2024年2月のテーマ 生わかめ、めかぶ、海藻類 ③
この番組では、毎月様々な食材を因数分解。
雑学からプロに聞く扱い方、簡単レシピを紹介していきます。
今月の食材は、「生わかめ、めかぶ、海藻類」です。
中村調理製菓専門学校 黒木晶子准教授にお伺いしました。
中村調理製菓専門学校
福岡市中央区平尾2-1-21
https://chori.nakamura-s.ac.jp/
主な栄養素
生わかめには、β-カロテン、ビタミン B1、B2、C、ナイアシン、葉酸、フコキサンチン、フコイダン、カルシウム、ヨウ素、鉄、アルギン酸、食物繊維が含まれています。
β-カロテンや、フコキサンチン、ぬめりの元となるフコイダンには、ガン予防の効果があると言われています。
アルギン酸は、血圧の上昇を抑える効果があると言われています。
食物繊維は便秘予防や腸内環境を整えることができます。
ヨウ素はわかめ100gに1600μgと多く含まれ、重要な栄養素の一つです。
主に甲状腺ホルモンを作る材料となり、子どもの成長を促し、新陳代謝を活発にします。
カルシウムは歯や骨の成分になり、鉄分は血液に、亜鉛は酵素の働きに関係し、不足すると味覚異常になります。
生わかめの栄養を効率よく摂るには?
柑橘類が持つビタミンCや胡麻のビタミンEを一緒に摂ることで抗酸化作用が高まります。
タコやイカにもビタミンEが含まれるので、辛子酢味噌和えにするのも良いでしょう。
また、ビタミンCを摂ることで、わかめに含まれるミネラル類の吸収も高まります。
茎わかめの炒め物やめかぶの酢の物は食物繊維やミネラルを摂取するのに最適です。
生わかめを調理する時のポイント
褐色の生わかめに熱湯をかけると、鮮やかな緑色のクロロフィルが現れます。しかし、長時間熱湯に漬けると柔らかくなりすぎて、歯触りが悪くなるので、色が変わったらすぐ冷水で冷やしてください。
塩わかめの場合も、塩抜きしたら熱湯をさっとかけるだけで十分です。
先生だから知っている生わかめの豆知識
韓国では、誕生日のお祝いや、妊婦の血液をキレイにするため、わかめスープを飲む習慣があるそうです。
韓国食材のお店で教わったのですが、わかめは胡麻油で炒めてからスープに入れると、胡麻の風味が加わり美味しいとのこと。
体が温まり、ビタミンEもプラスされ、抗酸化作用も高まります。