FM 福岡 FUKUOKA

BUTCH COUNTDOWN RADIO

ザ・メシュラン

放送日:2024-02-02(金) 地域:中央区大名

津むら

TEL
092-761-0352
住所
福岡市中央区大名2-10-38 
ディー・ウイングタワー2F
ジャンル
和食
オープン日
2016年
席数
15席(カウンター5席、個室あり)
営業時間
18:00~22:00(20:00入店)

定休日:日曜日、祝日
調査日
■2024年1月12日
■天候 晴れ
■時間 19時30分

内容

今日ご紹介するのは、昭和通り、舞鶴2丁目交差点にある割烹です。
ビルの2階で、扉の横に小さな表札があります。
店内は、入口付近にちょっとした坪庭があり、個室が2部屋とカウンター席になっています。
カウンターはとてもシンプルな内装で、壁は白を基調とした中に飾り棚が1つ。
いつもは花などを活けていますが、この日は正月近くだったので、鏡餅を置いていました。
店主の津村さんは、和食、居酒屋などで修業をスタートし、38年前に独立。
8年前にこの店をオープンしました。この道43年。
コンセプトは「魚にこだわる」。
今回のお店は、魚の可能性を突き詰めたいということで、目利きから始まり、
1コースの中で素材を活かした様々な料理法を用いて提案してくれます。
魚介類は柳橋で仕入れていますが、とても良いものを扱っています。
そして、素材を活かしたシンプルな料理が基本です。
アクセスが良い場所にあり、落ち着いた雰囲気で美味しい魚介類を楽しめるお店です。

チェック

9900円、11000円、14300円のおまかせコースのみ
前日までの予約で、基本、2名様からの受付

我々は11000円のコースを選んだ
仕入れにより内容は変わり、懐石のように順番が決まっているわけではない

【前菜】
小鉢の6点盛りで出てきた。
「酢牡蠣」は「いろは牡蠣」を使ったもの。
「甘海老のお寿司」は、酢飯の上に軽くたたいた甘海老をのせ、山葵を添えたもの。
「燻製鰹の生ツナサラダ」は、燻製した鰹と玉葱を和えたもの。
「ハガツオのマリネ」
「鰆」と「ヒラメの昆布締め」は握りで、どちらも醤油を塗って出てきた。
あくまでもネタがメインであるので、どの寿司もシャリは少なめだが、空腹を落ち着かせてくれる。
どれも良い素材のものを揃えていて、バリエーション豊かに楽しませてくれるのが良い。

【寿司】
小さなお碗の寿司が2つ出てくる。
2品連続で寿司になるが、それが気にならない程度の量のシャリで、酢も立ってなくて食べやすい。
1つは、「セコ蟹」。鳥取産のセコカニは、ほぐし身と内子外子もあって、蟹の濃厚な旨味を感じる。
もうひとつは、「ふぐの白子」。白子はバターで焼き、蕪のすり流しをかけて、振り柚子している。
柚子の香りもよく、白子のクリーミーさが良い。

【お造り】
この日は、ミズイカ、ヨコワ鮪、とらふぐの3種だった。
醤油とポン酢が出てくるので、お好みで。
ミズイカは長崎産で、軽く寝かせて旨味を引き出し、身が厚いので弾力もあった。
ヨコワ鮪も長崎産で、脂ののりもよく、とても良いものを使っていた。
とらふぐは、3日から1週間ほど寝かせ、少し厚めに切ることでサクッとした歯ごたえを感じるようにしている。ふぐの皮もあり、紅葉卸を添えていた。

【焼物】
この日は「鰤塩焼きの野菜餡」が出てきた。
野菜餡は、出汁で炊いた白菜をミキサーにかけてすり流しにしたもの。
野菜餡の上に塩焼きした鰤を置き、茹でて刻んだ菜の花、ふきのとうの天ぷらを添えて出てきた。
脂ののった鰤と白菜の甘味を含んだ餡に、春野菜の苦みが良いアクセントになっている。

【揚物】
この日は「イカと雲丹」、蕾菜の2種の天ぷらが出てきた。
イカは使う量の半分に火を通し、半分は生のまま。
それに雲丹、海苔を加えて、ミキサーにかけてミンチにし、大葉で包んで衣を付けて揚げる。
ミンチになったイカの旨味が良く出ていて食感もよく、大葉が良いアクセントになっている。
口の中に広がる磯の香りがたまらない。
蕾菜の天ぷらは、塩をつけて頂くが、ホクホクしていた。

【口直し】
ご飯の前の口直し。
この日は、「大根の炊きもの」。
固い大根を使い、5、6回火を入れて、少しずつ柔らかくして、味をしみ込ませていく。
ちょっとおでん風になっていて、振り柚子をして、和芥子を添えていた。
ほっとする味。

【土鍋御飯】
この日は、「ハガツオの土鍋御飯」だった。
ご飯は、鰹出汁に焼いた魚の骨を加えて取った出汁で炊く。
ハガツオは骨をキレイに取り除き、別で焼いて身をほぐす。
炊きあがった土鍋の中にハガツオ、三つ葉を加えて混ぜ合わせ、お椀に取り分けてくれる。
ハガツオはボリュームがあり、どこを食べても当たるのが嬉しい。
香ばしさもあり、魚の旨味をしっかり感じる。
一緒に、揚げとなめこの味噌汁、自家製のにんじんと大根の糠漬けが出てきた。

【デザート】
この日は、金柑と林檎が出てきた。
それに、ほうじ茶か煎茶を選んで頂ける。

■■攻略法■■
苦手なものは遠慮せずに言うべし。ただし、「生魚が食べられない」は勘弁してください。

■■チョッチュ■■
食材にはとてもこだわっています。お酒も季節によって美味しいお酒が出てくるので、
「今のおススメ」のような感じの別メニューで構わないので、季節のお酒を揃えてもらえると嬉しいなぁ。
ドリンクメニューで、なぜかビールだけ価格を書いていません。高いのかと思ったら普通でした。書いてて欲しいです。

■■その他■■
客単価 : コースと飲んだだけ

ビールは、瓶770円から。
ウイスキーは、660円から。
焼酎は、グラス660円から。
日本酒は、880円から。
ワインは、1800円から。

コースで一番人気は、11000円のおまかせ。

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