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2020年8月1日「前畑エール」

1936年のきょう8月1日、ドイツのベルリンで第11回オリンピックが開幕。
この大会で日本人6人が金メダルに輝きましたが、今なお広く語り継がれているのが、200m平泳ぎの前畑秀子です。

日本女性初の金メダルということもありますが、彼女を時の人にした最大の要素は異例の実況アナウンス。
約3分のレースで「前畑がんばれ!」を24回も連呼したアナウンサーのラジオ実況放送は全国に流れ、その息詰まる熱戦ぶりに日本中が感動しました。
さらにこの実況を録音したレコードが緊急発売されると、全国の街角で繰り返し流されたのです。
しかし、当の前畑選手はそのことをまったく知りません。
というのも、放送は日本国内に向けたものでベルリンでは聴くことができなかったのです。

大会を終え選手団が帰国する船旅は1カ月。
やがて船が香港の港に立ち寄ったとき、前畑選手宛てに日本から郵便物が届いていました。
それは発売されたばかりの「前畑がんばれ」の実況レコード。
船に乗っている皆でレコードを聴き、その熱い実況に大いに盛り上がったといいます。
6日後、日本に凱旋帰国した選手団を出迎えた群衆から一斉に前畑コールが巻き起こりました。

日本中の声援を背に快挙を成し遂げた前畑選手。
のちに後進の育成にも努め、多くの選手たちにエールを送っています。


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