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BUTCH COUNTDOWN RADIO

ザ・メシュラン

放送日:2025-05-23(金) 地域:博多区

寿し処 一福

TEL
092-215-3154
住所
福岡市博多区古門戸町7-27
ジャンル
和食
オープン日
2016年12月
席数
カウンター10席、個室あり
営業時間
18:00~23:00(L.O. 22:00くらい)

定休日:火曜日 ※不定休あり
調査日
■2025年5月2日
■天候 晴れ
■時間 19時30分
URL
https://www.sushiichifuku.jp/

内容

今日ご紹介するのは、昭和通りから少し入った場所にあるお寿司屋さんです。
地下鉄「中洲川端駅」から徒歩5分くらいのビルの1階にあり、和の装飾をあしらったシンプルな内装に、ネタケースがのってきちんと磨かれたカウンター席で、皆さんが思い描くようなお寿司屋さんで安心感があります。
店主の吉永さんは、福岡生まれで高校卒業後、大阪の辻調理師専門学校を経て神戸のイタリアンで修業。
その後、系列店のサンフランシスコ支店で働く中で「和食」に目覚め、日本へ帰国。
東京・小伝馬町の寿司店で腕を磨いたのち、30歳で福岡へ戻り、
地元の名店「福寿司」で14年間修業するなどし、2016年、この店を独立オープン。
食材は、カブを乗り回し、長浜市場などで信頼関係がある業者から仕入れています。
(ちなみに、店主は自転車が大好きで、たまに大会などのためにお店を休むことがあります)
この店は、「コースに縛られない、自由で気軽な寿司屋」が信条で、
一貫ごとに好きなネタをつまむ“アラカルト”スタイルが基本。
なので、例えばメニューにのってないものを好みに応じて提供するなど、柔軟な対応もしてくれます。
コースは分かりやすさのために設けられた“サービス”のようなものになります。
市場直送の鮮魚を使いながら、価格も非常に良心的で、
常連客は自分のペースで、お酒とつまみを交えながら寿司を楽しんでいます。
ウィットに富んだ店主との会話も楽しく、常連客になりたくなるお店です。

チェック

アラカルトとコース
コースは8,800円から。
【特上握り】(4,180円)は、9貫のセットになる
アラカルトの価格は仕入れによるので、参考にしてください

我々は、分かりやすく紹介するために、あえて8,800円のコースで頼んだ。

【おまかせ8,800円のコース】
刺身盛り合わせ、焼物、揚物、寿司7貫になる

【お通し】(440円)
コースでもアラカルトでも座ると出てきて、これが席料の代わりとなる。
内容は日替わりで、この日は、「アジとイカゲソの南蛮漬け 季節野菜」。
アジとイカゲソを揚げた後、スライスした赤・黄のパプリカや玉葱などと一緒に甘酢でマリネし南蛮漬けに。
甘酸っぱく、さっぱりしていて、前菜にふさわしい爽やかさがあり、見た目にもキレイ。

【刺身盛り合わせ】
この日は4種だったが、一度に出てくるのではなく、切った先から徐々に出てくる。
「ヒラメの昆布締め」
長崎産のヒラメを6時間ほど締めたもので、
長く締めすぎないことで柔らかさをキープし、旨味のバランスも良くなる。
旨味がぐっと増し、もっちりとした食感で、塩、山葵、醤油があるので、お好みで。
「生マグロ」
五島産の赤身と中トロの2種で、脂のノリも程よい感じで、あっさり系。
赤身は鉄分とコクが調和していて、中トロは口どけ抜群。
「シャコ」
やっと入荷できるようになったもので、これは玄海産。
茹ですぎず、ジューシーさと身の弾力を保っていて、うま味が凝縮されていた。
「アジ」
玄海産のアジは、刻み葱と卸生姜を添えた王道スタイル。
くさみを消して、アジの旨味をシンプルに味わえる。
これだけで、何杯でもお酒を頂ける感じ。

焼物【銀だらの西京焼き】
味噌は控えめな甘さで、銀だらそのものの持ち味を重視している。
皮目はパリッと焼け、ふっくらジューシーな身からはほんのり味噌の旨味が重なる。
レモン、はじかみを添えているので、お好みで。

揚物【シマフグの唐揚げ】
小呂島産の天然のシマフグをさばいて骨付きの身をブツ切りにして揚げたもの。
少し厚めの衣で旨味と水分を閉じ込め、もっちりした身が美味しい。
素揚げしたしし唐と、レモンを添えていた。

寿司7貫
シャリは米酢仕立てで、ネタの甘さを引き立てるようにしている。
基本、軽くは味付けして出てくるので、醤油につけるのはお好みで。
お客様の飲み方などにより、シャリの量も変えている。
【ヤリイカ】
隠し包丁を入れて食べやすくしていて、軽く塩を振り、レモンを絞って出てくる。
とてもキレイな透明感のある白色で、爽やかな酸味と塩味が、イカの甘みを引き立ててくれる。

【中トロ】
五島産のマグロの中トロは、脂がくどくなく、シャリとのバランスも良かった。
ほんのりピンク色をしていて、ネタがちょっと大きめなのも嬉しい。

【ヒラメの昆布締め】
刺身と異なり、シャリの酸味でまた別の印象になっていた。
淡泊なヒラメに昆布と醤油の旨味に、シャリの甘さ、酸味で、ヒラメの輪郭が出てくる。

【コハダ】
魚の状態に合わせて、塩や酢の量やつける時間を調整し、ちょうど良い締まり具合になっている。
今は、産卵前で脂がのっているので、その脂を活かした感じ。
独特の香りと淡い旨味がたまらない1貫。

【雲丹】
とても粒が大きな北海道産の雲丹を使った軍艦巻き。
濃厚な甘味とクリーミーさがあり、トロリと舌の上でほどける感じ。

【穴子】
対馬産の穴子で煮穴子を作り、提供する前に軽く温め、ツメを塗る。
ふわふわした食感で、口当たりも良く、ほんのり温かいのがいい。

【玉子】
寿司の締めに出てきたのは、玉子。
玉子に切り込みを入れ、中に三つ葉とシャリを詰めて出てくる。
出汁巻きではなく、寿司用に焼いたもので、甘めでふんわりと仕上がっている。

■■攻略法■■
この店の入門編としてはコースも良いが、慣れたらアラカルトで好きなものを頼むべし。
分からない時は、刺身をつまみに飲んで【特上握り】(4,180円)を頼むと良いものをひと通り食べられる。

■■チョッチュ■■
我々はコースで頼んだのですが、キュウリなどの口直しもあると嬉しいなぁ。
アラカルトの寿司以外の季節の一品メニューがもう少し増えたら嬉しいなぁ。

■■オススメ店■■
吉永さん 中央区今泉 「和酒肴屋 蔵洲 (おさかなや くらす)」

■■その他■■
客単価 : アラカルトで飲んで食べて 10,000円前後

ビールは、生770円から、瓶770円から。
ウイスキーは、550円から。
焼酎は、グラス550円から。
日本酒は、グラス550円から。
ワインは、ハーフボトル3,850円から。

人気アラカルトメニュー ベスト3
3位 : 【雲丹】(1,100円くらい)
2位 : 【ヤリイカ】(440円くらい)
1位 : 【穴子】(770円くらい)

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