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放送日:2025-04-18(金) 地域:博多区
アグーしゃぶしゃぶ みるく 博多祇園店
- TEL
- 092-292-5432
- 住所
- 福岡市博多区冷泉町2-12 ノアーズアーク博多祇園 2F
- ジャンル
- 和食
- オープン日
- 2022年7月22日
- 席数
- 48席(半個室中心、一部団体対応席あり)
- 営業時間
- 17:00 - 00:00(L.O.23:30)
定休日:不定休(店主の心が折れたときに休む)
- 調査日
- ■2025年4月4日
■天候 晴れ
■時間 19時30分
内容
今日ご紹介するのは、地下鉄「櫛田神社前」駅のすぐ近くにあるアグーしゃぶしゃぶ専門店です。
ビルの2階に上がると、ちょっとした太鼓橋風の廊下を進んで入口へ。
店内は、複数のテーブル席が並ぶ広い空間もありますが、半個室が多くプライベートも確保しています。
店長の高橋沙希さんは、ファーストフードを皮切りに様々な飲食業を経験してきましたが、
那覇の「みるく」に惚れ込んで一念発起。
なんと福岡で「みるく」をフランチャイズ展開するために夫婦で会社を設立し、
那覇本店での研修を経て、2022年に「アグーしゃぶしゃぶ みるく 博多祇園店」をオープンしました。
この道20年。ちなみに、「みるく」のフランチャイズは唯一ここだけです。
この店は、本店と同じ沖縄「JAおきなわ」から取り寄せた特選アグー豚を
自家製のお出汁などで味わうしゃぶしゃぶがメインになります。
食材や飲み物に沖縄の雰囲気がありますが、決して沖縄料理のお店ではないので、誤解のないように。
アグー豚は、うまみ成分のグルタミン酸、ビタミンB1、アミノ酸が通常の豚よりも多く含まれ、
豚特有の臭みがなく、非常に上質な脂なので、アクが出ないのが特徴です。
店長が惚れこんだ、アグー豚の味を、福岡に届けたいという熱い想いで店を切り盛りしていいます。
アクセスもよく、サーブもしっかりしていて、とても心地の良いお店です。
チェック
アラカルトとコースがあるが、基本、コースを頼んで足りない分を単品で追加するスタイル。
コースは、「特選アグーしゃぶしゃぶ琉球セット」(6,930円)、
「特選アグー しゃぶしゃぶ」(6,050円)「県産和牛すきやき 琉球セット」(8,030円)、
「県産和牛 すきやき」(7,150円)の4種類。
我々は、「特選アグーしゃぶしゃぶ琉球セット」(6,930円)を頼んだ。
【特選アグーしゃぶしゃぶ琉球セット】(6,930円)
アグーロース、野菜盛り、ラフテー、ジーマーミ豆腐、久米島産 天然もずく、たまごの6品。
2人前からの注文となる。
まずは、前菜として、久米島産 天然もずく、ジーマーミ豆腐、ラフテーが出てくる。
【久米島産 天然もずく】
前菜として出てくる、久米島産天然もずく。
一般的にもずくといえば、ポン酢味が定番だが、この店ではラー油と胡麻油を加えたピリ辛タレ。
とはいえ、あくまで「香り」で楽しませるためなので、辛すぎるわけではない。
もずくはプルンとした弾力で舌を跳ね返すほどのコシもあり、今までと違った楽しみ方ができて嬉しい。
単品だと660円。
【ジーマーミ豆腐】
沖縄の伝統料理で、落花生の絞り汁に芋くずを溶き、火にかけて練り上げた「胡麻豆腐」のようなもの。
コシが強くモチッとした質感で、甘めの醤油ベースに出汁の旨味を加えたタレがよく合う。
ジーマーミ豆腐は沖縄から直送で、タレは那覇本店のレシピになり、秘伝の味付け。
ジーマーミのまったりとした甘みに、タレの塩味のコントラストが良い。
単品だと660円。
【ラフテー】
那覇本店と同じルートで沖縄からブロック状で仕入れたアグー豚の三枚肉をこの店で調理。
3、4時間かけて下茹でし、余分な脂と臭みを丁寧に落とした後、泡盛をベースにした煮汁でじっくり炊く。
黒糖はあえて使用せず、自然な甘みを重視していて、肉の旨味も良く分かるようになっている。
口に含むと、とろける脂の甘さが広がり、肉は存在感がありながらも、ホロホロとほどけていく。
濃すぎず、重すぎず、それでいて満足感のある味付け。
単品だと880円。
次にしゃぶしゃぶの用意が始まる
テーブルの中心にIHがセットされていて、出汁が入った鍋が用意される。
アグー豚のロースは薄くスライスされ、薔薇の花のように盛りつけて登場。
別の大皿に白菜、白葱、豆苗、しめじ、えのき、椎茸、豆腐、春雨、沖縄の「しなそば」がのって出てくる。
沖縄の「しなそば」は、「ソーミンチャンプルー」などの炒め物によく使われる麺で、かん水も入っている。
我々は、「もずく(しゃぶしゃぶ用)」(550円)を追加で頼んだ。
つけダレ用に、生卵、ミルに入った黒胡椒が出てくる。
【アグーしゃぶしゃぶ】
鍋に注がれた出汁は、那覇本店から送られてくる「秘伝の濃縮出汁」に加え、
鰹と昆布、そして豚の旨みが複雑に調和した黄金色のスープ。
はっきり言って、このスープだけでもお酒のつまみになるくらいしっかり味がして美味しい。
まずは、アグー豚のロースをしゃぶしゃぶし、湯の中でほんのりピンク色に変わった頃合いで引き上げ、
何もつけずにそのまま頂く。脂がふわりと舌の上で溶けて出汁の旨味と重なり一体感がある。
次の食べ方が、「みるく」独自のスタイル。
溶き卵に、たっぷりの黒胡椒を削りかけて、つけダレを作る。
この「たっぷり」が重要で、遠慮すると全体のバランスが崩れるくらいの勢いで入れていい。
しゃぶしゃぶしたアグー豚を、黒胡椒入り溶き卵にトポンとつけて口に放り込むと、
熱でほんのり固まりかけた卵が、肉のうまみをまるごとコーティングし、黒胡椒のスパイシーな刺激が、
アグー豚の品のある脂の甘みとぶつかって、口の中が大騒ぎになるくらい美味しい。
その後で野菜を入れて煮立ち、出汁の味がさらに変化したタイミングで、別のつけダレを用意。
こちらは、出汁にたっぷりの柚子胡椒を入れたもの。
ピリリとした柑橘の香りが立ち上がりサッパリとしていて、溶き卵の時とは別の料理のようになる。
この3つの違う食べ方ができることで、この店でしかない体験ができるのが素晴らしい。
出汁と豚の旨味を吸った野菜も美味しく頂ける。
野菜盛りのお代わりは、1,980円、きのこ盛りは、1,320円、各野菜単品は550円、たまごは130円。
後造りのお雑炊ご飯(青ねぎ・たまご付)は、380円。
ちなみに、謎のアジア人曰く、「しゃぶしゃぶ用もずくを、雑炊に投入すると旨い」。
■■攻略法■■
この店の初心者は、我々と同じように、【特選アグーしゃぶしゃぶ琉球セット】(6,930円)を頼むべし。お得
■■チョッチュ■■
ロースのしゃぶしゃぶが美味しいのは分かりますが、せっかくアグー豚専門店なのだから、
他の部位も用意してもらって選べたらいいなぁ。アグー豚のバラやモモ、ヒレなどもぜひ食べてみたいです。
■■オススメ店■■
高橋さん 沖縄県宮古島市 「もずく麺屋 んつばた」
■■その他■■
客単価 : コースと飲んだだけ 6,000円~7,000円前後
ビールは、生770円から、瓶930円から。
チューハイは600円から、ハイボールは660円から。
焼酎は、グラス600円から、1合1,100円から、ボトル4,950円から。
日本酒は、グラス700円から。
ワインは、グラス770円から、ボトル4,400円から。
泡盛は、グラス600円から、1合1,100円、4合3,850円から。
コースでは、【特選アグーしゃぶしゃぶ琉球セット】(6,930円)が一番人気。