皆さんは婚活は知っていても、婚学はご存知でしょうか?
九州大学1年生が、学ぶことができるのがこの婚学です。
結婚を学ぶ・・・はたしてどういうことなのでしょうか?
コンシェルジュは、この「婚学」を提唱している、九州大学大学院農学研究院助教の
佐藤剛史さんです。
佐藤剛史さんの専門は「農業経済学」です。
例えば、TPPに日本が参加することで、どういった影響が出るのか?などを学ぶ
学問です。
今村「婚学を提唱しようと思ったきっかけは?」
佐藤さん「これだけ少子高齢化が社会問題として言われて
いるのに、それを具体的に解決するための政策だったり、教育プログラムだったりが
全くないんだって気が付いて、じゃあ、自分が気づいたんだったら、自分で
やってみよう!
今、生涯未婚率が男性で20パーセント、女性で10パーセントなんです。
ただ、結婚しない、とかしなくてもいい、と言う権利が認められてるんです。
そうしたら、自分で努力、学ばないといけない。
若い人たちに、仕事だけでなく、プライベートでも充実した楽しい人生を歩んで
もらいたい。そのための人生設計を、大学生(18歳)になったんだから
考えておこう、という所から、婚学を提唱しています。」
今村「改めて、婚学って 何ですか?」
佐藤さん「結婚について 学ぶという事です。
生涯未婚率が高くなっている。また晩婚化が進んでて、
今、男性の初婚平均年齢が・・・
30歳です。
女性が28歳です。
わたしが生まれた1973年は、男性の平均初婚年齢が26歳で、
女性の平均初婚年齢が24歳だったんですよ。
40年で4歳後ろにシフトしてるんです。そうなると当然赤ちゃんを産む数が減っていく、
少子化が進んでいく。
そうした時に・・・
ちゃんと適正な年齢で結婚して適切な時期に子供を産んで
ちゃんと持続的な社会を作っていこうと思ったら、
ちゃんと学ばなくてはいけない。自分の人生設計を きちんとして
おかなくてはいけない
そう思うんです。」
今村「言葉の響きだけだと、ちゃんと結婚しなくてはいけない、
と言う学問だと思うんだけどそうではなくて、
今の現状とか、歴史とかを知って、そうして、自分の中で
選んでいきましょう!と、そういう事なんですね。」
佐藤さん「そうなんです。選ぶ力なんです。何も知らないで、
気が付いたときに、え??こんな人生じゃなかったのに、となるのは、あまりにも
悲しい。だから自分でしっかりと人生設計をして・・・
自分の思い描いた人生を ちゃんと実現していく力を身に付けよう
と言う教育プログラムなんです。」
婚学は、実際に九州大学の1年生が、授業の一環として受ける事の出来る
授業です。現在3年目を迎えています。
今村「生徒さんたちを見て、なにか特徴はありますか?」
佐藤さん「草食化が進んでいる感じがしますね。
簡単に言えば、告白する勇気がない。まず、自分の事を草食系と名乗る確率が
7割。そして、その草食系と言う事について 全く危機感がない。
女性の方が積極的ですね。」
佐藤さんは・・・
結婚って、だいたいの人が普通に経験することだと思います。でも、その「結婚」を
学ぶ場がないんだな、と感じましたし、改めて、ちゃんと学ばないといけないんだな、
と感じました。
逆に言えば、ちゃんと学べば幸せな人生が送れるんだな、と思います。
と締めくくってくれました。
そんな佐藤剛史さんは、本を出版されました。
「結婚検定」。これはどんな内容なのか?など次回、詳しくお聞きしていきます。
オンエア曲
胸いっぱいの愛 / バングルス
バンザイ / ウルフルズ