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ラジオドラマのSE(効果音)の話

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はすの花20%.JPG

海南島の滞在先で見つけた蓮の花


おおつかです。

先日の音楽の打合せのあと、
阿久根先生から『「月のしらべと陽のひびき」で使ったSE(効果音)は持っているんでしょうね。』といわれ、
『いやあ、ないと思う』というと、すごくしかられてしまいました。

だって、あれ編集したのはもう3年も前の話ですよ。
元素材を持っているわけない。

でも律儀なおおつか、探しました。
見つかりました!

阿久根先生、なんとかなりそうです。

このラジオドラマのSEについてのお話。

「月のしらべと陽のひびき」は最初からポッドキャストで無料配信したい、
と考えていたので、音楽はもとより、SEもすべてオリジナル音源です。

(今年、ギャラクシー賞の大賞をいただいた「ラジオドラマ・聞こえない声?有罪と無罪?」も、
同じくオリジナル音源だけで構成しています)

たとえば、甘沢(かんたく)が兵士に引きずられていくシーンは、
スタジオで、
1>服がこすれる音
2>ドタバタとする音(これは重いバッグをドタバタと引きずりました)
3>足音

この3つを作り、合成したものです。

また、姜琰(きょうえん)が、琴の演奏を聴きつけ、もしや甘沢の演奏では、
と思い、宮殿を走るシーンは、実際に姜琰役の渡辺の足音です。
スタジオで走るように足踏みしてもらいました。
それに服がこすれる音を合成したものです。

SEというのは、本当にそのままのものを使うとニセモノに聴こえてしまう、
という性質を持っています。
案外、イメージで作りこんだほうが、本物っぽく聴こえるものが多いのです。

でも、月と陽で印象的な市場の音は、本物の市場で収録しました。
それも中国で。

というと、なんだか予算がたっぷりあるドラマのようですが、
これは、個人的に中国の海南島に旅行したとき、録音したものです。
日本の市場は「へい、いらっしゃい、いらっしゃい」だとか、
「安いよ、安いよ!」などという大声がこだましているので、
中国の市場という設定では使えません。

だから、中国語が飛び交っている市場の音が必要だと感じていたのです。

中国はもともと大好きな国なので、あちらこちら旅行しています。
このときも偶然、海南島の旅行を計画していただけなのです。
「なにかあったときのため」とコンパクトMDレコーダーを持って行っていたのです。

「おおつか、エライなあ。」
とは、誰も言ってくれませんでしたけど・・・。

海南島の夕焼け.JPG

海南島、三亜の夕焼け


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