内容

今日ご紹介するのは、ミーナ天神の裏手にある洋食店です。
白い暖簾をくぐり、階段を上がると、途中に香春岳を表した壁があります。
店内は、落ち着いた感じで、カウンター席、テーブル席ともに、ゆったりとした間隔になっています。
オーナーシェフの本田さんは、レストランを営む両親の影響で、料理の世界へ。
ビストロMitsouで修業後、姉妹店のシェフを経て、独立。
2008年に、実家の屋号を譲り受け、「AIGNON」をオープン。この道23年。
2014年、2019年には、ミシュランでビブグルマンを獲得しています。
このお店は、今はなき田川の「アニオン」で人気だったメニューを復活させるということでスタートしました。
なので、本田さんの田川への思いも強く、器は上野焼で、炭鉱を思わせるオブジェもあり、
田川の街から香春岳を望んだ景色を模した壁は本田さん自らが作っています。
だから、その頃のお客様が訪れることもあるそうです。
今は少なくなった、昔懐かしい洋食を楽しめるお店です。

チェック

基本アラカルト
コースはないが、5000円から飲み放題を付けての相談は受け付けている。
4名様から、前日までの予約。
貸し切りは20名以上

【生ハムバイヨンヌ】(900円)
1000年以上の歴史を持ち、IGP(保護指定地域表示)にも認定された、
珍しいフランスの生ハム「ジャンボン・ド・バイヨンヌ」を使った一品。
生ハムに水菜、サラダケール、白菜、トレビス、セロリを合わせたサラダ仕立て。
ドレッシングは、田川の「アニオン」のレシピを再現し、田川のお酢などを使ったパプリカドレッシング。

【若鶏の黄ごん焼き（バターライス付き）】(1500円)
「黄ごん焼き」は、実は、ピカタのこと。
ピカタとは、イタリアの郷土料理で、肉などを薄切りにし、
小麦粉をまぶして溶き卵をつけ、バターなどで黄金色に焼いたもの。
若鶏のもも肉1枚を使ってピカタにしていて、大きく、そして、とても柔らかい。
それに、自家製デミグラスソースをかけたもの。
このデミグラスソースも、一から4、5日間かけて作り、田川の「アニオン」の味を再現している。
バターライス、ブロッコリ、トウモロコシのグラタンを添えていた。
バターライスは、細かく刻んだニンジンと玉葱を炒めて、隠し味でケチャップを加えて炊いたもの。
トウモロコシのグラタンは、ちょっととろみがついているもの。
デミグラスソースはしつこくなくあっさりした味で、鶏の味を引き立てる。
骨付きだが、骨からは外しているので、食べやすい。
ボリューム満点。

【トミオチキンクリームコロッケ】(1200円)
これも、当時の田川の「アニオン」のレシピで作った一品。
鶏肉、玉葱、にんじん、きのこを細かく刻んで炒め、玉子、ベシャメルなどと合わせて種にする。
衣はサックリして、中は柔らかめなコロッケで、切るととろけ出す。
デミグラスソースとタルタルソースも一緒にお皿にのっているので、2つの味で楽しめるのが良い。
付け合わせは、昔懐かしい太目のスパゲッティとサラダ。

【シーフードグラタン】(1200円)
これもベシャメルから丁寧に作り上げる一品。
ベシャメルを作る時に、オマールの出汁を使っているのが贅沢。
具材は、ホタテ、海老、イカ、玉葱、ペンネなどで、チーズをかけてオーブンで焼く。
ガッツリ系で量も多く、ペンネなのでつまみにもなる。

【仔牛タンのビーフシチュー（バターライス付き）】(2500円)
赤ワインをしっかり煮詰めたソースをベースにしていて、他のデミグラスソースとは違うもの。
仔牛のタンの皮を剥くところから始まり、3日間ほどかけて作っていく。
タンは、タン先だけではなく、タンステーキなどで使う柔らかな部位も使っていて、厚切り。
バターライス、ブロッコリ、トウモロコシのグラタンを添えていた。
程よい味つけで、お酒に合う。

【ガーリックシーフード】(1200円)
ブルゴーニュバターでシーフードをソテーした一品。
シーフードは、海老、ホタテ、イカ、それにブロッコリ、カボチャ、じゃがいもなど。
熱々の鉄板のまま出てくる。
ニンニクの香りが食欲をそそり、ゴロゴロした具材がお酒のつまみにぴったり。


【クラシックハンバーグ（バターライス付き）】(1500円)
粗めの合挽肉を使い、オニオンソテー、玉子、パン粉、ニンニク、
コリアンダーなどの香辛料も合わせて、スチームコンベクションで焼いたもの。
150gあり、ボリューム満点で、ふっくらしているが、噛み応えもある。
デミグラスソースをかけている。
バターライス、ブロッコリ、トウモロコシのグラタン、カボチャ、ジャガイモを添えていた。

■■攻略法■■
頼む順番がコツ。最初にバターライスがないメニューを頼んで、締めにバターライス付きのメニューを頼むと良い。
ボリュームがあるので、2、3人で来て、取り分けると色んな料理を味わえる。

■■チョッチュ■■
1度に全て注文すると一気に出てきます。
ワインセラーもあるし、飲む体制の場合、お客の食べるペースに合わせて出して欲しいなぁ。

■■オススメ店■■
橋本さん　上川端　バー「アンドロイド」

■■その他■■
客単価　：　飲んで食べて　5000～6000円くらい

ビールは、瓶650円から。
ハイボールは700円から、カクテルは900円から。
ワインは、グラス700円から、ボトル3500円から。

人気メニュー　ベスト3
3位　：　【シーフードグラタン】（1200円）
2位　：　【クラシックハンバーグ（バターライス付き）】（1500円）
1位　：　【若鶏の黄ごん焼き（バターライス付き）】（1500円）