今週も「落語にふれてみよう」と言うテーマで、落語家の立川生志さんにご登場いただきました。
さらに今週は、番組内で「落語」を披露していただきました。
古典落語の演目の一つ「看板のピン」 あらすじ
子分達が、ちょぼいち(親が壺の中でさいころを振り、その出た目に賭ける賭博。当たれば4?5倍の配当が払われ、負けると全額没収される)に興じていると、親分が登場し、「博打なんてものはその場を食っちまうから博打というのよ」などと小言をいう。この親分もかつては博打に興じていたことを子分たちは知っており、親になってもらおうと嘆願する。
親分はこれを承諾する。年をとって目がかすみ耳が遠くなると言う親分は、壺をきちんとふせずピン(一)の目を見せてしまっている。子分達はそれに気づき全員ピンの目に有り金を賭ける。ところが、それは親分の作戦で、そのピンの目は看板、つまりみせかけであったのだ。親分は看板のピンをしまうと驚き慌てる連中を前に見事中の目の五を当てる。しかし賭け金は子分達に返し「賭け事なんてこんな具合にどんな汚い手を使われるか分からねえ、もう博打なんてするんじゃねえぞ」と言って帰ってしまった。
子分達はこの手に感心し、ある1人が他の博打場で親になってそっくり真似をして儲けようと挑戦する。親分のセリフをそっくりそのまま真似してしまい、仲間に突っ込まれながらも看板作戦を実行。全員がピンの目に賭けた。さて、壺の中の目を見ると・・・・
エフエム福岡のスタジオで落語を披露していただいた立川生志さん。小道具の扇子で「どんどんどん」とドアを叩く音を再現!
本来ならば、お話しの前に枕を呼ばれる部分がありますが、今日は時間の関係でカットされましたが・・・とても素晴らしいおはなし。言葉のリズム感、強弱。先週お話しいただいた事がふんだんに盛り込まれていました。
立川生志さんは、人物分けをあまりしないでお話しをしていく、と言うスタイルだそうですが、
見入ってしまって、別々の人物に見えてきます。
この「看板のピン」は、オチが分かりやすいお話なので、それを分からせないように話を進めて行くのが難しいそうです。
今週は、目の前で生の落語を見て、感動しました。今度は、会場に行って鑑賞したいです。
今週のオンエア曲
伝えたいことがあるんだ/小田和正