2026年1月のテーマ 明太子 ①
ふくおか グルメ手帖。
この番組では、毎月様々な食材を因数分解。
雑学からプロに聞く扱い方、簡単レシピを紹介していきます。
今月の食材は、「明太子」です。
福岡を代表する名物と言っても過言ではない明太子。
総務省統計局の家計調査品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキングの2022年(令和4年)~2024年(令和6年)の平均データを見てみると、1年間のたらこの消費量が全国平均589gなのに対し、福岡市は1,068g、また、金額が全国平均2,059円なのに対し、福岡市は4,511円とほぼダブルスコア。また、北九州市でも消費量が973gで、4,312円使っているので、いかに福岡県民がたらこ、つまり、明太子が好きなのかが分かりますね。
そして、福岡ではあの辛い調味液に漬けて明太子にすることが多いのですが、日本全国的には塩漬けして水分を抜く「塩たらこ」で食べることが多いんです。
世界に目を向けると、お隣韓国では、塩漬けして水分を抜いた後に調味液に漬ける「ミョンナンジョッ」、ロシアは塩漬けした「ミンタイ」、スウェーデンは、ばらこを塩漬けしてペースト状にした「カレス・キャビア」、イギリスには、塩漬けを低温で燻製にした「コッドロー」があります。やはり、塩漬けが一般的なようですね。
だからでしょうか、日本の明太子は、明太パスタやおにぎりなどのアレンジレシピと共に、徐々に世界に広まっていっています。
そんな明太子の原料となるスケトウダラの卵巣ですが、1匹に対して、へそでつながった2つの卵巣があり、これで一腹(ひとはら)となります。これが片腹になると1本と数えます。そして、卵の成長度合いによって、卵にも呼び名があって、未成熟で皮が硬いものを「ガム子」、まだ十分に成熟しきれていない「早真子(はやまこ)」、一番明太子に適した「真子」、成熟期を過ぎて水っぽくなった「目付(めつけ)」、ぶよぶよした「水子」、卵を出し終えた後の「皮子」となります。
さて、明太子が食べきれずに長期保存する時は、必ず冷凍します。
この時、1本ずつラップで包んでおきましょう。使いやすいですよ。
そして、冷凍には色んなメリットがあって、皮が剥きやすかったり、きれいに輪切りもできます。また、バラ子を冷凍する時は、フリーザーバッグなどの保存袋に薄く入れて、箸などを押し当てて碁盤目にしておくと、1ブロックずつ取り出して使うこともできます。
ただし、長期間の冷凍は風味が低下するかもしれませんので、可能な限り早めに食べきるようにしましょう。
ところで、明太子はとても不思議な食品ですよね。
そのままで頂くこともありますし、調味料の代わりとして使うこともあります。
その秘密は、旨味と塩味のバランスが良く、独特の辛味と風味、そして、あのプツプツした食感が面白いこと。
明太子は、主食、卵、肉、野菜、乳製品まで、和食、洋食、中華を問わずに合わせることができる万能な食材なんです。
素晴らしい。
今年一年、明太子を食べて万能に活躍できるよう願をかけてみてはいかがですか。
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