BUTCH COUNTDOWN RADIO

放送日:2025-10-10(金) 地域:博多区
料理や わだはん
- TEL
- 070-5402-1273
- 住所
- 福岡市博多区住吉2-16-28 サヴィルロウ 2F
- ジャンル
- 和食
- オープン日
- 2025年8月11日
- 席数
- 10席(カウンターのみ)
- 営業時間
- 18:00~24:00(L.O.23:00)
コースの最終入店は21:00
定休日:不定休
- 調査日
- ■2025年9月26日
■天候 くもり
■時間 19時30分
内容
今日ご紹介するのは、キャナルシティ博多のすぐ近くにある和食のお店です。
キャナルシティ博多の南側の道路を渡った角のビルの2階にありますが、入口がちょっと分かりにくいです。
店内は、打ちっぱなしのコンクリートに木目を合わせたモダンな感じで、
L字型のカウンターは、客席の間隔もゆったりとしています。
店主の和田さんは北九州市出身で、お寿司の名店でキャリアをスタート。
ここで魚の目利きや扱い方、包丁技、和食の基本的な段取りを学び、
小倉の居酒屋では「町場の和食」を身につけ、独立して大衆居酒屋をオープン。
深夜まで賑わう人気店として5年間営業。
料理への向上心が生まれ、福岡市の人気店 「お料理 山乃口」 で再び修業をスタートし、3年。
懐石料理の構成や出汁の取り方、季節の献立づくり、
繊細な火入れと盛り付け、「味の間」を読む感覚を学び、この店を独立オープン。この道24年。
食材は、信用している業者とのやり取りで、その時の良いものを揃えています。
和田さんの料理の信条は、「手頃な価格で、ちゃんとした料理を出す」こと。
これまでに習得したものを活かし、片肘張らずに、
居酒屋の雰囲気でコースを楽しめる和食店を目指しています。
また、店主の和田さんと奥様の二人で切り盛りするカウンター10席のみの小さな店なので、
隣の客との会話が弾んだり、自然に交流が生まれるような空間を大切にしています。
店内にビートルズが流れ、テキパキと動く2人のリズム感が静かすぎない心地よさを生み、
1人でも、仲間とでも、ゆっくりと和食を楽しめるお店です。
チェック
アラカルトとコース
コースは、「ショートコース」(5,500円)と、「おまかせコース」(10,000円)の2コース
「ショートコース」(5,500円)は、5品で、アラカルトの追加が可
コースの最終入店は21時まで。以降はアラカルト利用のみになる。
席があれば当日可、1名様から受付。
アラカルトの場合、「お通し」(500円)がある
我々は、「おまかせコース」(10,000円)を頼んだ
内容は仕入れによって変わるので、参考にしてください。
先付【宮古島産もずくと小松菜の白和え】
まずは、小鉢が2品出てきた。
もずくは、宮古島でもずく漁をしている店主の同級生から直送されたもの。
もずくの上に卸した山芋をのせ、ポン酢をかけて出てきた。
もずくは極細でありながらしっかりとした弾力があり、山芋のなめらかさがポン酢をまろやかにしている。
磯の香りがふんわり立つ一品。
小松菜はサッと茹でて冷水に落として色を止め、和え地と合わせて胡麻を振っていた。
お腹に優しい一品。
蒸し寿司【鮑と雲丹の蒸し寿司】
鮑は蒸して削ぎ切りし、肝はソースにする。
赤酢を使って、甘味控えめな酢飯を器に盛り、鮑をのせて蒸す。
蒸し上がったら、雲丹と山葵をのせ、肝ソースをかけて出てくる。
小丼のような感じで、供される瞬間の蒸気の香りが堪らない。
艶やかなシャリは温度が絶妙で、口に入れた瞬間に雲丹の香りと鮑の弾力が立ち上がる。
肝ソースのほろ苦さで雲丹の甘みを包むようなバランス感も良い。
【お造り】
この日は、玄海産の天然鯛、カマスの炙り、鰆の炙り、鮪の赤身の4点盛り。
醤油、ポン酢、藻塩、薬味で、カボス、山葵、小葱、刻んだ茗荷と紫蘇があるので、お好みで。
天然鯛は淡白だが旨味の余韻が長く美味しかった。
鮪の赤身は、繊維に逆らうように包丁目を入れ、酸味とコクのバランスが絶妙。
カマスはしっかり脱水して、身が締まっているのにしっとりしていた。
鰆は皮目を軽く炙って、脂の香ばしさが良い。
2貫ずつあるので、色々な食べ方ができて良い。
それぞれ包丁の入れ方を変え、厚みや繊維の方向まで計算して、これぞ和食という感じ。
冷菜【いくら醤油漬けと大根卸】
新物の筋子を仕入れ、店内でバラして漬けたもの。
大根卸は軽く水を切って器に敷き、その上にいくらと山葵をのせて出てくる。
新いくらは皮が薄く、舌の上でプチっと弾ける。
塩気は穏やかで、しっかりといくらの甘味を引き立たせている。
大根卸の辛味も控えめで、いくらの味を邪魔せずにさっぱりとした後口にしてくれる。
椀物【金目鯛の澄まし椀】
千葉産の金目鯛は、湯引きして冷水に落とし、余分な脂を除いて焼く。
器に、金目鯛、刻んだ松茸、素麺を入れ、
金目鯛の骨で取ったアラ出汁に、鰹出汁を合わせて注ぐ。、
最初にふわりと香る松茸がインパクト大。
その後、金目の脂の旨味がじんわりと溶け出した澄んだ出汁が舌を撫でていく。
金目鯛の身もふんわり柔らかく、素麺のコシで食感の違いも出て良い。
季節感もあり、出汁の文化である日本料理の真骨頂のような一品。
蒸し物【カニシュウ】
北海道産の毛蟹は蒸したあと、身を全てほぐしておく。
豚肉と海老のミンチなどで餡を作り、千切りした焼売の皮を貼り付け、上に蟹の身をたっぷりのせて蒸す。
蟹味噌、カボスを添えているので、お好みで。
まずは、蟹の身をつまみながらお酒を頂き、最後に焼売と蟹の身を一緒に頂く。
豚の甘味と海老の甘味は良く合い、ぎっしり詰まっていて美味しい。
焼物【自家製からすみ餅】
からすみは、お酒を塗って乾燥させる昔ながらの方法で仕上げた自家製。
厚めに切ったからすみを餅で包んで、ぷっくらするまで焼く。
それを板海苔で挟んで出てくるので、手で持って食べる。
パリッとした海苔の磯の香りがよく、餅は柔らかで瑞々しく、からすみは塩分控えめで優しい味。
ちょっとお酒が欲しくなる大人のおつまみ。
食事【土鍋ご飯 糠炊き 明太子 糠漬け】
佐賀県白石町産「さかびより」は、土鍋で炊き上げ、プレゼンテーションがある。
それぞれの御飯茶碗によそい、自家製の御飯のお供と一緒に出てくる。
糠炊きは、秋刀魚を糠床、醤油、酒で煮込んで、旨味を凝縮させたもので、辛くなく美味しい。
自家製明太子は、辛さはなく、食べやすいものだった。
自家製糠漬けは、きゅうりとにんじんだった。
ご飯は甘みがくっきりし、米粒が大きく立っていて、あっさりとした食感。
主菜【和牛すき焼き 丸茄子添え】
食事と前後して出てきた。
鍋に入って出てくるのではなく、器の中に具と卵黄も入った完成された一品になる。
九州産A4ランクの和牛は、赤身とサシのバランスが良い部位を選び、サッと出汁で炊く。
あの甘辛い割下ではなく、ほんのり醤油の味がついた出汁にくぐらせるのがポイント。
器に焼いた丸茄子を敷き、その上に牛肉をのせ、出汁をかけ、卵黄を落とし、青葱を添えて出てきた。
出汁の香りに包まれた和牛は柔らかく、脂が軽やかで良い。
また、卵黄と合わせると一気にまろやかさが増し、茄子のとろける食感が心地よい。
お替わりした御飯ともよく合う。
「和食の中で肉を出す意味」を感じさせる一皿。
汁物【あおさの味噌汁】
ほのかな潮の香りに、鰹出汁の旨味とほんの少し加えた赤味噌のコクが優しく身体に沁みる。
コースを締めくくる穏やかな一椀。
■■攻略法■■
看板が小さく夜しか出していない上に、お店の入口がちょっと分かりにくいので、
デートや大切な人を連れて行く席の前に、場所を確認するべし。
■■チョッチュ■■
ご夫婦お二人でしているので大変だと思いますが、コースの内容を分かるようにして欲しいなぁ。
どのお酒を飲むのか組み立てやすくなるので。
■■オススメ店■■
和田さん 大橋 「酒とめし 開放弦」
■■その他■■
客単価 : 「おまかせコース」を頼んで飲んで 13,000から14,000円くらい
ご夫婦お2人でされているので、混んでいるとお待たせする場合があります。
文句を言わないように。
ビールは、生700円から、瓶800円から
ウイスキーは、600円から
焼酎は、グラス600円から
日本酒は、1合1,000円から
ワインは、グラス1,000円から、ボトル7,000円から。