょう?と言う悩みが多いですね!」
今村「まず、叱っていいのか、怒っていいのかそれも悩みますよね。」
財前さん「まず、叱ると、怒るの違いを持っておくといいですよね。」

           叱ると起こるの違いって?
財前さん「叱るっていうのは、日常生活の何かを正す。
  習慣を良い方に変えていく、前向きな思考で持っておきたいんですよね。
  怒るっていうのは、感情の赴くままに エンドレスで、と言う感情です。
  だから、叱ると怒るっていうのは、違うんだよ!と言うのを知っておきたいですよね。」

  叱ると言うのは、ちゃんと目的、目標があって、子供の人生の為に
  今の時点でこの状態を変えておきたいよねという、これは目的ですよね。
  人生を謳歌してもらいたい、人と一緒に良い人生を歩んでもらいたい!という
  目的があったら、じゃあ、人に迷惑をかけるようなことは、改善していこうか、という
  風になるような目標になって来ると、じゃあ、そのためにどうすればよいのかと言うのを
  繰り返し言っていく事がすごく重要なんです。
  ちゃんと目標をもって、これだけを叱ろう!と思っていても、だんだんと、昔のことを
  ひっぱり出してきて、理詰めで話してしまう。しかしながら、これは女性の能力
  言語中枢が発達しているからなんです。
  なので、その能力を知って、1個だけを叱ろう!とか、短く叱ろう、などと言った努力を
  していく事が必要なんです。

  一度だけで理解できると思わず、冷静でクールにしていく事が
  大切なんです。

               逃げ道を用意する
財前さん「フォロー役、と言うのが逃げ道なんです。
  例えばお母さんが起こったら、お父さんがフォローする。今は核家族化でなかなか
  そういった事が難しくなっていることも事実です。
  お母さんと一緒に生活することが多くなり、怒られた後、お父さんやおばあちゃんや
  おじいちゃんに、そうねそうね、とフォローしてもらえる場が必要です。
  逃げ場所を作ってあげることが必要なので、そうするには1日かけてもフォロー
  していく事が大事なんですって!!」
  フォローする人がいない場合は・・・
  怒った翌日でもいいんです。昨日ごめんね!お母さんね叱るつもりだったのに
  怒っちゃったよね。手も叩いちゃったよね、と言う風に「ごめんね」と謝るのが 
  とても重要なんだそうです。
  
財前さん「これが、仲間になる、と言う事なんですって!」


        3歳から7歳までがとても重要?!
財前さん「3歳から7歳までがポイントで、脳神経細胞が増加した
  後に、減っていく時期があるんですよ。
  その時っていうのは、一番ピークな時は4歳なんですね。なので、4歳から始めよう、
  と言う事なんですけど、足を引っ張る細胞が出てくるんですよ。それは7歳以降に
  グーンとシナプスが飛躍的に伸びるんです。その準備段階なのが4歳から7歳。
  で、ピークの時っていうのは、悪い細胞もいっぱいいるんです。で、とにかく
  減っていくときに悪い習慣を根こそぎ無くしていく、摘んでいく習慣を持つっていう事
  です。それをすることで、7歳以降のシナプスの増加が飛躍的に伸びるんです。

  何をしなければいけないか?7つもあるので、この放送では、先ほどもお話しした、
  「叱った後 必ずフォロー」もその1つに入っています。
  また、子供の話を、どんな話でも面白がって聞いてあげることです。

  あともう一つ言うなら・・・良い質問を準備しておくと言う事。
財前さん「主体的に、自分で考えて、自分で判断するという習慣を
  持ち合わせることが人生大事じゃないですか?この時に、お母さんが何でもかんでも
  至れり尽くせりするのではなく、サポートに常に回っていくという事が大事です。」

  あーしろ、こーしろ、とばかり言ってしまうと、マニュアル人間、指示待ち人間に
  なっちゃうんですよ。
財前さん「だから、絶対に質問をしよう、と心に決めることですよね。」

育脳とは、最終的には、お母さん!人生楽しい!ありがとう!とお礼を言われると、
親は素直にうれしいですよね。

今回のオンエア曲
Silly Love Song/ポールマッカートニー
未来へ  /  キロロ
  
  
  


  
  

  
  


  

  


  
  

  


  

パーソナリティ


今村敦子

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