FM 福岡 FUKUOKA

BUTCH COUNTDOWN RADIO

ザ・メシュラン

放送日:2025-06-27(金) 地域:中央区警固

水炊きと素揚げ

TEL
092-732-5757
住所
福岡市中央区警固2-16-10 吉武ビル2F
ジャンル
和食
オープン日
2025年5月11日
席数
36席
営業時間
18:00~22:00(L.O.21:30)

定休日:不定休
調査日
■2025年6月13日
■天候 晴れ
■時間 19時30分
URL
https://www.instagram.com/mizutaki.to.suage/

内容

今日ご紹介するのは、警固本通りにある自由なスタイルで楽しめる鶏料理のお店です。
ビルの階段を2階に上がり、店内はとてもシンプルで、テーブル席が並んでいます。
メニューやカトラリーは引き出しに全て入っているので、テーブルの上は、すっきりしています。
この店は、警固の人気店「鳥いち」の姉妹店で、素揚げの「小烏」の移転に伴い、新たに「煮る=水炊き」を導入。
焼き・蒸し・揚げといった多彩な調理法で鶏を極めてきましたが、新たなチャレンジとなります。
店長の江里口さんは、「鳥いち」から始まり、「小烏」を経て、こちらの店長へ。
コンセプトは、「コース料理ではない水炊き屋さん」。
福岡では、前菜から一品物、水炊き、締めまでがフルコース仕立てになっているお店が多く見られます。
そこで、水炊きのみを基本として、他は自由な組み合わせで楽しんでもらおうという考えです。
水炊き以外の単品メニューは、鶏の様々な部位を素揚げしたものと、一品料理があります。
鶏は全て鹿児島県垂水から直送してもらい、「鮮度」と「サイズ感」にこだわり、
小さめの若鶏を使うことで、身質はプリッと柔らかく、火入れ時の縮みも少なくなっています。
水炊きという福岡の食文化をカジュアルに楽しめるお店です。

チェック

システムとして「水炊き」は必須で、2人前から人数分の注文になる(お2人様からの受け付け)
それ以外の料理はアラカルトでの注文可
ノーチャージ

単品は、一品料理もあるのだが、我々はあえて「素揚げ」を集中的に頼んだ

名物素揚げ
揚げ油は特定の油というより、温度管理にポイントを置いている。
部位ごとに温度と揚げ時間を緻密に変え、衣をつけずとも「カリッ」とした軽やかな食感に仕上げる。

【砂肝】(500円)
銀皮を丁寧に処理し、温度を徐々に上げながら素揚げしている。
味付けは塩のみで、レモンを添えているので、お好みで。
プリプリとした食感の中に、サクッと弾ける軽やかな歯ごたえがある。
お酒のおつまみにぴったり。

【手羽先】(500円)
手羽先となっているが、手羽中の部位になる。3個。
骨はホロッと取れて、意外にも食べやすいので、骨付きが苦手な人でも大丈夫。
パリッとした皮に包まれた身がジューシーで旨味が凝縮されている。

【もも肉】(600円)
油の温度を一定に保ちながら素揚げ揚した後に食べやすい大きさにカットして出てくる。
噛めば脂がジュワッと広がり、皮のパリパリ感がたまらない。
衣がないため重くならず、口当たりが上品な、まさに大人の揚げもの。

【せせり】(500円)
こちらの部位は高温で揚げているため、「ガリンガリン」の食感。
噛み締めるたびに脂と肉の旨味が湧き出てきて、香ばしさが食欲をそそる。

【ヤゲン軟骨】(500円)
程よいコリコリ感で、軟骨の食感が軽やかになるほどしっかり揚げている。
これまたお酒が止まらない一品。

【ポテトサラダ】(500円)
一品料理からチョイス。
マッシュしたジャガイモに、刻んだ玉葱、葱、炭で燻製した鶏そぼろを和え、
味付けは、塩とブラックペッパーのみの大人のポテサラ。
素材の味がしっかりしていて、箸休めではなく楽しめるような一品。

【水炊き】(1人前3,000円)
この店では必須の料理で、内容は、スープ、鶏肉、ミンチ、野菜。
スープは白濁系ではなく、透明なコンソメ風だが、うっすら黄色い。
最初に弱火でゆっくりと炊き、アクを丁寧にすくって仕上げた清湯を作っておく。
提供時に、1テーブル毎に鍋にスープをとり、最後に鶏油を加えて深みをプラスして出てくる。
ポン酢はオリジナルブレンドで、角がとれて丸い酸味が優しく、スープの風味を損なわない。
薬味として柚子胡椒を添えているので、お好みで。

【鶏肉①胸肉】
テーブルにカセットコンロをセッティングして、最初に炊いた状態で出てくる。
まずは、スープのみを味わい、大振りな胸肉を頂く。
パサつかず、しっとりプリッとした仕上がりで、何もつけなくても美味しい。

【鶏肉②骨付きもも肉、すね肉】
次に骨付きもも肉とすね肉を炊く。
骨の周りの肉は旨味が溢れていて、美味しい。

【ミンチ】
こちらには親鶏を使うことで歯ごたえとコクを両立させている。
それに玉葱を加えて練り、適度な大きさにまとめながら鍋に落とす。
6分ほどしたら浮いてくるので、食べごろ。
最初はフワッとした噛み応えだが、後から肉の弾力と旨味が出てくる感じ。
スープも吸っていて美味しい。

【野菜】
古野農場から仕入れたキャベツ、にんじん、エノキ、豆腐。
お好みで良いが、スタッフからはクタクタになるまで炊くことをおススメされる。
鶏の旨味を十分に吸った野菜は美味しい。
逆に、スープにも野菜の旨味が溶けて、味がまろやかになっている。

鍋の〆
稲庭中華麺と雑炊があり、両方楽しむこともできる。
【稲庭中華麺】(400円)
稲庭うどんのように手延べして干した秋田県から取り寄せた中華麺。
ちゃんぽん麺くらいの太さで若干平麺に近い感じの形をしている。
下茹でして締めた麺を目の前の鍋に入れてひと煮立ちさせたら、器に麺をよそうのだが、
この器には最初から醤油と鶏油が入っていて、しっかり混ぜて、汁なし混ぜそば風に頂く。
ミルに入った黒胡椒をたっぷり振るとより刺激的な味になって良い。
麺はとても弾力があり、鶏のスープとも絡んで美味しい。

【雑炊】(300円)
残ったスープを全て頂くために、次に雑炊を頼んだ。
鍋をキッチンに引き上げてできたものを、それぞれの器に盛って出てきた。
溶き卵と小葱を散らし、スープもたっぷりだが、スープがすっきりしているので、
お腹いっぱいでも食べられる美味しさ。

■■攻略法■■
水炊きは2人前からの注文になるので、2人以上での訪問が必須。
水炊きの前にしっかり素揚げを楽しむと良い。

■■チョッチュ■■
料理を出すカウンターの下に色々な物を置いているのだけれど、目隠しがあるといいなぁ。
スープが秀逸なので、途中で味変ができるように、塩や薬味があると嬉しいなぁ。
(引き出しにも入ると思います)

■■オススメ店■■
江里口さん 薬院 「うどん杵むら」

■■その他■■
客単価 :  飲んで食べて 6,000~7,000円くらい

ビールは、生700円から。
ハイボールは、700円から。
焼酎は、グラス600円から。
日本酒は、800円から。
ワインは、グラス800円から。

人気単品メニュー ベスト3
3位 : 素揚げ【もも肉】(600円)
2位 : 【ポテトサラダ】(500円)
1位 : 素揚げ【砂肝】(500円)

ザ・メシュラントップに戻る