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【その18】ブッチさんのこと

どうもー

作演出の阿久根です。

今日はブッチさんについて書こうと思います。

えー、まー

ご存知でしょうが、
僕がラジオドラマで賞を頂いた作品は、全てブッチさんが主役でございます。
ブッチさんったら、ここでもFM福岡にめちゃめちゃ貢献しています。

ところで...

初めて僕がブッチさんにお会いしたのは、結婚披露宴の打ち合わせでした。

なぜ、そこでお会いしたかと言いますと...
福岡の歓楽街にたくさんのビルをお持ちのある会社の社員さんが、
自社の経営するレストランで結婚披露宴をするっつーので、僕はそれをプロデュースしてくれと依頼を受けまして...

その披露宴の司会がブッチさんだったんです。

初めてお会いした時のことはブッチさん覚えてないかもなー...

ブッチさんって、放送のあのまんまの方。
一緒に飲んでも凄く楽しい。
毎度毎度ブッチさんのサービス精神の旺盛さには驚かされます。

ブッチさんったら、客を喜ばせるためのコネタをしっかり仕込んでたりするんです。

披露宴の打ち合わせに入る前も、客に名刺を渡す時に、いちいち間違えて別のモノを出す。
みたいなことを軽くやって、ちゃんと笑いをとってから打ち合わせに臨む姿勢を目の当たりにして

「スゲー!」

と感心しました。

まー...披露宴当日は、入り時間に遅刻して来られましたけどね(笑)

その何年か後に、僕は、FM福岡でちょっと昔に放送していた『土曜ドラマ館』という、
ブッチさんがパーソナリティを務めてたお昼の番組で、ドラマを書くことになるんですけど、
そん時は、まさか自分が書くハメになるなんて思わないから、ブッチさんに

「ドラマ館、時々聴いてますよー」

なーんて、かなり月並みなこと言ってましたね。

で、ブッチさんも

「あざーす」

みたいなね。

で、僕...実はその番組、(たまたま)面白いのを聴いたことがなくて、
まさか後で自分が書くハメになるなんて思わないから、素直に―――

「あれーキビシイっスねー」

みたいな失礼なこと言っちゃったりしてね(すんません)。
僕としては、あまりホンが面白くない意味で言ったんですけど...

なのに、「キビシイのは全てイッパツ録りだから」という理由を、ブッチさんに教えてもらいました。

まー、ブッチさんもウザかったでしょうねー。
僕がドラマ書きだとは知らなかったでしょうから、そこらのシロウトが意見してるみたいな光景でしたからね(笑)

そうやって僕は、まったく表現世界とは違う場所でブッチさんに会ってたワケです。

その時ブッチさん見て、芸達者やなーと思って...

で、その何年か後に、ひょんなことから僕はラジオドラマを書くことになりまして、
すぐに番組ディレクターの大塚さんに言いました。

「なんでイッパツ録りなんスか!?もっとテイクしたらいいのにッ」

そしたら、大塚さん

「だーってブッチがイッパツの方がいいって言うんだもん」

「ナヌー!(昭和)」

で、ある日、ドラマの収録現場に赴いてみたら、ちょっと驚きました。
ブッチさんがホンに目を通して、こうしようああしよう言ってて、もうそれはブッチさんが演出している図。

その時、僕は―――

「ああ、役者だったんだ」

と初めて分かったのでした。

僕は、後から加わった身なのでアレなんスけど...

大塚さんとブッチさんの関係は長くて、互いの信頼関係って凄く厚くて深いんです。
FMにブッチさん連れてきたのは大塚さんですもんね。

「賞を獲りたい。だからそんなの書いて」

と、いつも僕に言うのは大塚さんですが...
僕とブッチさんは、賞獲りに固執はしてません(たぶん)。

でも、大塚さんはいつもこう言うんです。

「ブッチと賞を獲りたい」
「ブッチと日本一になりたい」
「ブッチとじゃなきゃ意味がない」

って。

ブッチさん知ってました?
大塚さんはずーっとそればーっか言ってたんですよ。

......

大塚さんとブッチさんでの連続受賞は本当に良かったです。

ブッチさんと大塚さんが局内を歩いていた時、ある方から

「あ、受賞コンビが来た」

とか言われてましたもん。
ま...そこには僕もいたんですけどね...

今度の舞台も、ブッチさん、大塚さん、そして僕の現場です。

ブッチさんは、舞台では更に表現を広げてくれるでしょう。
楽しみにしていてください。

ダンサーも募集中です。
参加してください。


作演出 阿久根知昭でした。

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