BUTCH COUNTDOWN RADIO
放送日:2024-10-25(金) 地域:南区
せい
- TEL
- 092-260-3888
- 住所
- 福岡市南区清水2丁目1-57-1F
- ジャンル
- 和食
- オープン日
- 2013年4月17日
- 席数
- 7席(カウンターのみ)
- 営業時間
- 17:00~20:00(最終入店) 予約をすればお昼も可
定休日:不定休(予約に応じて変わる)
- 調査日
- ■2024年10月11日
■天候 晴れ
■時間 19時30分
内容
今日ご紹介するのは、清美大橋西交差点近くから那珂川沿いに入っていった場所にある、創作料理のお店です。
春には桜が咲き誇る「みのしまぜき」の横を歩いて行くと現れるビルの1階にあり、
まるで河原の公園と続いているかのようなファサードが現れます。
ファサードには、大きな岩と障子戸があり、木製の扉を開け、風除室を抜けると、
店内は広いカウンター席にキッチンのディスプレイ、天井は日本伝統の竿縁で、
下には深紅の絨毯を敷き、和と洋が融合していて重厚感もあります。
店主の清水美明さんは、この道28年。大阪の調理師学校を卒業後、大阪のフレンチレストランで3年修行。
地元下関に戻り、ふぐ専門店や和食店で修行を積み、福岡では、西中洲「力飯店」で
初代料理長を務めて、肉料理の知識を深め、2013年に桜坂で独立オープンし、住吉に移転。
今年3月15日、この地に移転し、店名も変えて、新たな店へと生まれ変わりました。
料理の提供スタイルは、フレンチやイタリアン、中華などの要素が入った和食のコースです。
箸で食べられるよう、カトラリーを使わない形を目指していたら、このスタイルになったとのこと。
と言っても奇をてらったものではなく、食材とそれを活かす考えから生まれた料理です。
食材は、毎日市場に行って、自分の目で確かめて仕入れています。
ちょっと旅行気分になる特別な空間で美味しい料理をゆったりと楽しむことができるお店です。
チェック
おまかせコース(17600円)のみで、要前日までの予約。
【おまかせコース】(17600円)
食材を書いたお品書きが用意される
季節の食材を使った月替わりのメニュー
内容は仕入れより若干変更することがある
今回は、10月のメニューなので参考にしてください
【松茸と銀杏のリゾット】
最初の一品は、しのぎのような感じのリゾット。
旬の国産松茸と新銀杏を主役にしたリゾットで、鶏のブイヨンをベースに炊き上げる。
銀杏と刻んだ三つ葉を散りばめ、仕上げに煮切り醤油を少し垂らして、和っぽさを出している。
出汁の優しい風味に煮切り醤油を加わえることで、旨味が深まり、
松茸の香りと銀杏のほろ苦さが口の中で調和し、秋の季節感を演出している。
【本鮪と里芋、うずらの卵のイタリア風ユッケ】
胡麻油の代わりにオリーブオイルを使ったユッケ風の一品。
秋月産の里芋は蒸してブイヨンと合わせてペースト状にし、ソース代わりに器に敷き、うずらの卵を落とす。
その上に軽く塩で締めた対馬産の本鮪をのせ、
天草産のオリーブオイル、煮切り醤油をかけ、有明海産のばら海苔を散らす。
里芋の滑らかな食感と鮪の旨味が重なり、まろやかな卵が全体を包み込む。
里芋と鮪の紅白に海苔の黒と、視覚的にも味覚的にも楽しめる一品。
【炙りシマアジと赤茄子の出汁煮】
長崎産のシマアジは厚めにカットして、皮目から炭火で軽く炙って薫香をまとわせ、
脂の旨味を引き出し、皮はあえて外す。
赤茄子は、皮を剥いて出汁で煮る翡翠煮にして、食材の甘みを引き立て、見た目にもキレイ。
翡翠煮の上に炙ったシマアジ、卸した辛味大根をのせて黒七味をかけ、芽葱を散らす。
大根卸のさっぱり感が全体を引き締めてくれる。
シマアジの旨味に茄子の柔らかい甘みと出汁の風味がとても合い、様々な食感も楽しめる。
【鰻の炭火焼きとサワークリーム、紫蘇、ハラペーニョのピクルスを挟んだ最中】
フィンガーフード。
鹿児島県産の鰻は、軽めのタレを塗って炭火焼き。
一方の最中の皮にサワークリーム、紫蘇、ハラペーニョのピクルス、
鰻をのせて出てくるので、自分で最中の皮で挟んで頂く。
鰻の旨味がサワークリームで柔らかく包み込まれ、紫蘇とハラペーニョのピリッとした風味がアクセント。
きちんと水分を飛ばした最中のパリパリ感と香ばしい鰻が
心地よい食感になっていて、コンパクトだが贅沢な一品。
【鯛の茶碗蒸し】
茶碗蒸しの具材は厚切りした玄海産鯛の切り身で、玉地にブイヨンを加えて蒸したもの。
その上に、コンソメを使った透明感のある餡をかけ、ブラックペッパーを振って味を引き締める。
鯛は腹側の旨味がのった部分で、ブイヨンのコクとコンソメの味わいが加わり、美味しい。
鰆二種【鰆の炙り握りと鰆の白ワインソースの小丼】
二段になった器の上には鰆の炙り握り、下は鰆の白ワインソースの小丼になっている。
鰆は玄海産。
どちらも御飯に米酢とホワイトバルサミコを使って酢飯にしている。
鰆の握りは皮目を炙り、シャリとネタの間に柚子胡椒を忍ばせ、
上に生姜と葱を刻んで合わせたものをのせてアクセントにし、煮切りを塗っていた。
鰆のほんのりとした皮の香ばしさと柚子胡椒の爽やかさが良い。
鰆の白ワインソースの小丼は、シャリの上に炭火でレア気味に焼いた鰆をのせ、
細かく刻んだオリーブとケッパーを加えた白ワインソースをかけている。
白ワインソースの酸味と魚の脂が絶妙にマッチしている。
同じ食材を全く違う味わいの料理として楽しませてくれるのが驚き。
【米仕上牛の炭火焼と原木椎茸の蒸し煮】
オール大分の一品。
大分県産の米仕上牛は、お米をたくさん食べさせていて、柔らかい赤身が特徴。
そのカイノミを低温調理した後に軽く炭火焼いて、旨味を閉じ込めている。
肉厚な椎茸は出汁で蒸し煮にすることで、縮まずにジューシーな状態を保っている。
器に椎茸を盛り付け、牛肉をのせ、赤ワインと薄口醤油、みりんで仕上げられた赤ワインソースをかける。
柔らかな米仕上牛は噛むごとに旨味が広がり、椎茸の風味と相まって、山の味わい。
そこに赤ワインソースのコクが加わり、味に深みを与えた一品。
【温かい自家製麺】
麺の量を聞かれるので、お腹と相談して決める。
うどんに近い細目な自家製麺は、
とてもグルテンが強い北海道産の小麦粉を使い、パスタマシンで作っている。
温かいつゆは、静岡の出汁の店と一緒に調合した、トビウオ、鰹、鯵などを使った出汁パックでとっている。
ワカメと小葱を散らし、食べている途中で、揚げたてのさつま揚げがのる。
【栗のアイスと柿のソース】
栗のアイスの上に柿のソースをかけたデザート。
柿はシロップと一緒に長時間煮てペースト状にしてソースにする。
栗もシロップと一緒に長時間煮てペースト状にしてアイスにしているが、
濃厚になりすぎないように生クリームは使用せず、軽やかな仕上がり。
柿と栗の自然な甘さで、見た目にも上品で、食後のデザートとしてぴったり
■■攻略法■■
席数が少ないので、早めに予約するべし
春に来たら桜満開でライトアップもあるので、途中の道がキレイ。
■■チョッチュ■■
お酒をたくさん置いていると思うので、銘柄を書いていて欲しいなぁ。
■■オススメ店■■
清水さん 那珂川市 「MAISON LAFITE」
■■その他■■
客単価 : コースと飲んだだけ
ビールは、瓶660円から
ウイスキーは1320円から
日本酒は5勺880円から
焼酎は770円から
ワインは、ボトルで8800円から