美味しい食事で 健康な体
新年度を迎えて、新しい生活をスタートをさせた方も多いでしょう?
もう慣れましたか?まだまだですか?
実家から一人暮らしへ・・・家族の元を離れて単身赴任・・・などなど
一人暮らしになった時、不安になるのは、毎日の食事ですよね?
特に男性の一人暮らしは、栄養のバランスが偏ったり・・・何かと
苦労します。そこで今回は、食についてお話をお伺いしていきます。
今回のコンシェルジュは、ホテルニューオータニ シェフの山口雅美さんです。
山口シェフは「低糖質食事法」を実践して、一番太っていた頃から、なんと!
23キロもやせることに成功したそうです。今回はその「低糖質食事法」の
お話しをはじめ、普段の生活でも使えるちょっとした工夫で美味しく食べられる
技のお話を お伺いしていこうと思います。
今村「山口シェフは、いろんな資格をお持ちですが、
その中で、出汁ソムリエ、と言う資格があるんですが・・・」
山口さん「出汁ソムリエの範疇っていうのは、和洋中、
全部の出汁なんですよね。素材の数だけ出汁がある、素材の旨みを
抽出したものが 出汁なんですね。なので料理人として、
押さえておかなくいてはいけないもの。
和出汁一つとっても、しっかりと知っておかなければいけない事があるので
出汁ソムリエの資格を取りました。」
今村「やっぱり資格を取って、改めて知った事とか
あるんですか?」
山口さん「あります。やっぱり今までは勘だとか経験上、
こうしたら美味しくなるという組み合わせがあるんですよ。
たとえば、和出汁で言うと、グルタミン酸は野菜の出汁。
イノシン酸はタンパク質の出汁。グアニール酸といって、干しシイタケの
出汁・・・こういうのを、たとえば、洋風の出汁 フォンドボーとか
ブイヨンとかあるじゃないですか?ああいうのもコクがあって
美味しいんだけども、キレがないんです。なので経験上そこに
和出汁を入れると 旨みがあってキレがある味になるってのは
わかっているんですよ。その理屈を 資格を取ることによってわかった、
という事ですよね。」
さらに食育指導師の資格もお持ちです。
山口シェフはライフワークで考えてるのは、食育!!
山口さん「まず、普通でいう子供の食育、そして、
糖質制限これは大人の食育なんです。
なぜ、食育に興味を持ち始めたのかというと・・・
不良と呼ばれる少年少女を相手に頑張っておられる先生にお会いして、
食って、生きていくために一番大きな欲望なんで、これを何とか利用して
先生たちが相手にする「不良」と呼ばれる少年少女の抑止が出来ればな、
そういう経緯があって、子供の食育に興味を持ったんですね。」
今村「その先生も、食の乱れと生活の乱れは
密接に関係しているとおっしゃっているんでしょうか?」
山口さん「そうなんですね。はじめは僕の中でも
繋がらなかったんですが、で、食育、性教育をされている先生が
気が付いたのが、そういう子供たちは、自分の体を大切にしていない、
だから、自分の体がどうでもいい、と思ってたら、食べることもどうでも
よくなってきます。で、その子たちがある日、このままじゃいけない!と
目覚めるわけですよ。
そうなると何を大事にするかというと、まず自分の性を大切にする。
で、次に何を大切にするかというと、生きる生を大切にする。
そして、生きようと思ったときに、子供たちは何を大切にするかというと
食事を大切にするようになる、
それを聴いたときに、そこだ!自分はそこに行く前の子供に、食べるのって
何で大事なのか?を教えて、100人、1000人に一人でも抑止が出来れば
何もしないよりは、僕がやっている意味があるんじゃないか?そこから
食育に興味を持つようになったんです。」
大人の食育 低糖質食事法
今村「大人の食育は 低糖質食事法だ!とおっしゃって
いましたが、山口シェフも23キロも減量。しかも、お肌つやつやで、
不健康な痩せ方ではないんですよね。低糖質食事法、糖質を低くするという
ことですが、具体的にどのようなことですか?」
山口さん「基本は主食、ご飯、パン、麺、野菜では根菜類、
1日の摂取量を自分で決めてやっていきましょうね。と言う事なんです。」
今村「食後のスイーツを抜く、とかだったらわかりやすく
糖質を抑えるって感じなんですけど、ご飯とかにも沢山の糖質が
含まれているんでしょう?」
山口シェフ「例えば昔からよく言われるのは、缶コーヒー、
ロング缶で、角砂糖7個分、ショートケーキ1切れで 角砂糖10個。
お茶碗1杯のごはんで、15個分の糖分が入っているといわれています。」
今村「えーーーーーー!!15個分ですか???」
山口さん「だから、主食を抜くのがどれほどの意味があるか?
と言うことですよね。日本人は1日だいたい80個の角砂糖を食べてるのと
一緒なんです。」
今村「だから、これは糖分じゃない!と思っているものでも
入っているんですね?」
山口さん「そう。和食は体にいい、とか言われてますけど、
もちろんそうなんだけど、それは、添加物の食べ物とかがあまりなかった
時代の話で、今の時代、糖質を体に入れすぎた上で和食を食べすぎてしまうと
個性のある方は、取りすぎになって体を壊してしまう、ってことも
ありえますよね。」
今村「でも、急に主食を無くす!とかきついですよね。」
山口さん「はじめはプチ糖質制限とか言って、朝だけ主食を
抜くとか、夜だけは食べないとか、最低限のビタミン、ミネラルを取りながら、
糖質に注意すると、僕みたいになりますよ!
だから、お野菜なんかは、根菜類はちょっと取りすぎないようにするんだけど
わかりやすく言うと、白い野菜と 青い野菜を中心に食べる。
だから、大根とかは根菜だけど 白い野菜だから、大丈夫とかね。」
今村「じゃあ、お肉とかは食べていいんですか?」
山口さん「お肉とかお魚はタンパク質で、糖質がほとんどゼロに
近い。コレステロールも、油もゼロ。だからわかっていることは、血糖値が
上がると 太るんですよね。血糖値を上げる唯一の物質は 炭水化物、糖質
なんですね。この部分だけを抑えれば、これが太るスイッチになっている。
だから、カロリーだけ取っても太らないんです。このスイッチを
一緒に入れちゃうから 太るんです。」
だから、山口さんの低糖質食事法は、糖質に注意をするだけ。おなか一杯食べて
いい!と言う事なんです。すごいですよね!!次回は詳しく低糖質食事法に
ついてお伺いしていきます。
今回のオンエア曲
BOXERS / モリッシー
春の歌 / 倉橋ヨエコ