FM 福岡 FUKUOKA

2017年4月15日、三浦大知さんのインタビューをプレイバック。




『音を楽しむと書いて「音楽」。
僕らの日常をハッピーに彩るその音の世界を紐解けば、より音楽が楽しくなる。
そんな音楽にまつわる、僕らの知的好奇心を刺激する...』


様々なアーティストをお迎えして、その音の世界を紐解いてきた『SOUND PUREDIO presents 音解』は毎回、そんなナレーションから始まりました。

2017年の4月から2019年の6月までの2年と2カ月、その間117回を数える放送の中で登場していただいたアーティストは合計82組。『SOUND PUREDIO presents』の名にふさわしい「音」世界に徹底的にこだわって、他では聞くことのできないような楽曲の秘密までをアーティスト自ら解き明かしてくれました。

今回、そんな「音解」がひさびさに復活して、2020年6月は過去の音声からお宝音声を傑作選として4組ピックアップパーソナリティも再び集まり、当時の思い出とともに振り返ります。


最初に振り返るアーティストは、番組スタート直後の2017年4月15日に登場してくれた三浦大知さん

2017年4月15日当時のブログを読む →
4月15日のゲストは三浦大知さんです。 - SOUND PUREDIO presents 音解(おととき) 


今やシンガー/パフォーマーとして知らぬ人はいないビッグスターですが、インタビュー当時は初めてシングル1位を獲得して、お茶の間も巻き込んで国民的人気を獲得するまさに直前。このインタビューのあとテレビの「めちゃイケ」で話題となり、年末には初めて紅白歌合戦に出場。その後の大活躍は皆様御存知の通りです。
そんな大ブレイク直前の貴重なインタビューです。さて、どんなお話をしてくれたのでしょうか?
振り返るのは担当した香月千鶴さんとちんです。

この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!
FM福岡 / FM山口
(radikoタイムフリー。放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員 の方が聞くことができます)



「三浦大知さんのまとっている空気がほんっとにキレイ!」とまずは、当時を振り返って香月さん。
「三浦大知さんって全く変わらないですよね」とちん。

2017年の登場回を今改めて聞くと、当時から誠実な人柄と音楽に対する純粋さを失わない三浦大知さんの魅力を随所に感じるインタビューとなっていました。


まずは番組の冒頭、三浦さんが自らチョイスしたドライビングミュージックは、Tuxedoの「2nd Time Around」。

現在も大人気の メイヤー・ホーソーンとジェイク・ワンを中心としたユニット。
ちょうど放送直前にリリースされたセカンドアルバムから。ブラックミュージックへの深いリスペクトと革新を追求している三浦さんにピッタリですね。

「今のダンスミュージックのトレンド感もあって好きなグループ」と表情をほころばせる三浦さんですが、「ダンサブルだけど、かといって盛り上がりすぎないっていうか。ドライブしていて心地よいテンションで目的地まで行ける感じ?っていうんですかねえ」
と、やはりそこには音へのこだわりもしっかり。

少しはにかんだように笑いながら、楽しそうに語る姿も印象的でした。


2017年のこの回は、30代に突入する節目の年に「EXCITE」のヒットを受けて発売されたアルバム「HIT」のお話を中心に伺いました。


このアルバムを境に、ある層に熱狂的に支持されるアーティストから、お茶の間も取り込んだ国民的なスターにジャンプアップする足がかりとなった重要なアルバム。全曲が代表曲と言って過言ではない傑作アルバムです。

今回のアルバムはなんていうのかな、みなさんの背中を押せたり、希望にあふれているような心地よいアルバムになったらいいなと思っていたので」

ちょっとダークな印象のある一曲目「Darkest Before Dawn」に関連してそう答えた三浦さん。まさに夜明け前から始まり光に向かって飛び出す、そんなアルバムを意図していたようです。

さらにこの曲のMVでの不安定な場所での素晴らしいパフォーマンスについてもお話してくれました。
なんとすべて振り付けなし!こぼれ話も楽しくてこれはもう一度MVを確認したくなっちゃいますね。

そして、音楽からちょっと離れてライブの前の願掛けについて。

「僕はライブ前のルーティーンや願掛けは作らないってことにしています」ときっぱり。
さすがにストイックだなあと思っていたら、実は意外な事実が?
ここはぜひ radikoのタイムフリーでご確認を!


続いてはこの番組のメイン企画。
アルバムの中から一曲、三浦大知さんが自らピックアップして、その音作りの秘密をじっくり解説していただきました。

選んでくれたのは SOIL&”PIMP”SESSIONSを迎えた「Rise Up feat. SOIL&”PIMP”SESSIONS。打ち込みのイメージが強い三浦さんとしては異色の、生音をふんだんにフィーチャーしたラテンナンバーです。

「もともとSOILさんがすごく好きで、特に福原美穂ちゃんとコラボした「Bon Bon Villa」という曲を聴いていたんですね。それで全部生音で三浦大知が踊れる曲っていうのを作りたいなと思って」そこで三浦さんから熱烈オファーして実現したのがのコラボ。

生音でダンサブルな音楽を望む三浦さんと、三浦大知とのコラボならではの音楽にしたいというSOIL&"PIMP"SESSIONS、双方の意欲がガッチリ正面から組み合った結果が「サンバ」。ちょうどリオ五輪の前だったことも大きかったそうですよ。そう、リオオリンピックの前だったんですねえ。

その一曲には、たくさんの思いと仕掛け作りがなされていました。

全部生音っていうのが三浦大知としては初めての挑戦。 
歌のところはちょっとラップっぽい畳み掛けるようなリズムなんですよ。リズムで聞かせるメロディは今までちょっとやってなかったんでポイントです。 
そして、エンディングは全部盛りみたいな(笑)。わーって盛り上がって、丈青さん(SOIL&"PIMP"SESSIONS)のピアノだけに行くところがあるんですが、ブラジリアンなんですけど最後のピアノはちょっと日本音階になっていて、ブラジルから日本に帰ってきた。みたいな裏テーマがあって。ちょっと旅感覚みたいなこともあるんじゃないかなと思います」

香月さんの鋭い質問にも楽しそうに、そして淀みなく答えていく三浦さん。
印象的だったのは、音作りの解説では「影響受けたのは誰、この部分は誰」と要所要所で参加したメンバーやアーティストの名前を出して説明します。そしてそういうときの自分は「三浦大知は」と呼ぶのですね。

「三浦大知」というアーティストは自分ひとりだけではなく常にみんなで一緒に作り上げているんだ。ということを謙虚にそして真摯に伝えてくれているようで、三浦大知さんの音楽への向き合い方や、その音世界へのこだわりを垣間見ることができました。



一通り聞き終えたパーソナリティ二人の感想は「カッコいいですよねー」。
すごく月並みですみません...


さて、そしてこのインタビューのあと、三浦大知さんは加速度的にぐんぐんと国民的スターの階段を上がり、今や押しも押されぬ日本を代表するシンガー/パフォーマーとなりました。

そしてそれは現在も、今日ご紹介した2017年と変わらず自身の表現へストイックに向かい続け、国内のみならず多くのファンと、後に続く多くのアーティストたちから目指すべき目標として尊敬を集め続けています。

そんな三浦大知さんの現在。


今年は1月にドラマ『病室で念仏を唱えないでください』の主題歌『I'm Here』をリリース。

また、3月には、DJ DAISHIZENによる、三浦大知さんの楽曲とコラボ参加楽曲だけを集めたノンストップミックス・アルバムの第2弾『DJ DAISHIZEN Presents 三浦大知 NON STOP DJ MIX Vol.2』が、リリースされています。

「DAICHI MIURA LIVE TOUR 2019-2020 COLORLESS」は現在残念ながら無期限延期となっていますが、いずれ再びその圧巻のステージを観ることができる日を心待ちにしたいところですね。

くわしくは、
DAICHI MIURA(三浦 大知) OFFICIAL WEBSITE (外部リンク)でご確認くださいね。

過去のインタビューや楽曲を聴きながらスタジオでは二人のパーソナリティが、三浦大知さんの思い出話と現在の活躍について花を咲かせていました。改めて現在も当時も全く変わらない三浦大知さんって本当に素晴らしい。そんなことを再認識させてくれましたね。



さて、次回登場するは斉藤和義さん。2018年3月31日に放送したインタビューを振り返ります。
どうぞお楽しみに!