BUTCH COUNTDOWN RADIO
放送日:2024-06-07(金) 地域:中央区
上海厨房 龍虎
- TEL
- 092-791-9650
- 住所
- 福岡市中央区西中洲3-21 A*G西中洲ビル1階
- ジャンル
- 中華
- オープン日
- 2024年3月25日
- 席数
- 12席(カウンター6席)
- 営業時間
- 17:00~22:00
定休日:日曜・祝日、第2、4月曜日
- 調査日
- ■2024年5月24日
■天候 晴れ
■時間 20時00分
内容
今日ご紹介するのは、西中洲にある隠れ家的な大人の中華料理店です。
ビルの1階、奥に入口があり、控えめな表札看板が掲げられています。
店内は、オープンキッチンのカウンター席とテーブル席があり、シンプルな中にも高級感漂う内装です。
料理長の久光さんは、専門学校卒業後、ニューオータニ博多の中華「大観苑」で腕を磨き、23年。
最後の10年間は料理長を務め、独立し、この店をオープンしました。
コンセプトは、「ゆっくりできる大人の中華」。
街中でも気軽に大人な中華料理を味わってもらいたいとのことで、
1名様からでも楽しめるようにコースで提供しています。
また、市井の中華料理店ならではで、カウンター席では、
料理をする際の香り、熱気などのライブ感も楽しむことができます。
料理のベースは上海になりますが、北京、広東、四川のものも取り入れ、
九州の食材を使い、中華のエッセンスを加えて提供しています。
ちなみに上海料理は、醤油と砂糖を使ったコッテリとした煮込み料理が多いのが特徴です。
高級な食材を使ったちょっと大人な中華料理をゆったりと楽しめるお店です。
チェック
コースのみ 12000円、22000円の2コース(どちらも8、9品)
チャージ、サービス料はなし
我々は12000円のコースを頼んだ
品数は8、9品になり、内容はだいたい2、3週間で、季節により変わっていく
【鰹のアミューズ】
淡い色合いで丸くてダイヤカットされた蓋つきの有田焼のボウルが出てきた。
中には、鰹のたたきの中華風サラダ仕立て。
甜?油という砂糖と香辛料を足した甘くて香りがある醤油に、
豆板?を加えてピリッとさせたソースをかけていた。
その上に、茗荷、大葉、カイワレ、ガーリックチップ、
揚げたワンタンの皮を添えて、彩り、香り、食感のアクセントに。
ソースの甘味が独特で、今までにない鰹の食べ方。
【龍虎前菜盛り合わせ】
だいたい5、6品出てくる。
この日は、「よだれ鶏」、「帆立と雲丹の紹興酒漬け」、「おかひじきの湯葉巻き」、
「クラゲの和え物」、「豚腕肉のゼリー寄せ」、「イチジクの杏露酒漬け」。
よだれ鶏は、博多一番どりを1羽丸ごと使って蒸し鶏にしていて、
調味料を20種類以上使った特製ソースをかけている。
骨付きで仕込むのでジューシーさがあった。
帆立は刺身用を使い紹興酒ベースのタレに漬け、雲丹も軽く漬けている。
魚介独特のにおいを抑え、甘さが引き立っていた。
おかひじきは湯がき、塩と胡麻油で和える。
中国の乾燥湯葉は揚げて醤油ベースのタレに漬け、柔らかくして巻く。
豚は、上海料理の前菜の定番で、硝石を加えた液に漬け込み、発酵を促進させる。
それを、八角などの香辛料をきかせて煮込み、豚のゼラチン質で冷やし固めたもの。
プルプルしていて、口の中でホロホロと崩れ、豚の旨味をしっかり感じる。
イチジクは、一口サイズ。乾燥したものを杏露酒に漬けて戻している。食感が独特。
【翡翠】
とても緑色が鮮やかなスープで、グリーンピースを使ったふかひれスープ。
ピンクペッパーとスナップエンドウ、生クリームをあしらっていた。
グリーンピースの青くささ、フカヒレのクセなど、お互いに良い方向で打ち消しあい、
見た目だけではなく、素材の良さも生かした一品。
【龍井茶と芝海老】
熊本県の芝海老は、油通しして、塩と龍井茶の葉で炒める。
他の具材は、クコの実、ズッキーニ、黄色ズッキーニ、ゆり根。
ズッキーニは丸くくり抜いていて見た目にもカワイく、食感のアクセントになる。
小さくても旨味が詰まった海老に、お茶の香りが良い。
【松露×牛頬】
九州産黒毛和牛の頬肉のトリュフソース煮込みになり、どちらかというと広東料理な感じ。
頬肉を白湯、大豆味噌と一緒に煮込み、最後にトリュフを加えて香り付けする。
その頬肉と、蕪、ヤングコーン、青梗菜を耐熱フィルムシートで包んで、蒸す。
包んだまま運ばれ、目の前で開けた時に広がるトリュフの香りが良い。
濃厚な味付けで、紹興酒によく合う一品。
【中国野菜】
小郡市の川辺農園で育った「A菜(エーツァイ)」を使ったもの。
A菜とは、見た目が青菜のような感じで芯がしっかりしてて、食感がレタスに近い中国野菜。
塩、胡椒、にんにく、紹興酒で炒め、水分が多いので、片栗粉で少しだけとろみをつけている。
炒めることでそのシャキシャキ感が余計に引き立ち、美味しい。
淡い青い泡模様の平皿で出てきて、見た目も爽やかな一品。
【お食事】
締めは御飯と麺で選べるようになっている。
この日は、担々?か麻婆丼だった。
担々?のスープは、濃厚な鶏がらスープである毛湯(マオタン)に、
芝麻醤、胡麻、ピーナッツバターを使いクリーミーな仕上がり。
トッピングは、甜??で炒めた和牛ミンチ、青梗菜。
ラー油で辛さを調節できる。
麺は細めのストレートだった。
麻婆は和牛ミンチと豆腐を20種類くらいの調味料で炒めて作り、御飯の上にかけている。
仕上げに葉ニンニクを散らし、花椒を追いかけしていた。
山椒がきいているので、しっかり痺れがきた後から、辛味が追いかけてくる感じ。
【本日のデザート】
この日は、「小豆入りココナッツミルク」だった。
甘すぎず、美味しい。
山形県産のさくらんぼと花びらを浮かべていて、見た目もキレイ。
【中国茶】
締めにジャスミン茶が出てきた。
さっぱりする。
■■攻略法■■
少人数ならカウンターにするべし。デートにも良いし、ライブ感を楽しんで欲しい。
■■チョッチュ■■
とても格好良いカウンターです。紹興酒のラインナップも分かります。
でも、カウンターにお酒を並べないほうが、高級寿司店のようになっていいんじゃないかなぁ。
■■オススメ店■■
久光さん 福岡市東区二又瀬 「焼肉の芳扇」
■■その他■■
客単価 : コースに飲んだだけ
ビールは、瓶1000円から。
ウイスキーは、グラス1320円から。
ワインは、グラス990円から、ボトル11000円から。
紹興酒は、グラス990円から、ボトル5500円から。
福岡では珍しい紹興酒を多くラインナップしている。
ノーブレンド、カラメルなし、日本で稲作を勉強した夏さんが作った紹興酒など。
分からなければ、好みを聞いて、色々おススメしてもらえます。