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ザ・メシュラン

「ブチカン」から生まれた人気グルメコーナー『ザ・メシュラン』!
パーソナリティ、MC BUTCHと謎のアジア人が、地道に真面目に食べ歩いた福岡のいい店、うまい店をご紹介。
「ブチカン」が総力を結集しておくるグルメ情報です。
※掲載している情報は、取材時のものです。価格等、内容に変更が生じる場合がございます。ご了承ください。

前回の放送 放送日:2024-07-26(金) 地域:中央区

鳥ゆう

TEL
090-6631-7022
住所
福岡市中央区春吉2丁目7-11
ジャンル
和食
オープン日
2024年6月12日
席数
9席(カウンターのみ)
営業時間
18:00~23:00(最終入店21:00)

定休日:不定休(日曜日が多い) 
インスタで告知(8月は、1、11~15、18、25日)
調査日
■2024年7月12日
■天候 くもり
■時間 19時30分
URL
https://www.instagram.com/toriyou110/

内容

今日ご紹介するのは、春吉大通りから少し入った場所にあるコースの焼鳥のお店です。
古民家風ですが実は新築で、入口には小さな表札と行燈看板があり、
店内は木をふんだんに使った落ち着いた雰囲気。
看板の字は、新しい学校のリーダーズのアルバムロゴデザインなども手掛けた
書道家の山下人夢さんによるもので、飛び立つ鳥をイメージしたもの。
黒い中に細かい木目が浮かんでキレイなカウンターはタガヤサンという南米の木材で作ったもの。
今宵堂のカワイイ短冊箸置きや、有田焼の川口武亮さんにオーダーした器、
ご夫婦の調理服もオーダーメイドの久留米絣など、とことん2人のこだわりが詰まっています。
店主の伊藤さんは、調理師専門学校を卒業後、魚を覚えるために日本料理店で12年修行し、
「博多水炊き専門 橙」を経て「焼とり鳥次」で焼鳥の勉強をして、独立。この道19年です。
伊藤さんは、お客様とコミュニケーションをとりながら料理を提供したいと思い、
カウンターのみの焼鳥店になっていて、ご夫婦お2人で切り盛りしています。
炭は土佐備長炭で、鶏は宮崎県の押岡地鶏をメインにしています。
「押岡地鶏」は宮崎県の押岡さんが育てる「みやざき地頭鶏」がベースのブランド鶏です。
店主が関西にある焼鳥屋さんで食べた時にほれ込み、
養鶏場に1週間泊まり込みでどう育てているかなどの研修も受けたそう。
ちょっと隠れ家的な要素もあり、カウンターのみの大人な落ち着いた雰囲気の中、
じっくりと焼鳥を楽しんでほしいお店です。

チェック

焼き物おまかせコース(6200円)のみ
とり刺、焼とり、そぼろ丼の単品追加はある。
8席以上10席までで貸し切りも可
席数も少ないので、基本、要予約。
ノーチャージ。

焼き物おまかせコース
内容は、サラダ、串もの6種、野菜焼き2種、一品2種、鳥スープ。
この日の串ものは全て押岡地鶏だったが、部位なども含め、仕入れにより変わることもある。

【とり刺】
コースに入る前に、提案があり注文。
内容、価格は日替わりになる。
この日は、朝引きの若鶏を使った「胸肉の昆布締め」(600円)だった。
胸肉を1、2日、昆布で挟んだもの。
魚と違って鶏肉のほうが味が入りにくいので、胸肉は1、2日、昆布で挟んでいる。
割醤油を塗り、山葵を添えているので、お好みで。
昆布締めすることで、旨味が増し、ジューシーさも出ている。

【サラダ】
こちらは、奥様が担当で、玉葱ドレッシングも奥様の手作り。
野菜は葉野菜中心で、この日は、ピンクレタス、ロメインレタス、グリーンリーフ、紅芯大根など。
食感のアクセントで、クラッシュナッツを散らしていた。
ほんのりと酸味があり、いい口直しになる。

串もの【だき身】
胸肉2貫の片側に胸肉の皮を付けて串に刺し、焼いたもの。
仕上げに山葵をのせて出てくる。
皮のパリッとした香ばしさもよく、胸肉もジューシーに仕上がっていた。

野菜焼き【ズッキーニ】
今が旬のズッキーニに鶏油を塗り、炭火で焼いたもの。
焼くことでズッキーニが甘くなり、美味しい。

一品【茗荷味噌】
半分にカットした茗荷に、ここで合わせた甘めの味噌を塗り、味噌の部分を炙る。
茗荷がシャキッとして爽やかさがあり、香ばしい味噌とのコントラストが良い。
お酒のアテにぴったりで、これは美味しい。

串もの【すね肉】
これは、押岡地鶏のすね肉を串に刺して塩焼きしたもの。
すね肉は、ももの下にある希少部位で、味が濃くて旨味が詰まっている感じ。
歯ごたえもあり、食感も良い。

串もの【手羽の葱巻き】
手羽を開いて骨を外し、葱に巻いて串に刺し、焼く。
葱に巻くことで、ジューシーさを保ち、味と食感に変化を出している。

一品【押岡地鶏のレバーパテ】
押岡地鶏のレバーに甘めの赤ワインなどを加えて作ったもの。
パテに胡椒を振り、鶏油を塗って炭火で焼いた胡桃パンを添えていた。
香ばしさもあり、おつまみになる一品。

【押岡地鶏もも肉のたたき】(時価)
滅多になく、ラッキーな人しか食べられない一品がこの日はあったので、単品で注文。
浮き出てきた脂も美味しく、皮と身の火加減のバランスも絶妙で、肉がフワッと柔らかく美味しい。
宮崎のヘベスを添えていたので、お好みで。

串もの【団子】
鶏の様々な部位を配合して、この店でミンチマシーンにかけて粗挽きにする。
鶏肉以外の余計なものは入れずに、味付けもせずにミンチを丸めて串に刺して焼いたもの。
生から焼くのは、ホントに難しい。少しずつ回転させながら焼いていた。
肉肉しい感じで、皮のコリッと感も良く、ボリュームもある。

串もの【もも肉タレ焼き】
もも肉と半分にカットした白葱を交互に串に刺し、タレを塗って焼いたもの。
タレは甘くなく、すっきりした味で、ももの脂とも合う。

串もの【ちょうちん】
「ちょうちん」は、「ひも」と「きんかん」を一緒に串に刺して焼いたもので、1本で1羽分。
これも押岡地鶏ということが、驚き。
タレに漬けこんでから焼く。
噛むと「きんかん」が弾けるが、サラッとした感じで、あまりクセがなく美味しい。

野菜焼き【シルクスイート】
上品な甘さと滑らかな舌ざわりのサツマイモ「シルクスイート」を輪切りして焼いたもの。
鶏油を軽く塗って炭火で焼き、表面をパリッとさせて、中はホクホク。
軽く振った塩で甘みがさらに引き出されていた。

鳥スープ【炊きつくね】
鶏の出汁につくねが入ったもので、味を調えるのに、塩を軽く振っている。
水炊きのように鶏の出汁が出ていて美味しい。

※参考
締めに単品で追加できる「そぼろ丼」は600円、ミニ丼で500円。

■■攻略法■■
席数は少ないので、前日までに予約をするべし。
8人から10人で貸し切りできるので、人数がまとまったら良いかも。
ロックグラスで焼酎を頼むと、まあまあたっぷり入って出てくるので、嬉しい。

■■チョッチュ■■
店主は日本料理店にもいたということで、フレンチのグラニテのような感じで、
コースの途中の口直しで、お浸しや白和えなどがあるとバリエーションがもっと広がるかなぁ。

■■オススメ店■■
伊藤さん  兵庫県芦屋市 焼鳥「永来権」

■■その他■■
客単価 :  飲んで食べて10000円前後

ビールは、生700円から、瓶700円から。
ハイボールは700円から、カクテル800円から。
焼酎はグラス600円から。
ワインは、グラス900円から、ボトルは10000円前後くらいから。

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