BUTCH COUNTDOWN RADIO
放送日:2024-09-06(金) 地域:中央区
料理屋 しょう。
- TEL
- 092-401-1433
- 住所
- 福岡市中央区西中洲3-19 ベイヒルコート2階
- ジャンル
- 和食
- オープン日
- 2024年8月1日
- 席数
- 6席(カウンターのみ)
- 営業時間
- 17:00~24:00(L.O. 23:00)
定休日:日曜日
- 調査日
- ■2024年8月23日
■天候 くもり
■時間 21時00分
内容
今日ご紹介するのは、西中洲にある、ちょっと隠れ家っぽい寿司割烹です。
西中洲のビルの2階ですが、大きな看板があるわけでもなく、
奥まった場所なので、ちょっと分かりにくいかもしれません。
入り口は、焼杉のシックないで立ちで、店内はシンプルな内装に
オープンキッチンのカウンター6席のみというこじんまりとしたお店。
料理人の前田さんは、地元宮崎の高校の調理科を卒業後、大阪へ行き、和食や寿司屋で10年修行。
福岡の「博多ほたる」などを経て、この店をオープン。この道15年。
料理はコースとなり、現在は21時以降の方向けにショートコースも用意しています。
そのコースの中には、魚介類、肉類、季節を感じる野菜類などを使った和食の一品を味わいながら、
締めに寿司を頂くという流れになっていて、非常に満足度が高いです。
しかも、料理お1人、サービスお1人の少数精鋭体制でやっているからこその価格設定になっています。
ということで、混むとお待たせすることがあるかもしれませんが、
美味しい料理のためなので文句を言わないでください。
魚介類に関しては、長浜市場に買い付けに行くほか、和歌山や淡路島などの関西圏でしか手に入らないものを
昔から懇意にしている大阪の魚屋さんに頼んで直送してもらっています。
そして、器にもとても凝っていて、京焼の森里陶楽、有田焼、志野焼などをメインに
乾山写しなどもあったり、料理に合わせて様々な器に盛りつけて、見た目でも楽しめます。
西中洲の隠れ家的な雰囲気を満喫しながら、美味しい料理とお酒を手軽な価格で楽しめるお店です。
チェック
基本、11000円のコースのみ
内容は、八寸、お造り、椀物、揚げ物、焼き物、おつまみ、寿司6~8貫、デザートとなり、日替わり。
21時以降は、7700円のショートコースもある
前日までの予約で、1名様から可
【八寸】
お盆の上に、大小様々な器に盛りつけた一品料理が出てくる。
この日は、ジュンサイの冷製茶碗蒸し、無花果の白和え、ツルムラサキのお浸し、沖縄産もずく酢、
蛸のやわらか煮、胡麻豆腐の土佐酢ジュレがけ。
ジュンサイの冷製茶碗蒸しは、ジュンサイをのせて、旨だしをかけていた。暑い日にぴったり。
無花果の白和えの生地は、豆腐、出汁、醤油で作ったシンプルなもので、あまり甘くない。
砕いたカシューナッツで濃厚さを出していた。
もずく酢には、角切りして甘酢漬けにした長芋と穂紫蘇、高等葱を散らしていた。
蛸の桜煮には和芥子を添えてよいアクセントに、胡麻豆腐には銀杏を添えて季節感を出していた。
野菜と果物を中心にした料理が並び、見た目も華やかで、一つ一つ全く違う味と食感を楽しめる。
【お造り】
丸い氷でできた器の上に蓮の葉をのせ、見た目にもゴージャスで涼し気。
その上に姪浜で揚がった天然鯛をのせて出てきた。
この天然鯛は1日寝かせ、塩を当てて水分を抜いているので、ねっとりとした食感が出ている。
山葵、自家製割り醤油、自家製ポン酢が出てくるので、お好みで。
夏のあしらいで、小さな花丸胡瓜を添えていたが、これも良い口直しになる。
【椀物】
和風なマグカップとソーサーのセットが並び、好きなものを選んで器にすることができる。
冷製のスープで、魚の骨で取った出汁をメインにした潮汁のような感じだが、
昆布出汁と臭み消しで生姜も加える。
具材は、ホタテ、叩いたオクラとトロロ、生姜で作ったジュレ。
魚介の旨味をしっかり感じる一品だった。
【揚げ物】
前の料理とは対照的に、土鍋でグツグツさせながら出てきたのは、鱧の揚げ出し。
鱧は骨切りして一口サイズにカットし、片栗粉をまぶして揚げる。
同じ大きさにカットした餅にも片栗粉をまぶして揚げる。
土鍋に鱧、餅、夏野菜のズッキーニを加え、出汁で炊き、
仕上げに、葱、松茸、有明の香味海苔を散らして出てくる。
出汁は、天つゆを薄めたような感じで、ほんのりと甘さと醤油の旨味を感じる。
海苔と松茸の香りがよく、鱧も美味しい。
また、餅がいい仕事をしていて、違う食感が良いアクセントになり、出汁との絡みも良い。
【焼き物】
佐賀のなかむら牛を焼いて、木の芽を散らしていた。
たっぷりの脂は甘味があり、木の芽で味が引き締まる。
添え物が個性的で、黄ニラと根三つ葉のお浸しの酢味噌和え。
魚のカマを焼いてほぐした身を忍ばせているので、魚介の旨味もあり、
黄ニラのちょっとピリッとした辛味も良い。
それに、鬼卸も付いていた。
肉と一緒に食べても良いし、それだけでもおつまみになる。
【おつまみ】
翡翠茄子。
茄子は揚げて皮を剥き、地に漬け、鮮やかな色が出るように少しだけ炊いて、冷ましたもの。
その上に根室の塩水雲丹をのせ、仕上げに青柚子を削り振っていた。
シンプルだが、味も見た目も素晴らしく、夏らしい彩の箸休め的な一品。
寿司
口直しに生姜とセロリのガリが出てくるが、セロリのガリが苦手な方には、胡瓜の浅漬けなどを出している。
寿司ネタに使う魚介類は全て、塩を当てて水分を抜いている。
シャリは赤酢に米酢を足しているので、酢も甘さもくどくなく、食べやすい。
【クエ】
長崎産の天然のクエで、博多で言う「アラ」。
塩を当てて水分を抜き、3日間ほど寝かせたもの。
3日間とは思えないほどねっとりとしているが、ある程度食感も残していてバランスが良い。
【フエフキダイ】
和歌山産のシブダイで、夏が旬の高級魚。
見た目にも脂がしっかりのっているのが分かるほどで、もっちりした食感と白身とは思えない旨味。
【どんちっちアジ】
島根県浜田市で獲れるブランドの真鯵。
もうすぐ旬が終わりを告げるが、とても脂ののりもよい。
【マグロ赤身】
対馬の本鮪に、塩を薄くあてて、水分を抜き、サックリさせた食感を残したもの。
あっさりした味に仕上がり、口に残るクセがなかった。
【金目鯛】
高知産の金目鯛は、脂がのって美味しかった。シャリとのバランスもよい。
【中トロ】
こちらも対馬産の本鮪を使っていて、ねっとりとした脂の旨味を味わえる。
【かっぱ巻き】
最後は手巻きが出てきた。
胡瓜は細目の千切りにすることで、味わいがいつものかっぱ巻きとは変わっていた。
味醂、酒、醤油、炒って崩した鰹節と混ぜた梅肉と大葉も一緒に巻くことですっきりした味になっている。
【赤だし】
アオサ海苔の赤だし
【デザート】
八女のシャインマスカットと、みかん酒で作ったゼリー
■■攻略法■■
苦手なものがある場合は予約時に言うべし
■■チョッチュ■■
お酒はメニューに書いてないものもたくさんあるので、整理してラインナップを紹介してほしいなぁ。
■■オススメ店■■
前田さん 西中洲 「小料理 曾根」
■■その他■■
客単価 : コースを頼んで飲んだだけ 13000~16000円
ビールは瓶700円から。
ウイスキーは700円から。
焼酎は700円から。
日本酒は、グラス900円から、1合1800円から。
ワインは、グラス1000円から、ボトル7000円から。