絵本って素晴らしい!絵本と図鑑の親子ライブラリービブリオキッズ
先週に引き続き、コンシェルジュに医療法人「元気が湧く」理事で、小児歯科医、
そして、絵本と図鑑の親子ライブラリービブリオキッズ副館長の濱野良彦さんです。
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今日はビブリオキッズについて詳しくお話をお伺いしていきます。
ビブリオキッズとは?
スウェーデン語で「ビブリオテック」図書館と言う意味の言葉と、英語の「キッズ」子どもを
あわせて「ビブリオキッズ」子どもの図書館 造語だそうです。
ビブリオキッズは大人もワクワクするようなお洒落な空間になっています。
そして壁一面に絵本がぎっしりと並んでいます。
絵本4000冊、そして図鑑は700冊もあるそうです。
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ビブリオキッズ
座ったらちょうどいい高さの天井、透明のスクリーンがあって、それが空調の風で
ゆらゆらと揺れている・・・そんな空間。
待合室で、どうにか絵本を読んで欲しい!と言う思いからスタートした
ビブリオキッズ。なぜ絵本が良いのか?
絵本を読むと、子どもは驚いたり、新しい発見があります。そして、歯医者さんは
子どもにとって「恐怖」です。
で、その恐怖心を、絵本を読んでいる時と同じように「発見」「驚き」に変えてあげるのが
お医者さんの技術なのだそうです。
歯を削る事を見せて「これすごいでしょ?」と言ってあげるとそれは
恐怖心から「驚き」にかわり、良く出来たね!と言ってあげるとそれは「新しい発見」に
変るのです。先生たちが絵本を読む時の心意気、心持と、先生たちの医療が
似ている部分があるそうなのです。
絵本を読むと、頭の中の血流がどのように流れるのか?と言う研究結果で、
絵本を読むと頭が活性化される、と言う結果も出ているそうです。
それは子どもだけでなく、親も反応があるそうです。絵本を読むと、まず母親の
頭の血流が激しく流れ出すそうです。親は、絵本を読んで嬉しい、楽しい、そんな
感覚になっているそうです。その親を見て、子どもも喜ぶ・・・絵本を読むとは、
子どもと親をつなぐ貴重なアイテムなんですね!
絵本は、作家の落合恵子さん、造本作家・デザイナーの駒形克己さん、
絵本作家・評論家の広松由希子さん、児童文学作家・絵本作家の村中李衣さんに
選んでいただいたそうです。
詳しくは・・・http://www.l-ma.jp/fukuoka/biblio/001/
また、日本語訳の外国の絵本も置いてあります。13カ国それぞれ30冊が
おいてあります。
文字が読めないのはもちろん、絵のタッチもその国その国で違うそうです。
先生は、子どもには理解できないだろう・・・と勝手に思っていたそうですが・・・
子供達は、そういった絵に見入っているそうです。言葉が分からなくても。
読んでいるのではなく、感じているのだな、と思うそうですよ。
濱野さんのオススメ絵本ですが・・・ガブリエル・バンサンの「アンジュール
ある犬の物語」という本。
ガブリエル・バンサン(がぶりえるばんさん)
ベルギーのブリュッセル生まれ。美術学校で絵画を学び、以後長期にわたりデッサンに専念した。木炭デッサンの絵本「たまご」、インクによるデッサン絵本の大作「セレスティーヌ―アーネストとの出会い」(BL出版)でいずれもポローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。鉛筆画の大作「天国はおおさわぎ―天使セラフィーノの冒険」「マリオネット」(BL出版)などの作品がある。2000年9月没。
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アンジュール ある犬の物語
犬が車から捨てられてしまいます。走り去る車、それを追う犬。犬はずっと車を追います。でも車は見えなくなってしまいます。
犬はにおいをかぎ始め、方向を見定めると歩き始めますが、犬が道路へ出たせいで車同士が衝突し、大事故に。
犬はそれを振り返りながらも、ひたすらに歩き続けます。
あきらめて野をさまよう犬。そして街にたどり着き、ひとりぼっちの子どもと出会うのでした。
字のない絵本です。白黒のデッサン画がこの絵本のすべてです。
ですがそこに登場する犬や景色は何と生き生きとしていることでしょうか!
1本のエンピツでこれだけの世界を描けるのかと唸ってしまう作品です。
ドクターとして、絵本を通して、親と子どもに何を伝えて行きたいですか?
大切なのは、絵本を読むと言う事だけではありません。どうやって子どもと
心のつながりが出来るのか・・・親子だから黙っていてもできる、そういわれてきましたが、
いまのこの時代、黙っていたら出来ない、と言うことがわかってきました。
大人社会が手を差し伸べる、あるいは、子どもが持っている才能は、知らない間に
どんどん伸びているかもしれないのに、大人は、シツケと称して、その芽を摘み取って
しまっている可能性があるのではないか?
絵本を読む子どもの姿を見て、うちの子は、こんな所に感動するんだ!こんな
感性をもっているのか!と発見できるはずです!
ビブリオキッズ 電話092-557-3272/福岡市南区大橋3-2-1 大橋プラザ2F
入館料無料。但し施設利用登録料として、初回のみ1家族500円(3年間有効)
休館日は火曜日です。
