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【その11】繋がりの世界

線は人と人 心と心を繋ぐ

人の古 長い時の中にも繋がり続けている線

線は音を生みだす

線から生まれた音は旋律となり

誰かの心に触れては 甘い感触や切ない余韻を残す

筝は 心に触れる楽器

筝は 人と人を繋ぐ

筝は 人生を奏でる

筝は 共鳴しあう線 心が繋がる相手を求める

上にあるのは―――

筝がテーマになっているラジオドラマ『月のしらべと陽のひびき』を書く前に、インスピレーションを得ようと書いていた文。

苦し紛れだったけど、自分の書く気を煽ろうと書いてみたもの。

僕は、とにかく【繋がり】を描こうとしました。

それは、遠い昔と現在の繋がり。
男女の繋がり。
日中の繋がり。
そして、発信する側と、受け取る側の繋がり。

それらが全て、筝の音で繋がっているような物語にしたかったんです。

筝の【線】が弾かれると繋がってゆく世界...

舞台では、もっと近く――

もっと深く――

繋がってゆく世界を作りたいです。

作演出 阿久根知昭

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