コンシェルジュ「株式会社 シンフォニア」代表亀山みゆき様
音楽が人に与える影響を研究し、それを実際に制作している亀山さん。
病院(産婦人科)でも、様々なシチュエーションに合った音楽を作り、患者さんの心を
リラックスさせたりする効果を 実際に生んでいるそうですよ。
だから、亀山さんの音楽作りは、周波数レベルで製作されるそうです。
医療機関だけでなく、商業空間も手掛けていらっしゃるそうです。
確かに商業空間にも音楽って大切な役割を果たしていますよね・・・。
他にも、銀行のBGMなども手掛けられるそうですよ。
今村「作る時のポイント、みたいなものはあるんですか?」
亀山さん「普通のミュージシャンの方は、自分の演奏を聞いてくれ!
自分のギターを聞いてくれ、歌を聞いてくれ!となると思うんですが、私の場合は
真逆で、聞き手の方に立って、どんな風に音が聞こえてきたら 気もちいのか?
落ち着くのか?と言う、リスナー側に立った製作をしています。」
今村「じゃあ、作っていくときと言うのは、担当の方とディスカッションして
決めていくものなんですか?」
亀山さん「いえ。お話しの中からは何も生まれません。
実際に店舗に行って、時間帯によって、例えば銀行さんだったら9時に開きますよね?
どんな時間帯に、人がどんな動きをするのか?中で働いている人が、どんな動きで
その場所にどんな音が存在するのか?天井がどれぐらいの高さなのか?を体感して
シュミレーションして作って実際流してみて、合わなかったらまた作り直す・・・
修正すると言う作業を繰り返しています。やっぱり現場は大事なんです。」
今村「今までに残っているエピソードってありますか?」
亀山さん「とある商業空間で、そこはずっと有線放送を使って
いらっしゃったんです。で、なんとなく何も考えられていないというか、そこに音楽が
あればいいんでしょ?みたいなもので流れていたものを、私が時間軸に合わせて
しかも季節感に合わせて差し替えていったんです。すると、一番最初にそれに
気づいたのが、顧客の皆さんなんです。その商業施設に来ている常連さんが
この店、何か変えた?改装した?と。でも何も改装していない。音楽を変えた
だけなんです。見たくないものは蓋をしてしまえばいいんですけど、耳はそうは
いかない。だから、よく考えられたものを そこに準備してあげることで、
より効果的になるんです。」
音による効果。例えば、人の声のトーンも、それそれのお店で違います。
ファストフード店の店員さんは、トーンが高くて、スピーディーな感じです。
あの場で、ホテルマンのようなゆっくりしたトーンで喋られると、ちょっと違うような・・・。
今村さんの体験談として、エステに行った時の話。
お客さんは、寝るだけなので、音がとても気になるそうです。そのお店のCDは
音飛びがしていて、さらには、何十年と同じBGMを使っていたんだとか・・・
さすがの今村さんも我慢が出来なくなったらしく、CD飛んでますよ。とお店に
伝えたそうなんです。
働いている人の身にもなると、毎日、何十年も同じBGMを聞いていると、
辛い気持ちにもなるでしょうね・・・。お客さんだけでなく、働いている人の心にも
大きな影響を与えているんですね。
亀山さん「そう言ったところに意識があれば、朝は鳥のさえずりを流して、
そのまま夕方まで 流しっぱなしにはしないと思うんです。だから、時間に合った音楽を
設えていくというのがとても大事な事なんだと思います。」
だから、プライベートで(お家でも)時間軸に合わせて、気分に合わせて音楽を変えていく
さらに、今日は音が無い日もあっていいと思うんです。無音もサウンドプロデュースの
一環なんだそうですよ。
ご自分で、好きな時に、気分に合った音楽を流すと、今までにない、新しい生活の
スタイルが見つかるかもしれませんね!!
オンエア曲
テイク・ミー・ホーム・カントリー・ロード/ 小野リサ
あなたと私 /ジョアン・ジルベルト