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2023年2月のテーマ 春菊 ③

まだまだ寒い日が続きますね。
この番組では、毎月旬の食材を取り上げ、様々な角度から紹介していきます。
2月の食材は、「春菊」です。

中国では「食べる風邪薬」だった春菊。
そこにはいったいどのような栄養があるのでしょうか?
春菊は緑黄色野菜なので、β-カロテンやビタミンB・C、鉄分、カルシウム、カリウム、食物繊維などの栄養素が豊富です。
その中でも特に多いのが、β-カロテン。
β-カロテンは抗酸化に優れた栄養素です。
体内に入ると必要な分量だけビタミンAに変換され、活性酸素を抑えてくれるので、生活習慣病に良いとされています。
また、皮膚や粘膜に働きかけたり、目の健康維持にも役立つ栄養素です。
そして、カルシウム、マグネシウム、鉄、カリウムなど様々な種類のミネラルも豊富に含まれています。
また、春菊独特の香り成分α-ビネンは、「森の癒し成分」と同じもので、爽やかな香りがリラックス効果をもたらします。
同じく香り成分のベンツアルデイドは、胃腸の働きを促進して消化吸収を良くする効果があると言われています。

ということで、それらの栄養をいかに効率よく摂るかですが、定番の鍋で使う時は、あまり茹ですぎないことがポイントです。
お浸しにする時も、1、2分茹でて冷水にサッとさらすだけで十分です。
また、アクも少ないので、生食も良いです。
サラダに使う場合は、細かくちぎると爽やかな香りが広がりやすいです。
さあ、皆さんは、今夜、春菊をどうやって食べますか?