選挙を知ろうインターネットによるネット選挙運動解禁!ネット選挙って?
ニュースや新聞でも大きな話題となりました。テレビだけでなく、SNSの発達により、
政治家の方が ツイッターやフェイスブックでつぶやいて、私達はそれを身近に
簡単に見ることが出来ます。政治家の方も積極的にインターネットなどを使って、
私達有権者との距離を縮めている、そんな感じがします。
今年の夏の参院選挙では、ネットを使った選挙運動が解禁となりました!
そこで、今回は、ネット選挙について詳しくお話をお伺いして行こうと思います。
今週のコンシェルジュは、共同通信社福岡支社 堀江崇之(ほりえたかゆき)デスクです。
まず、最初の質問で、共同通信社についてお話いただきました。
共同通信社とは?
全国にあるブロック紙、地方紙、ラジオ、テレビ局に、海外のニュース、国内の政治、経済
社会、あらゆるニュースの配信をしている会社です。
ラジオでニュースを聞いていると、「共同通信によりますと・・・」と言う言葉を耳に
しますが、あのニュースを配信しているのが「共同通信社」です。
表にはなかなか出てこない、黒子的な存在です。
(新聞記者などは ニュースや取材をした方の名前が出ますが、共同通信の方は
そういった名前が表にでません。)
堀江さんは・・・
1996年に共同通信社に入られて、2002年の5月から本社社会部警視庁担当、
その後2004年の4がつから政治部に入られて、小泉総理番、野田総理時代の
官邸担当をされました。
政治部に移った1年目の記者は、必ずと言っていいほど「総理番」を経験するそうです。
総理番とは・・・総理が朝起きてから夜寝るまで、ずっと後ろを付けていくお仕事です。
例えば、朝公邸(総理が寝起きする家)に行ってお出迎えした後、総理は会合がある
ホテルへ食事に出かけ、その後国会に行く、その後をくっついていきます。
総理が国会で 入口から歩いて入るので、その後を「金魚のふん」のように
くっついて歩く。国会が終わり、早い時は夜8時ころ、遅いと10時過ぎに、総理が
公邸に戻るのを見届けて 1日が終わる・・・これを毎日続けていたそうです。
その1日の間に 総理とお話しできるのは わずか数分。
昔は総理の後にくっついて 質問があれば その場でお話しすることが出来るそうですが、
小泉時代からは、昼と夜に数分行われる、いわゆる「ぶら下がり」と呼ばれる
取材だけでしか話が出来なかったそうです。
小泉総理の印象は、けっこう寡黙な方。私達がテレビで見ていた小泉さんは
物言いがはきはきしていて、聞きやすい印象でしたが、現場で聞いていた堀江さん曰く
ぼそぼそとしゃべって聞き取りづらく、お疲れの時は、特に声も小さく
聞こえなかったそうです。
そんな 厳しい経験を経て、現在に至る堀江さんです。
堀江さんに今回のテーマについて お話伺います。
まず、ネットと政治との関わりについて。
SNSソーシャルネットワーキングサービスは、もともとアメリカから生まれたものです。
(フェイスブックやツイッター)。
政治とネットの大きな関わりが目立ったのが、オバマ大統領が 最初に大統領に
当選された時に大きく注目されました。
アメリカ、イギリスでは、もともとネットを使った選挙運動に、費用以外の規制が
ありませんでした。
1992年のアメリカ民主党の大統領予備選があり、そこで初めてネット選挙運動が
展開されました。
その中で徐々に注目が集まって言って 2008年。オバマ大統領が
ご自分のSNSを組み込んで、支持者同士を繋いで献金を呼びかけました。
その際に対立候補であった 共和党のマケイン候補に2倍以上の差をつける
献金を集める事に成功しました。
このことがあり、ネットと言うのが、選挙運動で不可欠なものになりました。
ネット選挙運動は、海外ではさかんで、ヨーロッパに目を移すと、ドイツやフランス、
そして、お隣の韓国でも盛んに行われています。
韓国では 実際に投票率が上がったというデータもあります。
では何故、日本では禁止されていたのか?
公職選挙法で禁じられていました。なぜか?
その法律では、選挙期間中に 掲示したり配ったりできる文書、写真の種類や
量を制限しています。その意味とは、資金力(お金)を沢山持っている人が
一方的に有利にならないようにする措置です。
また総務省は、パソコンや携帯電話の画面上の文字数も制限対象だと
判断していまして、ネット選挙運動が 禁じられていました。
しかし・・・この度選挙運動が ネットで出来るようになりました。
ネット選挙、ネット選挙といいますが、正式には、ネット選挙運動です。
なので、ネットで選挙運動が解禁になっただけで、投票は従来の方法で
行われます。
例えば、フェイスブックやツイッターで 文章をかいたり つぶやいたりするのが、
投票日前日の24時まで出来る・・・という事なんです。
今までは、公示告示のあとは出来ませんでした。
今までは、テレビの政権放送や 街頭演説などでその候補者の マニフェストを
聞いたり見たりしなければいけませんでしたが、ネットになれば、もっと手軽に、
身近に、見たいときに、その候補者の情報を得ることが出来ます。
しかし、堀江さんは・・・
ネットで情報収集もいいですが・・・と前置きした上で、
街頭演説には、独特の熱があるので、ネットで興味をもった政治家がいたら、
実際にその政治家の演説に行って見る、見てみることも 非常に大切だと
おっしゃっていました。
若者の選挙離れが問題になり、この度ネット選挙運動が解禁となりました。
ネット(SNS)などを頻繁に使う世代の投票率が 上がればいいのですが・・・
でも、そこには様々な問題もあります。
次回は、そのネット選挙運動のメリット、デメリットをお伺いします!!
今週のオンエア曲
IT'S SO EASY / リンダ・ロンシュタット
最後のニュース / 井上 陽水