FM 福岡 FUKUOKA

2019年6月15日のMIYAVIさんをプレイバック。

2017年の4月から2019年の6月までの2年と2カ月、新旧話題のアーティストをお招きして、その音世界についてアーティスト自らじっくり紐解いていただいた『SOUND PUREDIO presents 音解』。

そんな「音解」がひさびさに復活。
過去に登場した全117回、合計82組のアーティストの中から、今こそ改めて振り返りたいお宝音声をプレイバック。パーソナリティも再び集まり、当時の思い出とともに振り返ります。

今週は先週に引き続き、世界を股にかけて活躍するスーパーギタリストにして、俳優としても大活躍のMIYAVIさん。 今週は6月15日のインタビューを振り返ります。



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6月15日のゲストは MIYAVIさんです。 - SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)



「グローバルに広がるお話になんかすごいなあと思いながら、それとヴィジュアルの美しさに見とれながらの(笑)インタビューだったんですけど」

当時の担当パーソナリティだったこはまもとこさんが当時を振り返って、そう話してくれました。

とどまるところのない情熱と、世界を視野に入れた発言の数々。
圧倒されっぱなしのMIYAVIさんのお話。今週も必見ですよ。

そしてその全貌はぜひradikoのタイムフリーでお聞きくださいね。
お相手はこはまもとこさんとちんです。


この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く! → 
FM福岡 FM山口
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員 の方が聞くことができます)




この日、MIYAVIさんがドライビングミュージックに選んでくれたのは、CMのナンバーとしてみなさんもおなじみの「Fire Bird」。

自分はギターで歌いたいっていうのがすごくデカいんですね。新しい世代のギタリストとして、新しいギターミュージックを提唱したいって思って創ったアルバムがこの『Fire Bird』で、その表題曲がこの楽曲です。ギターを持って羽ばたくというか、メロディを持って羽ばたくように何度も何度も立ち上がる、そんなイメージで書きましたね」

そのCMには綾野剛さんが出演していて、それがキッカケで親交を深めたエピソードなどもお話してくれました。

さて、昨年のインタビュー時の最新アルバムは『NO SLEEP TILL TOKYO』。

まずは、おさらいの意味も込めて世界から見た日本ってどんな風に見えるものですか。と尋ねました。

まあスクエアですね。良くも悪くもですけどカッチリしてますし。まあそれは都市の特徴でもあるんですけど。例えばホスピタリティとか、おもてなしって意味ではタイとかシンガポールとかアジアの国にはありますし、繊細さとかだとフランス、そしてカッチリという意味ではドイツなどがありますけど、ここまで色々なものが整ってる国は日本以外もしかしたらないかもしれないですね」

そんなお話を聞いていると、一度海外に出て改めて自分の国を見るってことは大切だなと思いますね。

「必要だと思います。でも難しいですね。出なくていいってことはある種ゴールなんですね。内側で満たされているってことは決して悪いことではないんですよね。ただ外を知った上で中にいるってことと、知らずに中にいるってことはけっこう違うんですよね

それはMIYAVIさんの音楽にもつながっています。

「そうですね。やっぱり外にいるから改めてありがたいと思えるし。世界の中に日本があるということをどれだけ意識できるかっていうのは、 やっぱり外にいないとわからないし、そのバランスですね。自分も常に意識しながらやってます。向こうに行きすぎてもそれを失ってしまう」

「世界人」であることと「日本人」であること。そのバランスについてはご自身のみならず、ロサンゼルスですくすくと育っているお子さんたちについてもMIYAVIさん、頭を悩ませているようです。

そんな珍しいプライベートなお話もあけすけにお話してくれました。

「正直、今、家族の中で娘たちの教育をどうするかって話をしていて。
年末から年始にかけて東京で過ごして浅草、熱海、箱根なんかに行ったんですけど、娘たちの様子が外国人がツアーしているような感覚だったんですね。しょうがないんですけど、やっぱり自分たちのカルチャーとして捉えられてないなと。やっぱり自分たちの体の中に、血に流れているものとして身につけておくことはすごく大事なんじゃないかな。ルーツというものを、もっともっと大事にできるんじゃないかなって」

お話をお伺いしているとMIYAVIさんの中でも、そのあたりはすごく大切にされていることなんですね。

「逆にもう全部捨てていってやろうって時期もありましたけどね。ただ攻めていくにあたっても、やっぱり自分がどこから来てんのかっていうことは必要なんだなって。そこをなくしては、多分戦えないんだろうなっていうのは最近改めて再認識した感じがしますね」

世界に飛び出すことが、逆にルーツやアイデンティティについて深く自覚すること。MIYAVIさんのお話はいつもその点に集約されていて、それは今の時代だからこそ私たちが胸に刻んでおくべきことじゃないかと思えますね。

そんなMIYAVIさんの音楽を深く紐解くべく、MIYAVIさん自らアルバムから一曲ピックアップしていただきました。
その一曲は 「We Can't Stop It (Rewind)」。
アルバム『NO SLEEP TILL TOKYO』のラストを飾る情感たっぷりなボーカルナンバーです。

「『Rewind』てのは巻き戻すって意味なんですけど、時間の流れってのは巻き戻せない。それでも僕らは進んでいかないといけないっていうすごくセンチメンタルな楽曲なんです。とはいえ、ただ切ないといっても後ろ向くんじゃなくて、それでも前に進むってことを歌える楽曲になったんじゃないかなと思います。で、自分が歌うとしたら、自分の声の質とか含めてこういう楽曲が合うのかなと思って」

その楽曲の完成度に一役買っているのが、冒頭から聞くことのできる印象的なギターの音。これ、実は新しい楽器『アコースタソニック(アコースタソニック・テレキャスター)』です。

「今年(当時)、ちょうどフェンダーがアコースタソニックを発表して、アメリカのNAMM2019というショーでちょっと弾かせてもらったんです。その時にブライアンていうクリエイターがやって来て『久しぶり』って言うんですね。実は8年前にテイラーでNAMMのショーで弾かせてもらって、その時彼と会っていたんです。その彼がその後テイラーからフェンダーに移ってそのギターを作ったんですね。そんなギターをいち早く僕がまた弾いたっていう、なんか運命的なギターですね

MIYAVIさん自身のいろんな出会いと別れもこの楽曲と重なるような気もします。

時は戻せないけど培ったものって、まっすぐ向き合っていれば絶対未来に帰ってくるというか。例えばスタッフとかもね、昔働いていたスタッフもこの世界、大変な仕事なのでやめていった子もたくさんいるんですけど、でも何年もたって偶然会って改めて一緒に飯食いに行ったりしてね。そうするとそんなことが糧になってまた彼らの未来につながっているっていうのは見ていて嬉しいですし。どんな形であれ一瞬一瞬まっすぐ向き合っていれば、絶対未来につながると思うんですよね」

このナンバーで、アコースタソニックを使うのはそんな思いも込めているのかもしれませんね。そんなことを思うと、MIYAVIさんの歌が限りなく優しいことにもすごく納得です。

「そうですね。バキバキぶっ飛ばすのはずっとやってきているんで、人を包み込むような音を出したいなあっていうのはありますね」

そんなお話を振り返りながら、妙に英語の発音が良くなったこはまさん、「いろんな出来事出会い含めて前へ進んでいかなきゃいけないってことですよね」と今回のインタビューをまとめてくれました。

確かに。ひとつひとつの紡ぎ出される言葉に、MIYAVIさんが実際に体験したこと、思いがたっぷり含まれていて、本当に得るところの多いMIYAVIさんのお話でした。


そんなMIYAVIさんの現在。
今回ご紹介した『NO SLEEP TILL TOKYO』に続く12枚目のアルバムは、『Holy Nights』。今年4月22日にリリースされました。

オリジナル楽曲はもちろん、カバー曲、リテイク曲、コラボ曲などバラエティ豊かな1枚。

特に今回はカバーが2曲。

沢田研二さんの「TOKIO」と、矢沢永吉さんの「止まらないHa~Ha」。
どちらもMIYAVIさんらしいカバーですが、どちらも深いリスペクトが感じられて必聴ですよ。

さらに今年の秋には『Holy Nights』と対になる13枚目のオリジナルアルバムのリリースも予定していて、とどまることのないMIYAVIさんの活動。こちらも楽しみですね。


2週に渡ってお届けしましたMIYAVIさんのインタビュー、いかがでしたか?
できれば実際の音声でぜひ聞いてほしい!と思える、音楽に留まらず、今生きる私たちのあり方についても考えさせられる素晴らしいインタビューになったのではと思います。

ちなみに今回のスタジオでのこはまさんとちん、インタビューを聞きながらなんだかすごくテンションがあがっていて、つくづくカリスマとかスターっていう人たちは自然と高揚させてくれるんだなあと実感しました。すっごいですね。



MIYAVI Official Site (外部リンク)


次週は、去年2月16日に放送した、DEENの池森秀一さんのインタビューの模様を振り返ります。
どうぞお楽しみに!


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