fmfukuoka

2012年9月アーカイブ

どうも、監修の阿久根です。

とか言って、実は『第1章 中国革命への道』は僕の作演出になってます。

タイトルは中国モノというところから、『ドラゴンへの道』からとりました。
ええ、まあ、分かり易い脳みそしてますからね、僕。

この企画の最初から、第1章と、最終章である第12章は、僕が書いてくれと頼まれていたので、そうしました。

この第1章は、一番贅沢な作りなんですよね。

全てが孫文目線で進む物語なんですが...
孫文が、次から次に、これから後の章で主役となっている人物たちと出逢っていきますので。

まず、第2章で主役の梅屋庄吉(うめやしょうきち)と出逢い。

続いて、第3章で主役の宮崎滔天(みやざきとうてん)と出逢い。

そして、第4章、第5章それぞれの主役、頭山満(とうやまみつる)
平岡浩太郎(ひらおかこうたろう)という、玄洋社の幹部と出逢い。

そして、辛亥革命に繋がる最初の蜂起と言える1900年の【恵州蜂起】までを描いています。

この全12シリーズの楽しいところは、いろんなシーンがその人物の目線、その人物の立ち位置で物語が進むとこなんです。

なので、後の章にも同じシーンがあったりするのですが、そこは違う人物の目線で展開するシーンとなりますから、
印象に差が出ていたり、思惑が違っていたりするんですよね。

第1章は、孫文から見た九州人になりますので、それぞれの方言でセリフを言います。
分かり易くはしていますが、玄洋社は福岡弁、滔天は熊本弁、庄吉は長崎弁...
のつもりでやってもらってます。

基本は、ドラマを聴いてもらって史実通りにノンフィクションで...とかやっても、歴史の勉強なんて誰もしたくはないでしょうから、
そこは史実に基づいた歴史エンターテインメントになるよう、作劇されています。

ところが...第1章って情報がてんこ盛りなので、構成に苦労しまして...

収録日に、恵州蜂起のシーンが書けてなかったんですよ。

もー、ねえ...

すみません。

ですが、孫文という人物が、何を理想としていたのかは、語らせなきゃいけないし、
あまり難しいことを語らせてもいけないしで...少し尺を食ってしまいました。

それでも、後の章で、それぞれ主役を務める人物たちの個性が光るよう作ってみました。

聴いた方、ありがとうございます。
次の章を楽しみにしてください。

聴いてない方、次の章聴く前に1章を聴いておくとより楽しめますよ。

と、いうことで、第1章を語ってみました。

第1章キャスト

孫文・・・・・・・・永淵幸利
梅屋庄吉・・・・二橋康治
宮崎滔天・・・・山下 晶
頭山 満 ・・・・矢山 治
平岡浩太郎・・美和哲三
内田良平・・・・三原宏史
宗 慶齢・・・・・渡辺美穂

技術・・・・・・・・・・・・内野 彰
             生越盛幸
作演出・・・・・・・・・・阿久根知昭
企画編集作曲・・・・大塚和彦

制作・エフエム福岡
ライトスタッフギルド

【その2】孫文という人物

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どうも、監修の阿久根です。

ずっと本をイジってます。

えー、今回は孫文という人の年表を載せようと思います。

そんぶん.jpg

では、サクッとご紹介。

1866年、広東で孫文誕生
      この頃、日本は慶応2年で薩長連合の盟約成立したり、
      第二次長州征伐なんかがありました。

1879年、孫文13歳でハワイのイオラニカレッジ入学
      日本は明治12年で、ハワイもまだアメリカに併合されてないころですね。
      ハワイに白人が感染症を持ち込んでハワイの現地人が大量に亡くなって
      しまったために、サトウキビ農家の労働力として、中国や日本から大量に
      ハワイへ移り住んでいたんです。
      その中国人の中に孫文の兄さんがいて、孫文はそこを頼って海を渡ったんです。
      それでもハワイ王国はアメリカの専横状態になってましたので、
      若くしてハワイに渡った孫文は英語ペラッペラになるワケです。
      こうやって国外に出ることによって、孫文は国際人になりましたね。

1894年 孫文、ハワイで興中会を組織
      興中会は、清朝打倒を目指す革命団体です。
      スローガンは『駆除韃虜、恢復中華、創立合衆政府』でして、
      つまり、
      「満州の輩(清朝)はどっか行け!漢の世を取り戻そう!もう共和制にしたれ!」
      と言うとるワケですね。
      日清戦争が勃発しとります。

1895年 広州蜂起に失敗
            
1897年 イギリスに亡命

1898年 横浜の隠れ家に住みます
      こそこそ...

1899年 義和団の乱が発生
      山東省で義和団という結社が西洋的なものを破壊して行進。
      西太后がそれに便乗して欧米列強に宣戦布告。
      その結果、更にイタイ状態になる。

1900年 恵州で挙兵しますが失敗
      ...とここまでを第一章では史実を元にしたエンターティンメントフィクションとして
      構成しております。

1901年 横浜に戻ります

1905年 東京で興中会、光復会、華興会を糾合して中国同盟会を結成
      黄興と大の仲良し君になる。

1911年 武昌蜂起、そして辛亥革命
      孫文痛恨!自分がいないときに革命始まる。
      そして、アメリカでそのニュースを知る。

1912年 孫文を臨時大総統とする中華民国が南京に成立

1913年 袁世凱に大総統を譲る

1913年 袁世凱の独裁に負けてしまう

1914年 中華革命党を東京で組織

1915年 孫文と宋慶齢と結婚
      実は結婚3回目。

1925年 孫文、北京で死亡

となっております。

いろいろ前後して申し訳ありませんが、

この番組、全12章制作するにあたって、作家が僕を含め9人いるんですね。

あ、チームに分けました。

孫文括りチーム【阿久根知昭】
梅屋庄吉括りチーム【日下部信・美和哲三】
宮崎滔天括りチーム【山下晶・前原寿代】
玄洋社括りチーム【高野龍也・三浦としまる・瀧本雄壱・高山力造】

となっていまして、作家陣は≪ライト スタッフ ギルド≫という作家ギルドに属する者が執筆いたしております。

【第1章 中国革命への道】 担当作家 阿久根知昭
 (語り)孫文

【第2章 君は兵を挙げたまえ】 担当作家 日下部 信
 (語り)梅屋庄吉

【第3章 大陸浪人の夢】 担当作家 阿久根知昭
 (語り)宮崎滔天

【第4章 大アジア主義】 担当作家 高野龍也
(語り)頭山満

【第5章 玄洋社の躍動】 担当作家 三浦としまる
(語り)平岡浩太郎

【第6章 浪曲『革命を成す』】 担当作家 山下 晶
(語り)宮崎滔天

【第7章 大同団結】 担当作家 瀧本雄壱
(語り)末永節

【第8章 辛亥革命】 担当作家 阿久根知昭
(語り)孫文・滔天・末永・梅屋・頭山

【第9章 革命奔走記】 担当作家 前原寿代
(語り)宮崎ツチ

【第10章 知者は惑わず】 担当作家 高山力造
(語り)安川敬一郎

【第11章 孫文の花嫁】 担当作家 美和哲三
(語り)梅屋トク

【第12章 孫文がいた九州】 担当作家 阿久根知昭
(語り)宋慶齢

となっております。

お楽しみに。


えー、どうも、阿久根です。

第1章の作演出いたしまして、それも、放送終わってしまいましたが、ここで、この物語、全12章のあれこれを語りたいと思います。

が、

まず、登場する人物たちのことに触れますが、このタイトルのサブにある

孫文と九州人

あのー、九州人というところでございますけれども、この企画は、結構ここに特化した作りをしております。

では、ザッと相関図なんぞをご覧いただきましょうか。

ね、

孫文を取り巻く多彩な九州人/追加資料.pdf


見た?

えー、こんなカンジです。

局に作っていただいていた資料まんま置いておりますが、今、パッと見ても分かんないでしょうけど、物語を聴いてゆけば、
よく分かるようになります。

で、今回執筆作家は僕も含めて9名います。
それで、いろいろと担当チームを割り振って書いております。

第1章は、孫文が主役で、恵州蜂起に失敗するまでを描き―――
第2章は、梅屋庄吉主役で、庄吉目線で孫文の軌跡を見ていき―――
第3章は、宮崎滔天主役で、滔天が孫文に熱狂し、革命に奔走する姿を綴り―――
第4章は、玄洋社の頭山満が、孫文援助に動き出す様を聴かせます。

第1章と第3章は僕が作演出で、第2章は日下部信さんが作演出となっております。
そして、第4章は、高野龍也さんが担当しています。

それで、それぞれの物語に同じシーンがあったりするんですが、そこは、それぞれの人物たちの目線で描かれるので、
同じシーンなのに印象が違ったりするんですよね。

第1章を聴き逃した方も、第2章から聴いても楽しめるように作っていますので、ご心配なく。

あと少ししたら、こちらでポッドキャスト配信もいたしますので、これから来年の3月まで、
それぞれの物語をお楽しみくださいませ。

それぞれの人物については、これからぼちぼちやっていきますね。

監修 阿久根知昭


監修の阿久根でございます

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さて、ただいま制作中のドラマ『絆よ、悠久なれ 孫文と九州人』でございますが、
全12章もありますれば、それぞれの章を担当する作家の個性と、物語の中にある時代のうねりが、
とってもとっても面白くなっておりますので、どうぞご期待くださいませ。

僕は、今、第1章と、第3章を書いて収録したところでございます。
第2章は日下部 信さんが担当し、もうとっくに書き終え、収録も済み、編集も一番進んでいるという状態。

今は、第4章を高野龍也さん、第5章を三浦としまるさんが執筆真っ只中でございます。

皆様、どうぞよろしくおねがいいたします。

監修、阿久根からのご挨拶でした。


阿久根知昭

ただいま絶賛、制作中!

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DSC00871.JPG


というわけで、タイトルが示すとおり、中国生まれの孫文が九州人との交流の中で、
アジア初の共和制国家をつくりあげた歴史大河ラジオドラマなのです。

写真は第1章の録音風景です。
なにやらオトコだらけのスタジオですが、今後女性も出演しますので、
おたのしみに。

以下は、全12回分の章立てです。ご期待ください。

【第1章 中国革命への道】 (語り)孫文

【第2章 君は兵を挙げたまえ】 (語り)梅屋庄吉

【第3章 大陸浪人の夢】 (語り)宮崎滔天

【第4章 大アジア主義】 (語り)頭山満

【第5章 玄洋社の躍動】 (語り)平岡浩太郎

【第6章 浪曲『革命を成す』】 (語り)宮崎滔天

【第7章 大同団結】 (語り)末永節

【第8章 辛亥革命】 (語り)滔天・末永・梅屋

【第9章 革命奔走記】 (語り)宮崎ツチ

【第10章 知者は惑わず】 (語り)安川敬一郎

【第11章 孫文の花嫁】 (語り)梅屋トク

【第12章 孫文がいた九州】 (語り)宋慶齢

番組開始のお知らせ

いよいよ、2012年10月7日19時から放送開始です。
毎月第1・第3日曜日19時から55分間。
おたのしみに!

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