西日本シティ銀行 教えてコンシェルジュ 5月17日オンエア分 - 教えて!コンシェルジュ! | FM FUKUOKA
fmfukuoka

西日本シティ銀行 教えてコンシェルジュ 5月17日オンエア分

  世界初の観測に挑戦!?南極の気候や昭和基地での生活?
今回は、とても壮大なテーマでお送りしました。なんと!大学院生(24歳)にして、
世界初の試みを 南極で行った女性がいます。第54次南極地域観測隊に同行し、
南極でおよそ2ヶ月間過ごしてきた、福岡大学大学院生の梅本紫衣奈(しいな)さんです。
memoto_320.jpg
現在、福岡大学大学院理学研究科地球圏科学専攻博士課程に在籍しています。小さな頃から漠然と「地球環境にいいことをしたい」と考えていた梅本さん。小学校の頃は、お友達とゴミ拾いをしながら学校に通っていたそうです。

福岡大学大学院で、エアロゾルの研究をされています。
エアロゾルとは、気体中(空気中)に浮遊する、微小な液体または固体の粒子の事を
言います。(PM2.5とか黄砂とかもエアロゾルです)

梅本さんが今回南極に行ったのは、世界初の試みをしてきました。
「気球から無人の飛行機を切り離し、上空1万メートルの微粒子を採集する実験」です。
南極の昭和基地におそよ2ヶ月間滞在しての実験です。

梅本さんは、大学院に行った理由の一つとして、南極に行けるかもしれないから、
だったそうです。

そんな梅本さんの南極への道のりは・・・

2012年11月25日東京(成田)発
      11月26日シドニー着⇒シドニー発⇒パース着
             フリーマントル着「しらせ」乗船
      11月30日フリーマントル発
      12月05日南緯55°通過(南下)
      12月中旬氷縁着(昭和基地へのヘリコプター輸送開始)
2013年2月20日 昭和基地発
      3月上旬氷縁離脱
      3月13日南緯55°通過(北上)
      3月18日シドニー着
      3月20日「しらせ」下船⇒シドニー発⇒東京(成田)
という感じです。「第54次南極地域観測隊」「しらせ」・・・南極物語でしか聞いたことの
無い名前です。実際、船内にはおよそ1ヶ月いたことになります。
一体何をしていたのでしょう?
しらせ_320.jpg
船内の1日、朝6時起床(観測隊の他に自衛隊の方も一緒だったので、その自衛隊の
方のスケジュールに合わせた1日だそうです。)
朝食後自由時間、11時30分昼食。その後13:00から17:00までは
艦上体育と言う時間が設けられていて、しらせの甲板を走ったり、歩いたりできる
そうです。また飛行甲板といって、ヘリコプターが離着陸する広い甲板では、その時間に
キャッチボールやサッカーもできるそうです。

また、しらせは氷を割りながら先に進む船なんですが、ガガガガっと言う音を
させながら進んでいくそうです。氷を砕く時船の先端で壊しているかと思いきや、
一回氷の上に乗って、船の重みで割っていく前後しながら進む「ラミング航行」で
進んでいくそうです。氷が厚い時は、進んでいるのかどうかが分からないくらい
遅いそうです。

南極に着き、昭和基地に移動。昭和基地は、東オングル島と言う島にあるそうです。
全てが雪で覆われているかと思いきや、沿岸にあるので、地面が見えている所も
あるんだそうです。
昭和基地.jpg
昭和基地は南極大陸の大陸上にあるのではないそうです。ここには、1年以上も滞在して越冬する人たちもいるそうです。
梅本さんが行ったのは夏。南半球なので、12月は夏になります。夏の間南極に
夜はなく、ずっと太陽が上がっていたそうです。気温はだいたい0度くらい。
暖かい時は5度くらいになるそうで、半そでで作業をしていた隊員の方も
いらっしゃったそうです。福岡の寒い時とそんなに変らない気温ですね!

梅本さんが行った時は、9年ぶりに南極に雨が降ったそうです。
南極に雨が降ったときのニュースhttp://www.asahi.com/national/update/1223/TKY201212230466.html

食事は和食。観測隊員に「調理隊」と言うかたが2人同行。食事には全然困らなかった
そうです。
もちろん、オーロラも見たとか・・・

今回は南極での生活のお話しに終始してしまいましたが、次回は
梅本さんの研究のお話しを詳しくお聴きして行こうと思います。


今週のオンエア曲
南極物語/バンゲリス
プライド /  U2


パーソナリティ


今村敦子

月別アーカイブ