2024年8月のテーマ ヤリイカ ③
この番組では、毎月様々な食材を因数分解。
雑学からプロに聞く扱い方、簡単レシピを紹介していきます。
今月の食材は、「ヤリイカ」です。
中村調理製菓専門学校 日本料理担当 島村公大先生にお伺いしました。
中村調理製菓専門学校
福岡市中央区平尾2-1-21
https://chori.nakamura-s.ac.jp/
◆ヤリイカの栄養について
ヤリイカは低カロリー高たんぱくな食材です。またタウリンが豊富に含まれているため、滋養強壮に効果があり、疲労回復を助ける働きがあります。
◆日本や世界のイカを使った料理
イカはアジアを中心にヨーロッパでもよく食べられている食材です。
日本でイカの料理といえば、お刺身やお寿司を想像する方多いかと思います。
煮ものや天ぷらなどの加熱調理により、より甘みが強くなります。
◆ヤリイカを料理する時のポイント
イカ類には魚のように小骨などがないため家庭で調理しやすい食材と言えます。刺身でいえば鮮度のよい烏賊の魅力はコリコリとした食感です。ただし鮮度の良い烏賊は甘みに欠けます。イカは下処理をしてから時間を置いたほうが、食感も軟らかくなり甘みが増します。またイカの表面に細かく包丁目を入れることでより柔らかな食感になります。天ぷらや炒め物なども、表面に切り目を入れることで、加熱による身の縮みを抑えられますので、家庭で調理する時はこの「表面に切り目を入れる」というのを意識してみてください。
◆先生だから知っている「ヤリイカ」の豆知識
イカの構造の話ですがイカのお刺身などで主に食べる部分はイカの胴体になります。イカは眉間に脳みそがありますので、頭の上に胴体があるという構造になります。イカは胴体を食べ、蛸は足を食べるといいます。蛸の頭、実際に胴体の部分は足に比べて、価値が低くなります。ただしイカについては耳と呼ばれるエンペラの部分やゲソ、獲物を捕らえるときに使われる足の部分も胴体に比べると価値はやや低くなりますが美味しく食べられる部分になります。胴体とは違う触感が楽しめますので、イカは余すとこなく食べきるようにしましょう。
さて、オリンピックでスポーツ関連が盛り上がっていますが、中村ではスポーツ栄養と調理に関する講習会が始まります。
スポーツ栄養と調理講習会
8月31日(土)、9月7日(土)、28日(土) (10:00 – 16:00)
パフォーマンスの向上のための正しい減量・増量や、サプリメントの正しい摂り方などがテーマです
詳しくは、こちらのページをご覧ください
https://chori.nakamura-s.ac.jp/openlecture2/