引き続きコンシェルジュは 天然アナツバメの巣ハンター稲冨幹也さんです。
稲冨さんは日本で初めてで、唯一の「ツバメの巣ハンター」です。
今村「アナツバメの巣を取るシーズンってあるんですか?」
稲冨さん「ザックリいうと年3回です。アナツバメが巣をつくって、
卵を産んでヒナが巣立つまで3か月ほどのサイクルがあるんで、それをしっかりと
確認したうえで獲る、と言う事で年3回です。
今村「1回につき、どれくらい滞在するんですか?」
稲冨さん「実は、1日2日でむちゃくちゃ獲れるんですよ。朝5時に
山を登ると、早朝何十万羽と言うツバメが飛び立つんです。で、そこで、
感謝の気持ちを込めてお祈りしてから 獲ることにしています。」
そこから、日本に持って帰るものと、現地の工場で加工するものに分けます。
ここで、稲冨さんは・・・
稲冨さん「ツバメの巣をブランド化するには、まず自分のブランドを
作らなくてはいけない。そこで、考えたのが美しい巣と書いて美巣?BI?SU?。
で、加工もパッケージも全てオリジナルで作って、それをブランド化しようと思っていて、
その統一ブランドを今作っています。」
美巣のホームページ http://www.bi-su.jp/
実はマレーシアの元大統領「マハティール」氏とも会って直接交渉しています。
稲冨さん「僕は、世界に通用するブランドを作る、と言うビジョンが
ありますが、ミッションもあるんです。そのミッションとは、アナツバメって、絶滅危惧種として
例えられてるんですけど、すごく偽物とか養殖物が多いので、天然ものがひどい扱いを
受けることがあるんです。で、ボルネオ島のジャングルも今壊滅しつつあるんです。
それを守る為に、寄付もしています。で、マハティールさんに会って、この思いを
伝えようと、手紙を出したところ、合う事に快諾して頂き、写真を撮ってほしい。
その写真は 僕の一生の宝物になります。と言ったところ、趣旨を理解してもらって、
写真もホームページに使っていいよと言われました。」
ツバメの巣がこんな広がりに・・・
http://www.bi-su.jp/info/champagne/
マハティールさんにも直接応援頂いたそうです。
ツバメの巣に導かれて・・・今の稲冨さんがあるそうです。
今村「道なき道を進んでいる稲冨さん。26歳から36歳の10年間は
ひたすらもがいている時期があったんですよね。同じもがいている人には何が必要だと
思いますか?」
稲冨さん「夢ですね。夢さえあればくじけない!夢が一番ですね。
自分が没頭できる夢を見つけるのってなかなか難しいんですけど、生まれた瞬間から
死へのカウントダウンは始まるじゃないですか?そんな中で、自分が燃える仕事を
持っているか持っていないかっていうのは、大きく左右される。個人的に持たなくても、
例えば学生さんだったら、就職する時は、その会社の社長のビジョンとか、ミッションを
聞いてねと言うんです。ここへ入ったら初任給がいくらだろうか?とか気になると
思うんです。しかし、自分の夢が無いのであれば、この社長の夢なら、自分の人生
かけていいよね!と思うような会社に入ることを心がけるようにしたらどうか?と
言っています。」
では、自分の夢、好きな仕事、人生掛けていい仕事の出会い方があると思うんですけど、
と稲富さん。
稲冨さん「周りを見渡しても何も見つからない。自分の中から
生まれてくると思うんです。空を見るんじゃなくて、地球で例えるとマントルに
いかに近づけるか・・・?と言う事は、自分の嫌な部分を見る事になるんです。
言い訳する自分とか、色んな自分がいるんです。でもそれと向き合って、いくと
何かが下りてくると思うんですよね。」
稲冨さんが最後に言いたいこと・・・
「マレーシアの天然ものは、しっかりと管理されていて、ちゃんとしたルートで出されるもの
なんです。乱獲の対象にもなります。夜中にツバメを獲りまくって、その洞穴の巣が
枯渇してしまったと言う事もあったそうです。ツバメの巣は、子供が巣立ってしまえば
使われないんです。それをちょっと頂いている・・・と言う事です。」
今日のオンエア
スカイ・ハイ/ジグソー
夢を信じて/徳永英明