教えて!コンシェルジュ!: 2014年8月アーカイブ | FM FUKUOKA
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2014年8月アーカイブ

           テーマ「強さの秘密!勝負脳!!」

  • Web Staff (2014年8月23日 11:43)

  8月1日 コンシェルジュ「育脳インストラクター財前佳織さん」
今年は、サッカーワールドカップで盛り上がりましたね!
勝負の世界を見る機会も多かったはずです。日々のトレーニングで最高のパフォーマンスを
発揮する世界のトッププレイヤーたち。しかし、体だけでなく、脳にも秘密があるようです。
今回は、勝負脳についてお話しいただきました。
まず、財前さんの「育脳」って一体何・・・?
財前さん「育む脳と書いて育脳。脳の仕組みに裏付けされた
  子育ての方法であったり、勝負の世界に打ち勝つ心の持ち方だったりを言います。」

勝負脳、育脳を提唱しているのは、医学博士でもある「林成之」さん。
あの、オシム元サッカー日本代表監督を救った方でもある、脳医学の権威です。
その、林先生が、長年の医療体験により解明された、脳の仕組みをもとに裏付けされた
子育て方法なんです。
「勝負脳」とは、あの!北島康介さんはじめ、オリンピックの多くのメダリストが学び、
高いパフォーマンスを発揮して、良い成績を収めています。
脳を鍛えることで、勝負に打ち勝つ事が出来る!と言う事なんです。

ここぞ!と言うときに強さを発揮できるような 心の持ち方、受け止めかた、捉え方を
脳の仕組みから伝授してくれています。

これは、日常生活でも取り入れる事が出来るんですよ!
財前さん「日常生活でも、緊張する場面とか、
  違う場所に行くと、雰囲気にのまれる・・・ってあるじゃないですか?」
今村「ありますよね!緊張して頭が真っ白になったりとか、
  練習したのに、人がわぁっといて、その力を十分に発揮できなかったりとか・・・」
財前さん「受験勉強とかもそうですよね?失敗を沢山して
  乗り越えて、成功したという体験をしていきたいじゃないですか?」

今村「勝負って別にスポーツの勝負だけでなくって、ここぞって
  言うときの勝負でもいいわけですか・・・?」
財前さん「そうですね!様々な状況の時に、本番でどう力を
  発揮できるか?と言う事をお教えします!」

  勝負脳を鍛える方法!!
             否定語を使わない!!

財前さん「例えば、かけっこをする場面で、隣の人が早そう!
  やばい!絶対に負けるかもしれない!みたいになってしまうと、絶対にやってやるぞ!
  と言う自己報酬神経郡と言うのがあるんですけど、強い気持ちを作りだすその場所が
  機能しなくなっちゃうんです。脳機能が低下してしまうんです。
  だから、絶対にやってやる!絶対に1番になってやる!と言う気持ちが機能しないと
  ダメかもしれない・・・どうしよう、どうしよう・・ってなって、どうしても心が作れなく
  なってしまう。ブレてしまう。って感じかな・・・?」
今村「それは、普段から...って事なんですか?」
財前さん「そうなんです。ダメかもしれない。面白くないよね、という
  マイナス思考を持ってしまうと、発言もマイナスな方になってしまいますし、行動にも
  伴ってくる事になってしまうんですよね。特に、林先生の教えの中で面白かったのが
  隣の人が、絶対早いよね!受験の時でも、隣の人の方が頭がよさそうだよね!と
  どうしても思うじゃないですか?そういう時は、その気持ちを取り払って、
  高校に一緒に入る仲間になるかもしれない!とか、ライバルがいるから、自分の力が
  発揮できるんだ!と言う方法で 克服してほしいと言われているそうです。
  脳細胞の中には、
              生きたい、知りたい、仲間になりたい
  と言う3つの本能を持っているそうです。この「仲間になりたい」と言う本能が先走り、
  絶対1位を取ってやる!と言う気持ちになっちゃうと、この本能にスイッチが入らなく
  なってしまうんです。
  そのスイッチを入れるためには、周りの人も仲間になれるかもしれない、とか
  一緒にいるから 自分も頑張れる!頑張ってこれた!と言う気持ちを持ち合わせるのが
  大事なんです。」
今村「何でも、林先生の手術の現場でも、否定語は禁止だった
  そうですよね。」
財前さん「気持ちを一つにする、という意味合いで、禁止だったらしい
  ですよ!!」


  勝負脳を鍛える・・・2つ目は?
           損得抜きに 全力投球をする

財前さん「例えば、北京オリンピックの時の話になりますが
  林先生が、北島康介さん率いる日本競泳チームを見学に行った時に、
  とっても仲の良いチームだったそうなんです。ただ、みんな、雑談しながら、笑いながら
  飛び込み台に乗って、泳ぎだしていたんだそうです。ところが、北島康介選手だけは
  みんなと雑談しているんだけど、飛び込み台に立った瞬間にスイッチが切り替わって
  練習なのに、金メダルを取った時のような泳ぎしかしないんですって。
  それぐらい徹底して、本番同様に練習もしていたそうです。」
今村「だから、練習のための練習じゃなくって、常に本番と同じような
  感覚で、全力でやってたということなんですか?」
財前さん「そうなんです。だから本番で力が発揮できなかった・・・
  と言う事が無いんです。なので、損得勘定抜きで、人との付き合いや、常日頃の
  行動も そう思えたらいいなと思ってますけどね。」
今村「だから、人と比べない!と言う事ですよね。
  損得ってことは、人と比べたりとか、自分が良くなりたいとか思ったりする
  感覚なんだけれども、そうではなくって、自分の中でどう成長していくか?って
  事なんでしょうね・・・」
財前さん「自分を高めていくには、自分との戦いって事ですよね!」

  勝負脳を鍛える方法3つめは・・・
            目的と目標を 区別する事
財前さん「自分がどうなりたいかという 目的を先に決めておく。
  子供がサッカー選手になりたい!と言ったとしましょう。そしたら、僕はみんなを
  笑顔にしたいからサッカー選手になるんだ!と言う目的を決めると、
  生きたい、知りたい、仲間になりたい、の仲間になりたいスイッチが入っているんです。
  だから、みんなと仲間になりたい、と言う目的を決めるというのは、すごく重要な
  事なんです。自己達成をするために 段階に応じて目標を決めていくという事が、
  結構目的と目標が、すごくごっちゃになっている人が多いんです。
  だから、直前の目標を持っている方は多いと思うんですけど、じゃあ、それを
  達成したら、どんな自分になっていたらいいのかな?と言う考え方目的が
  一つあったら、すごく分かりやすいと思うんです。」

  確かに・・・目的と目標を一緒にしてしまいがちですが、この目標を達成した自分は
  どうなっていたいのか?と言う目的を持つことは とても大事な事なんですね。


  今週のオンエア曲
  グーニーズはグッドイナフ  /  シンディ・ローパー
  全部抱きしめて        /  キンキキッズ

        テーマ「ユネスコ無形文化遺産 和食」

  • Web Staff (2014年8月 4日 17:28)

2013年12月。「和食 日本人の伝統的な食文化」が「ユネスコ無形文化遺産」に
登録されました!ちなみに。無形文化遺産とは・・・
無形文化遺産「形の無い物を対象にしたもの」だそうです。
「和食」の何が「無形文化遺産になったのか?と聞かれると、ちゃんと答えられませんよね。

そこで、今回は、食に精通するあの方をお迎えして、無形文化遺産「和食」をお勉強します。
コンシェルジュは、皆さんご存知、ブチカンやラジゴンにも出演中の「謎のアジア人」さんです。
もともとコンサートの裏方さんで、ステージを組んだり、企画や構成を考えるお仕事を
していた謎のアジア人さんですが、ブチカンの「メシュラン」をきっかけに、料理を勉強し
詳しくなっていったんだそうです。

そこで!まずアジア人さんに、今回無形文化遺産に登録された「和食」について
お話しをお聞きしました。

ナジーさん「2013年12月に、ユネスコ無形文化遺産 和食、
  日本の伝統的な食文化と言う形で認定されました。そして、今回登録となった
  発案推進役をされた方がいらっしゃいます。NPO法人日本料理アカデミーという
  団体がありまして、有名な京都・祇園の老舗料亭菊乃井(きくのい)さんの
  村田吉弘さんと言う方がいらっしゃいまして、この方が理事長なんです。
  で、ユネスコに提出するまとめた内容があるので、ご紹介します。
  
                自然の尊重と言う精神
  正月や収穫祭のような年中行事と密接に関わった食事を摂る事により、
                       家族や地域の絆を強めるという、社会的習慣

 堅苦しいですけど、沢山日本にはあるでしょ?正月だけでなく、赤ちゃんの「お食い初め」など
 そういった社会的習慣があるよ!と言う事。

  新鮮で多様な 海の幸、山の幸を引き立たせる為、加熱や加工を
                                   最小限にとどめる工夫

 これはあまり重ねて味を付けないという事なんでしょうね。
 
 それから「旨味」というね。世界は大体四味と言われてたんですが、日本が五つ目の味
 「旨味」を発見した、というかね。だから今は五味と言われてるんです。その・・・
  旨みを多く含む「出汁」の使用や、刺身包丁などの 独特な器具を
                使用した調理技術が重ねられていること

             栄養バランスに優れた健康的な食生活

             自然の美しさや季節の移ろいの表現

         食器などによる 美しく食卓や部屋を設える事

  この7項目がこの度無形文化遺産に登録された「和食」なのです。
  これをまとめて「日本の伝統的な食文化」と言う形で認定されたんです。
  
今村「だから、味や見た目だけでなく、伝統や文化、日本の生活そのものが
    世界無形文化遺産に登録されたってことですよね?」
ナジーさん「そうです。だから行事行事に非常に結びついている
   っていうのと、季節と言うようとことかがね、本当に良く、織り交ぜて作られた
   ものだともいます。だから、和食と一言で言い表せと言われても、難しいですよね。
   だから、和食の中に、日本料理がありますもんね。」

         和食の中に 日本食がある???
ナジーさん「よく、和食を一言で、と言われるんですが、
   和食っていうのは、和食の中に日本食がありますよね?で、日本料理の中に
   懐石料理もあるわけでしょ?だから、ご飯とみそ汁も和食です。
   蕎麦もうどんも、お寿司も郷土料理も、ですからもつ鍋も、でB級グルメもそうです。
   だから和食っていうと、すごくフィールドが広いですよね。
今村「私とかは、和食、懐石とかそういったものが評価されたと
   思っていたんですけど、そうでは無いという事なんですね。
   でも、無形文化財は和食で登録された、と言う事は、全てと言う事なんですね?
   ただ、その中でも、和食の定義と言うか特徴を勉強したいんですけど・・・」
ナジーさん「先ほどの村田吉弘さんが色々な書物で書かれてますが、
   日本料理は、水の料理なんじゃないか?と言う事です。」


          日本料理は「水」の料理???

ナジーさん「昔から言われているのは、西洋料理は土、大地の
   料理、だから牛とか、豚とか、チーズとか、そういうものが多いんですよ。
   で、中国料理は火の料理。で、日本が水の料理。日本はほとんどの場所で、
   美味しい水が手に入るじゃないですか?水道ひねったら大体飲めるし。
   いい例で、海外に行くと必ず日本人は ミネラルウォーターを買うじゃないですか?
   それだけ日本は水がいい!だからお米も水で炊くし、畑にも水をやるし、
   日本酒だって、焼酎だって水を使うし、当然豆腐だって大量の水を使いますよね?
   ですから、水は 料理全部に深くかかわってるんですね?
   フードコラムニストの門上武司さんが言ってましたけどね。
                 料理も 水は中心にある。
   例えば懐石料理もだし汁じゃないですか?で、御造りも生で水分がありますね。
   水がきれいだから 生で食べられる。逆に焼き物は水分を抜くことによって、
   味を濃くするんですね。酢の物も水、ご飯も水で炊きますね。
   そして、デザートも、和食であれば「水菓子」と言うものがありますよね?
   ですから 日本料理は水で始まって、水で終わると。西洋料理との1番の違いじゃ
   ないかなと思うんですよね」
   
 きれいな水・・・大切にしていきたいですよね。そして、日本食のもう一つの良さは、
        季節を細かく感じる事が出来る!!
ナジーさん「日本食に限らず、季節の物は味わえますが、
   和食は細かい。例えば、季節と季節の間の料理を出会いものと言ったりする。
   季節をまたいだ相性のいいものを合わせた料理で、こういった言葉があるんです。
   日本人の繊細な部分が出ていますよね。」

            旨味は 日本特有の物??
ナジーさん「日本料理は、よく素材の持ち味を活かす料理と
   言われるじゃないですか?だけど、世界中にこういった料理はあります。
   では何が違うか?世界のほとんどは油脂分(油)を中心に四味と言われてるんです。

   四味「甘味」「酸味」「辛味」「苦味」これで味を構成していると
  言われてますが、和食は・・・
  旨味を芯にしてると言われてるんですよ。
  だから和食は五味です。
              「甘味」「酸味」「辛味」「苦味」「旨味」
  旨味は、分かりやすい所で言うと、皆さんご存知の昆布と鰹節で出汁をとりますよね??
  これを合わせることによって、1.5倍の旨味が出るという事を、昔の人は知ってた
  訳です。
  ちなみに西洋料理は、味を重ねていく料理なんですよね?ソースだとか、チーズだとか、
  スパイスだとか・・・だから、フレンチほどのインパクトはないかもしれませんけど、
  和食って、食べてちょっとして、あーーー美味しかった・・・。
  と余韻が残るのが、和食の魅力かな、と思うんですよね。」
  
  いま世界でも注目されている「旨味」が、どんどんと様々な国の料理に使われる日も
  近いのでしょうね?


  オンエア曲
  糸   /  中島美幸
 俺たちの旅 / 小椋桂


  

パーソナリティ


今村敦子

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