コンシェルジュ 茶舗「ふりゅう」、日本茶インストラクターの田代亮平さん
茶舗ふりゅう→https://www.chahofuryu.com/
福岡県福岡市中央区清川1丁目6-9 2F
今回はお茶のプロに「お茶の楽しみ方」を伺いました。
まずは「お茶」について。
緑茶、紅茶、ウーロン茶は同じ木「茶の木(カメリアシネンシス)から
取れます。どのお茶になるかは製造方法の違いでしかないのです。
「お茶」は、摘んだらまず「蒸す」のが一般的です。これは日本茶だけ。
中国では釜で煎っています。(日本も昔は窯で煎っていたそうですよ。)
お茶は摘んだ後も呼吸し続けているので、そのままにしておくとしおれてきます。
中の水分を蒸発させて、酸素を取り込んで酸化していくんですけど
そうなっていくと、葉っぱがだんだんと赤くなっていきます。
そして香りが出てくる。渋味が出てくると「ウーロン茶」になります。
それをどんどん進めていくと 紅茶になるんです。
続いて、美味しいお茶の淹れ方について
お茶は「水」だけで どの味を引き出していくのか?が問題。
お茶の葉っぱは細くよれているのが多いですが、水の温度が高ければ
早く開くし、温度が低ければゆっくり開く、だけの違いです。
葉っぱが開ききれば中から「苦み」「渋味」「香り」「旨味」全部出てきます。
開かせなければ葉っぱの表面についている「旨味」だけが出てくるんです。
そう考えていくと、水だろうが熱闘だろうが美味しく入るんです
熱湯で出す場合、目ざすのは「渋味と香り」。それを引き立たせるために熱湯を入れたら20秒くらいでさっと湯呑に注ぎます。
熱湯を入れた場合、葉っぱがどんどんと開いてくると、渋くなって
飲みにくくなってくるんですけど、さっと注いでしまえば
サッパリ、キリっとした渋味と香りを楽しむことができます。
他にもいろんな飲み方があります。
70度くらいだったら1分くらいでそーっと注いでください
ぬるま湯で出す時のメリットは、甘味を重視して出したい!と
いう時なので 70度くらいのぬるま湯で1分おいたものを そっと注ぐと
甘味が出てきます。
また、水出しの場合、熱湯で注いだ時に出る「カフェイン」「カテキン」が
ほぼ出てきません。なので、渋味、苦味を抑えた、甘味のあるお茶ができます。
最後にお茶の保尊方法は?
お茶を買うと入っている袋。あれは万能なんです。
遮光性があって、空気も通しにくく、とても密閉性があります。
なので、必要な分のお茶っ葉を出して、あとは袋の空気を抜いて保存。
暑い所においておくと悪くなるし、酸素に触れてもすぐ悪くなる。
湿気がついてもだめ。なるべく密閉して暗い所で保存してください。
冷蔵庫の保存は、出し入れする時に結露するのでかえって逆効果です。
冬場は1ヶ月くらい、夏は2週間くらいで飲み切って下さい。
と、こんなお話を茶舗「ふりゅう」で聞く事も出来ます。
このコロナが落ち着いたら 是非直接「お茶」について聞いてみて下さい。