テーマ「おもてなしの心を学ぶ」
前回に引き続き、温泉についてのお話を、コンシェルジュに「温泉ストア編集長」の
花田伸二さんをお迎えしてお伺いしました。
皆さんが、もう一度行きたい温泉って、どんな温泉ですか?
もちろん、お料理がおいしい、部屋がステキだった、など、色々あると思いますが、
一番は、素晴らしいおもてなし、これは心に強く
印象に残りますし、また、ここに来たいと思わせてくれます。
今回は、そんなおもてなしの心を学びながら、
花田さんオススメの「人気バイキング付きの宿」ベスト3を
お伺いしていきます。
まずはこんなお話しから・・・
今村「九州の温泉地の中で、やっぱり人気なのは相変わらず湯布院ですか?」
花田さん「やっぱり、湯布院、黒川、別府とか、
一緒に行く人とか、行く目的によって、温泉なり、温泉地を
変えられますよね。」
今村「なろほどねぇ。で、いろんな温泉を見てこられて、
もちろん、宿も、料理も気になりますけど、やっぱり働いている方々の
おもてなしの心
サービスによって、どんなにハード面がよくっても、ソフト面が駄目ならば
もう行かない、ってなってしまうんですけど、それって大切ですよね」
花田さん「大切です。
これが日本の旅館の真髄だと思うんですよね。
やはり、おもてなしで有名なのは、
嬉の温泉の 大正屋(たいしょうや)http://www.taishoya.com/と
雲仙の宮崎旅館(みやざきりょかん)http://www.miyazaki-ryokan.co.jp/
指宿の秀水園(しゅうすいえん)http://www.syusuien.co.jp/
などがあります。
特に秀水園さんは思い出深く、お客さんがチェックインしてくる時に、
お客さんの身長とかをフロントの方が目測します。
そして、浴衣のサイズを決めて、お部屋に入ったときには、ピッタリサイズの
浴衣が準備されているとか、嫌いな食べ物のリストが登録されて、
10年間その食材が出てこないとか、
お客さんの出身地で、味付けを工夫されたりとか、
そういった事をされる、しかもこれ20年も前の話です。
なので、このおもてなしは、今も進化し続けているはずです。
それはなぜか? プロが薦める旅館百選と言う本が毎年発行されていて、
その本の中の「料理部門」で27年連続1位を記録しているのが 秀水園です。
http://www.ryoko-net.co.jp/modules/100sen/index.php/2013/38_hotel_ryokan/38_top10_hotel.html
全国の旅館で 料理部門で、27年連続ナンバー1です。
玄人受けする料理、王道の懐石料理を出し続けている宿なんです。」
今村「じゃあ、花田さんが見てきて、こういう所は
ちゃんとしていないな、と言う経験ありますか?」
花田さん「僕は、まず入った瞬間に、
まずロビーに打ち水がされているかいないか?
とか、いつ行っても整頓されている。この第一印象が大事です。
ロビーに新聞が積み重なっていたりすると、んー大丈夫かな・・・
と思ってしまいます。」
今村「あと、人のサービス面ではどうですか?」
花田さん「黒川温泉 のし湯
http://www.ryokan-fujiya.jp/nosiyu/
に行きました。
僕は行かなかったのですが、家の母が、足が悪くて杖をついていたんです。
すると、旅館の方は、少々お待ち下さい、と言って、部屋を、お風呂と食事をする
場所の近くに変えてくださったそうです。そうなると、今度も絶対ここに来ようと
思うじゃないですか!!」
今村「それで思い出したのですが、お心付けって
渡すルールがあるんですか?」
花田さん「今は、渡す必要はありません。
なぜかというと、昔これは奉仕料と言われてこれが仲居さんの
お給料だったんです。でも今は、仲居さんも全部給料制ですから、
チップやお心づけを渡さなくても結構です。
で、渡すとしたら、例えば、家族で行って
子供がとても迷惑をかけてしまった、とか、
団体で行って、他のお客さんに迷惑をかけてしまったんじゃないか? と思われる時に、チェックアウトの時にお渡しすると言うのが、
粋なお渡し方です。」
今村「それは担当してくれた仲居さんに お渡しすればいいのですか?」
花田さん「はい。ただ、今のシステムとして、
チップをもらったら、一旦旅館側に納金すると言う
システムになっていますね。」
今村「だいたい幾らぐらい包めばいいのでしょうか?」
花田さん「それぞれですが、
団体さんならば、1万円くらい包むんですけど、
3千円とか5千円とかを、一番最後に、
お世話になりました、と言う気持ちでお渡ししたらいいと思います。」
今村「では、ここで、花田さんおすすめの バイキングのある宿ベスト3を
ご紹介してもらいます。」
花田さん「ベストワンは、杉乃井ホテルです。
http://www.suginoi-hotel.com/
あの棚湯って言うのが、とっても景色がいいです。温泉に浸かったまま
大分の景色を楽しめます。また、レーザーショーがあったり、
プールがあったりと、あの規模で、
稼働率が90パーセントといわれているくらい人気です。」
今村「だから、いつもお客さんが多くって、バイキングとかも
とっても人が多いイメージがあるんですけど、違うんですか?」
花田さん「バイキングの品数も、食材のこだわりもバツグンです。
和洋中あって、味も美味しくて、席もゆったり座れ、しかも安いんです。」
今村「二つ目は?」
花田さん「雲仙のみかどホテルです。」
http://www.unzen-mikado.com/
今村「ここは、カニじゃなかったですか?」
花田さん「僕が行った時は、まずあわびの刺身が、一人一皿出てきて、
カニがドーーン!とあったり、ステーキ、お寿司が食べ放題、
ビールもサーバーで飲み放題!!しかも、大人数用の個室もあり、
自分達だけで楽しめます。」
今村「雲仙って、避暑地と言われるだけあって、
雰囲気がいいですよね?」
花田さん「やっぱり、外国人の避暑地と言われるだけあって、
昭和のモダンな感じがいいですよね」
今村「最後は?」
花田さん「長崎の伊王島。
http://www.ioujima.jp/
リゾート気分が満喫できるのが伊王島です。
長崎市内から近いので、長崎市内で美味しいグルメを楽しんで、橋が架かって
行きやすくなってますので、車でいけます。」
今村「間もなく冬になりますが、花田さんは温泉に行きっぱなしでしょ?
最近行った中での イチオシは?」
花田さん「秋月にある清流庵(せいりゅうあん)
という旅館で、元々は料亭だったので料亭旅館となっているんですね。
ここは・・・風流の極み!!
敷地が凄く広くって、料亭か、部屋で料理が楽しめます。で、僕は料亭に
興味があったので、料亭で頂いたんですが、広間に金屏風があって、
江戸時代の絵巻物みたいな絵が描いてあって、全面ガラス張りになっていて、
外には錦鯉が泳いでいる池が広がっていて、しかも、もみじが植えられていて、
これからの時期紅葉も楽しめますよ。http://www.seiryuan.com/net/」
いやぁ。温泉、行きたくなっちゃいましたね!
今日ご紹介したお宿、また、花田さんがオススメするお宿は、花田さんが
編集長を務める 温泉ストアのページで見る事が出来ます。
是非参考になさってください。
と言うか、花田さんの言う事に、間違いは ございません!
この秋、ご家族で、大切な人と一緒に、ステキな宿で 日頃の疲れを癒したり
交流を深めるっていうのも、いいかもしれませんね!
花田さんが編集長を務める「温泉ストア」
http://www.tnc.co.jp/store/onsen/
今週のオンエア曲
風に吹かれて / JUDY AND MARY
TAKE IT EASY /EAGLES