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BUTCH COUNTDOWN RADIO

ザ・メシュラン

放送日:2024-06-21(金) 地域:中央区

白金つるや

TEL
092-600-2960
住所
福岡市中央区白金2-11-30 コープオリンピア平尾1F
ジャンル
和食
オープン日
2024年4月17日
席数
12席(カウンター8席)
営業時間
17:30~23:00

定休日:火曜日+不定休
調査日
■2024年6月7日
■天候 晴れ
■時間 19時30分
URL
https://www.instagram.com/shirogane.tsuruya/

内容

今日ご紹介するのは、白金2丁目の交差点の近くにある、日本食のコースのお店です。
建物の1階にあり、土壁とガラス戸を抜けると、店内は、幅広い杉板のカウンター席と奥に個室があります。
カウンターの後ろも空間が広くとられていて、ハンガーもあり、荷物が多くても大丈夫です。
ちなみに、実家が「つるやクリーニング」でそこから名前を拝借。
店主の中山さんは、博多料亭稚加榮から始まり、ONOグループなどに勤め、
食堂ぎんみなどの料理長を経て、この道20年。
独立してこの店をオープンし、ご夫婦2人で切り盛りしています。
テーマは「日本食の喜びと日常にハレを」ということで、
和食でも日本料理でもなく日本食として表現し、日常に少し特別感がある料理を
堅苦しくなく味わってもらえるように提供しています。
価格的にも、和食の入門にぴったりかもしれません。
食材は、店主の地元や九州にこだわって仕入れています。
ゆとりがある贅沢な空間で、ゆったりとカジュアルに食事とお酒を楽しめるお店です。

チェック

8800円のコースのみ
前日までの完全予約制。1名様から可。
ノーチャージ、サービス料なし

【8800円のコース】
内容は月替わりなので、参考に。

【鱧と沖縄産糸もずくの茶碗蒸し】
胃袋を動かして欲しいということで、最初に温かいものを提供している。(夏場は変わるかも)
具材で鱧と糸もずくが入り、上に筍と枝豆の銀餡をかけていた。
季節感があって、それぞれの素材の味も感じ、あっさりとしていて、美味しい。

【白和え】
車海老、空豆、原木椎茸、ヤングコーンの白和えで、松の実とヤングコーンの髭を添えていた。
海老を使った白和えは珍しい。茹でて殻を剥き、身はプリプリ。
様々な素材の味がバランスよく重なり、松の実の食感がアクセントになっている。

【前菜の3点盛り】
季節のお酒のつまみが出てくる。
この日は「アオリイカと島らっきょ、九条葱の辛子酢味噌和え」、「水茄子と雲丹の土佐和え」、「蛸のうま煮」。
「アオリイカと島らっきょ、九条葱の辛子酢味噌和え」は、イカの甘さを辛子酢味噌が引き立てていた。
「水茄子と雲丹の土佐和え」は、相島産の雲丹を使っていた。
「蛸のうま煮」には、五色胡麻を散らしていた。
どの一品も季節をうまく取り入れている。

【刺身の3点盛り】
内容は日替わりで、この日は、「カマスの炙り」、「イサキ」、「本マグロ」。
「カマスの炙り」には、糸島のまたいちの塩、山葵、とろろ昆布に醤油を合わせた「食べる醤油」を添えていた。
「イサキ」には、土佐酢のジュレに、卸したキュウリを混ぜてかけていた。
「本マグロ」は、赤身と中トロの2種類あり、パンチがあるニラ醤油、芥子を添えていた。
それぞれの刺身で、別の味わい方を提案してくれるのが面白い。

【手羽先の一夜干し】
手羽先の一番先を切って昆布締めして、一夜干しする。
それを提供する前に炙って、柚子胡椒を添えて出てくる。
あっさりした中に、凝縮した鶏と昆布の旨味があり、美味しい。
骨も残っているが、一度外しているので、食べやすい。

【出汁巻き】
提供する直前に焼いているので、ホクホクで湯気が立っていた。
たっぷりと鰹出汁を含んだプルプルな出汁巻きで、噛むとジュワッと出汁が溢れ出してくる。
鬼卸しも添えているので、お好みで。そのままでもつまみになる。
シンプルだが手間がかかるため、あまりコースの途中ではみかけない。
こういうホッとする一品があるのは嬉しい。

【甘鯛の鱗揚げ】
ここで、「特別な一品を」ということで、甘鯛が登場。
甘鯛は鱗に高温の油をかけて、パリパリに立たせる。
卸した蕪を餡にしてかけ、白髪葱、アスパラガス、おちこ芋を添え、青柚子の皮を削りかけて香り付け。
こちらも全体的にあっさりしているが、それぞれの食材がお互いに活かしあっている。

【壱岐牛の炭火焼き】
どうしても使いたかったという店主の地元、壱岐牛を使った一品。
壱岐牛は一度低温調理し、周りを炭火で焼いて出てくる。
中はロゼに仕上がり柔らかく、炭の香りも良い。
季節野菜で、新玉ねぎの甘酢漬け、トウモロコシ、オクラを添えていた。
山葵、金山寺味噌、塩が出てくるので、お好みで。
この塩が、米粉のフレークと合わせたもので、塩味は少なくマイルド。

【南部鉄器で炊いた銀しゃり】
京都の料亭でも使われている高級ブレンド米 「翁霞(おきなかすみ)」を使用。
最初に目の前で鉄器の蓋を開けるプレゼンテーションがあり、それぞれの茶碗によそってくれる。
黄身だけにした唐津市七山の卵、削り立ての鰹節、出汁醤油が出てくるので、お好みで。
目の前で鰹節を削ってくれるので、香りが良い。
また、御飯のお供に、明太子、いくらの醤油漬け、ちりめん山椒、大根葉の浅漬けも出てきた。
こちらは陶器の重箱になっていて、ちょっと正月のおせちっぽい感じ。
炊き立ての御飯は、粒立ちも良く、ふっくらと仕上がっていた。

【味噌汁】
刺身などで使った魚の骨やアラで出汁を取って作った味噌汁。
この日は、合わせ味噌にアオサと葱で、具材はシンプルだが、味はしっかりしている。

【デザート】
きなこのブランマンジェ、枇杷のコンポート、徳島産和三盆の黒蜜。
ほんのりとした甘さで、添えているミントの葉でさっぱりする。

■■攻略法■■
席数が限られるので、日付を決めたら、なるべく早く予約するべし。

■■チョッチュ■■
ワインや日本酒のラインナップは良いので、焼酎のラインナップをもっと増やして欲しいなぁ。
御飯のお供の陶器の器はキレイなのですが、1グループに1点なので、まわす時にちょっと重いかなぁ。

■■オススメ店■■
中山さん 京都市 「食堂みやざき」

■■その他■■
客単価 : コースに飲んだだけ

ビールは、小瓶600円から。
ウイスキーは600円から、サワーは550円から。
焼酎は、グラス600円から。
日本酒は、1合1500円から。
ワインは、グラス800円から、ボトル4900円から。

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