fmfukuoka

【その14】ラジオドラマ舞台化《黎明篇》

どうも。

また間が空いてしまいました。

映画の仕事が、今月末の締め切りだったのに、急遽スポンサーが「あらすじが知りたい」なんつーことを言うたらしくて、17日の夜が締め切りに変更となり...今、急いでやってます。

というワケで、相変わらずムチャな仕事をしております、作演出の阿久根です。

てか...元々、この『月のしらべと陽のひびき』の舞台化だって、ムチャ振りから始まっておりまして。

大塚さんは、このラジオドラマを、

「舞台化したらあ」

なんてことを初めっから言ってたんですけど、僕があまり興味がなくて聞き流してたんです。

ところがですね、
えー...ラジオドラマにもキャストされています役者さんで、岩城朋子さんという方がいらっしゃいます。

29_1_~1.JPG

この方です。

女主人の声を担当されている役者さんです。

実は、この人の押しの一手で舞台化の運びとなりました。

もー、ゴリ押しでした。
(いつものことですけどね)

写真がモノクロなのは僕の手元にそれしかなかったからです。

すみません。

―――

『月と陽』がオンエアされたあとくらいから、岩城さんから

「『月と陽』舞台化しましょう」

というメールが来るようになりまして...

僕は「うーん...」と唸るだけを繰り返してたんですけど...だんだんエスカレートして、ちょっとした質問メールの文末に、

「『月と陽』の舞台化よろしくお願いします!」

自分の舞台公演の案内メールの文末にも、

「『月と陽』の舞台化はいつに?」

自分の舞台が終わった後のメールでも...

「次は『月と陽』ですね、ヨロシクお願いします」

で、いつの間にか―――

「『月と陽』の舞台化をどうするかですけど」

てな具合に、なんとなく「やる」風なカンジに変わってゆき、気が付くと、僕は、あーしろこーしろと指示を出していたのでした。

んで、小さなハコをおさえまして...

―――

この方は前にも、僕に「舞台のホンを書いて演出してください」とゴリゴリに押して成功した過去があるから、とにかく押すんですよね。

貯金を投じて僕に作演出させて、1時間45分の一人芝居やっちゃった人ですから。

2004年に公演した、僕が作演出の舞台に出演して、なんかいい感じに思ってくれたようで、僕の書いた芝居に出たい一心で、1年以上も口説いたんですから凄いです。

まあ、一人芝居の時は、僕の要求が細かいし高すぎるしで、吐いたし、倒れたし、髪の毛バッサリ抜けたしで、公演が終わった時は魂の抜け殻になってましたけどね。

僕の演出は、ド素人であろうとベテランであろうと、だいたい皆さん自覚の無いまま1度潰れるんです。

岩城さんも潰れました。
でも、それがただ潰れたワケではないと知っているからこそ、僕の現場にまた関わろうとしてくれるんでしょうけど...

そーゆー風に僕のイメージをよく知ってる人だから、ラジオドラマの収録時の僕の演出には物足りなさを感じたみたいですね。

今度の舞台で、僕が一番言葉を贈らなきゃいけないのは、恐らくブッチさんになるから、岩城さんが倒れることはないです。

で、次は仕込む期間が長いからたくさん言えますし、ラジオよりもっともっと良いものが観せられると思いますよ。

あ、

でー、岩城さんが言いだしっぺなんですけど、岩城さんの構想は、元々芝居が主体で、それにちょっと箏の演奏が付いているというものだったので、それじゃ、どう考えても、僕はラジオドラマに勝てる気がしなかったんですよね。

というより、ラジオドラマが舞台上に上がっただけのような...

ま、岩城さんはラジオドラマに勝とうというよりも、ラジオの少し甘めの芝居ではなく、しっかりとした生の芝居を、僕の演出を知る人間としてちゃんと観せようと思ってくれてたのが主だったと思うんですけど、
でも、僕からすると、それくらいでは客から金を取るだけのサービスには足りてないと思ったんです。

だから、ラジオでは表現として見せることの出来なかったダンスにこだわり、演奏自体も、もっとダイナミックにしたかったんですよね。

そうするともっと大きなハコがいい、となりまして、ももちパレスで公演する運びとなったワケです。
仕掛けが大きい分、そこはFMフクオカさんの全面的なバックアップをしてもらって、もっと多くの人にこのステージがご覧いただけるようになりました。

めでたしめでたし。

で、

「俺も手伝うから」

とか言ってた大塚さんに

「はい、じゃ、プロデューサーね」

って(笑)

今、面倒くさいことは大塚プロデューサーにふってます。

大塚プロデューサーは、遊びの合間合間に仕事をしてくれているようです。

先日はスイスに遊びに行く前に「音楽は?」メール貰ったし...(笑)

作演出 阿久根知昭

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