絵本って素晴らしい!絵本と子どもの歯の関係
今週、来週は"絵本"についてお話をして行こうと思います。
絵本って、少し前までは「子どもだけのもの」みたいなイメージでしたが、
最近は、誕生日に絵本を贈ったりと、子どものみならず、大人も楽しめる絵本が
増えているような気がします。
また最近では、有名人(歌手の方やお笑いの方、女優さんなど)が絵本に
携わったりと、様々な絵本が売られています。
今回のテーマ、絵本と子どもの歯・・・どこがどう繋がるのか・・・?
コンシェルジュに医療法人「元気が湧く」理事(創設者)で、小児歯科医、そして
絵本と図鑑の親子ライブラリー「ビブリオキッズ」副館長の濱野良彦さんを
お迎えしました!!
ビブリオキッズ副館長濱野さん。渋い声も素敵でした!小児歯科医でもあられ、日々、
子どもの歯の成長を見続けていらっしゃいます。
絵本の話を聞く前に、お子さんの「歯」についてお聴きしました。
虫歯になりやすい歯、なりにくい歯ってあるのでしょうか?
平均的に言うとそういう事は無い、と言われていますが、骨が育つ時に(お腹の中に
いる時に)同じように歯も育つので、何かしらの病気になってしまうと、歯が弱い事も
あります。
歯が生えてきてから、強い弱いは、虫歯になって初めて分かる事なので、
素質と言うよりは「環境」によるものが強いです。
例えば、甘いものを食べ過ぎると虫歯になりやすいのか・・・?これは正解でもあり
不正解でもあります。
基本的に食べてもいいです。ただ、その「食べ方」が問題なのだと先生は言います。
また睡眠時間も虫歯と関係しているそうです。
夜遅くまで起きているお子さんは、虫歯が多いそうです。
夜遅く寝るという事は、それだけお腹もすいて、何かを食べる・・・だらだらと
食べているのが良くないそうです。
ということは、いつもお口の中が汚れている状態になってしまいます。
口の中が汚れているということは、虫歯になりやすい、と言う事になるのです。
甘いものを食べるから虫歯になるのか?それとも食べ残しがあるから虫歯になるのか?
それは、食べ残しが口の中に残っているから。口の中をキレイにしておけば
虫歯にならない、と言う事です。
子どもは歯が生え変わります。どうせ歯が生え変わるから、乳歯の時は虫歯に
なってもいいのでは?と考えていらっしゃる方も多いそうですが、
これは大きな問題。一気に乳歯が全部抜けて、一気に永久歯が生えてくれば
問題ありませんが、一本ずつ抜けて、一本ずつ生えてくる、と言う事は、
虫歯の乳歯の隣に、永久歯が生えてくると、それは虫歯になってしまう・・・
なので、乳歯の時に虫歯を治しておかないと、大変な事になってしまうそうです。
また、親の歯磨きの習慣が、そのまま子どもに移ってしまうそうです。
親がいつも口の中を清潔にしていくことが、子どもにとって大切なことなのだそうです。
では、その小児歯科医と図書館・・・これがどう繋がるのか?
ビブリオキッズは小児歯科医の先生が作った図書館です。
先生たちにとって、歯の治療の延長線上に絵本があるそうです。
例をあげてみましょう。
先生たちの診療室には大切なアイテムが3つあります。
1つは木のおもちゃ。子供達に大人気だそうです。
2つめはぬいぐるみ。リアルな動物のぬいぐるみは特に人気があります。
そして3つ目が絵本です。この絵本が3つの中で一番人気がありません。
おもちゃやぬいぐるみは、自分が手にとって遊べるから、でも絵本は、子ども自ら
手にとって見る事はほとんどないそうです。
でも先生たちは、絵本をもっといっぱい読んで欲しいそうですが、それはなかなか
やってくれない。そこで気付いたことが一つありました。
先生たちや親が読めば、子どもも一緒に読むんだ、と言う事です。
そこで、先生は、小児科医が選んだ絵本を待合室に置いたそうです。すると、親が
反応して見るそうです。それを見た子供達が、一緒に絵本を見出したそうです!
そうなると、今度は、治療を始める為に病室に子どもを呼んだ時に、その子どもが
絵本を数冊自分で選んで持ってくるようになったそうです。
そこで、待合室だけでなく、別のスペースで絵本を読めるようにしたくなった、
そこで、この「ビブリオキッズ」が誕生しました。
ビブリオキッズには、4000冊の絵本と、700冊の図鑑があります。
次回の放送では、そのビブリオキッズの詳しいお話を聞いていこうと思います。
ビブリオキッズ→http://www.l-ma.jp/fukuoka/biblio/001/