BUTCH COUNTDOWN RADIO
放送日:2024-01-26(金) 地域:中央区舞鶴
薪焼き食堂 CICADA
- TEL
- 092-600-2254
- 住所
- 福岡市中央区舞鶴1-6-28 1F
- ジャンル
- 洋食
- オープン日
- 2023年11月23日
- 席数
- 18席(カウンター12席)
- 営業時間
- 17:00~24:00(L.O. 23:00)
定休日:月曜日
- 調査日
- ■2024年1月9日
■天候 晴れ
■時間 19時00分
内容
今日ご紹介するのは、親不孝通りの那の津通りに近い場所にある薪焼きのお店です。
ビルの1階にあり、全面ガラス張りで窓際に薪をたくさん置いているのですぐに分かります。
解体から内装まで自分たちで手掛け、モノトーンな中にも木目を使い、ちょっと温かみがあります。
店内にはジャズが流れ、照明も明るすぎず、落ち着いた雰囲気です。
カウンターはL字型で一番奥はカウンターテーブルのような部分もあり、別でテーブル席もあります。
オープンキッチンで薪焼きしているところが見えたり、ライブ感があります。
店主の脇山さんは、福岡で飲食の道に入り、東京では星付きの創作日本料理「NARISAWA」で修業。
オーストラリアに渡り、寿司店では一品料理を任されていましたが、コロナのため2年半で帰国。
その後、大名の「COWSI CAMP」で料理長を務め、この店を独立オープン。この道18年です。
コンセプトは、薪焼き料理を気軽に楽しんでもらうお店。
例えば、ちょい飲みでも、じっくり腰を据えて料理を楽しんでも、2件目3件目でも良いそうです。
シーンに応じてお客様が使い方を選べ、その中心に薪焼きがあるということです。
薪焼きを使った料理は肉だけではなく、魚介類や野菜もあります。
また、前菜が豊富で美味しく、薪焼きにたどり着くまでのアプローチが非常に良いです。
食材に関して、牛肉などは「コウシミートショップ」で仕入れ、ジビエは猟師さんから、
魚介類は信頼している魚屋さんから、野菜は自分の目で確かめたクオリティの高いものを仕入れています。
薪は、ブナ、ナラ、クヌギなどで、2年ほど寝かせた水分量が低いものを仕入れて使っています。
美味しい前菜と薪焼きを楽しめ、デートにもぴったりな、オープンしたばかりですが大人気のお店です。
チェック
アラカルトのみ(コース仕立てにしたい方は要相談)
カテゴリーは、前菜、酒のあて、サラダ、本日のお肉、ご飯もの、デザートがある
メニューは季節や仕入れで変わっていくので参考にしてください
テーブルチャージ300円
【薪炙り海老・カブ・鹿コンソメジュレ】(900円)
蕪は和出汁で炊いてピューレにし、鹿でとったコンソメをジュレにする。
器に蕪のピューレを敷き、薪で炙った海老をのせ、鹿のコンソメジュレをかけ、
エディブルフラワーを散りばめた一品。
ガラスの器に盛り付け、見た目も華やか。
和出汁を使うなど、和のテイストを入れることで、日本人の口にも合いやすいようにしている。
少し火が通った海老の甘さとコンソメの旨味、蕪のほんのりとした甘さが良い。
【薪焼きじゃがいもの黒トリュフポテサラ】(800円)
普通のポテトサラダとは全く違うもの。
じゃがいもは通常「インカのめざめ」だが、年始めだったので入手できず、メークインだった。
じゃがいもを茹でて、皮をむき、薪で焼いて香りと焼き目をつけ、自家製ベーコンと皿に盛りつける。
そこに自家製マヨネーズをかけ、パルミジャーノチーズを削りかけて出てくる。
客の目の前でフレッシュな黒トリュフをこれでもかと言うくらいにたっぷりと削ってくれる。
じゃがいもはそのままでも良いし、潰しながら食べても良い。
マヨネーズはマスタード多めで作っていて、この酸味が良い。
ホクホクしたじゃがいもに、マヨネーズとチーズのコク、トリュフの香りがたまらない。
お代わりしたくなる一品。
【つぶ貝旨煮ガーリックオイルがけ】(600円)
冷製の軽いアヒージョをイメージした一品。
つぶ貝は調味料を入れた出汁で炊いて旨煮にする。
食べやすいように殻から外して再び貝殻に盛り付け、自家製のガーリックハーブオイルをかける。
皿の上にダミーの貝殻をたくさん盛り付け、そこに、つぶ貝の入った貝殻をのせ、紫芽(むらめ)を添えていた。
旨煮は和のものだが、ガーリックオイルを加えることで、グッと洋風のものに近づいているのが面白い。
お酒のつまみにもぴったり。
【胡麻じゃなくてピスタチオ鯖】(1400円)
胡麻は全く使っていない。
鯖は皮目を薪で炙り、皿に盛りつける。
鯖に添えるピスタチオのソースは、醤油のような香りがして、和っぽい味付けをしている。
そこに山葵の泡をのせ、クラッシュしたピスタチオ、香草を散らしている。
胡麻とは違うクリーミーさで、ほんのりと山葵の爽やかな辛さがあるのが良い。
【薪焼き白菜の温サラダ アンチョビガーリックバター】(850円)
白菜を8分の1ほど使い、薪で炙って香りをつけ、アンチョビガーリックバターでソテーする。
それを皿に盛り付け、砕いたミモレットを散らし、同じくミモレットを削りかける。
意外に塩分も控えめで、白菜の甘さとアンチョビの塩味のバランスも良い。
薪の香りが楽しめる。
【栗とブルーチーズのパテ 生ハムのせ】(2個500円)
甘露煮した栗は薪で炙る。
数種類のチーズと生クリーム、牛乳でブルーチーズのパテを作り、栗と和える。
バケットの上に栗と和えたブルーチーズのパテをのせ、
フランス産の生ハム「ジャンボン サヴォワ」を被せて軽く胡椒を振る。
栗の甘さとチーズのコク、生ハムの塩気が絶妙で、ワインにぴったりな一品。
本日のお肉
最初に塊のまま3、4種類ほどの肉がのったプレートでプレゼンテーションがあり、
どれを何グラム頼むかスタッフと相談する。
どれも1g単位で価格を書いていて、100g以上でオーダー。
およその目安でカットするので、100gに対し90gから110gくらいの幅はあるのはご了承ください。
目安として、3人だと100gで1切れ、2切れずつ食べられる感じ。
我々の時は、「コウシミートショップ70日熟成サーロイン」(1g27円)、
「鳥田牛和牛シンタマ」(1g27円)、「牛たん」(1g25円)、「富山県産最高級猪」(1g30円)の4種類。
どの肉も焼いた塊のまま登場し、目の前でカットして取り分けてくれる。
イギリス マルドンの塩、自家製マスタード、ニンニクの醤油漬け、生山葵塩が出てくるので、お好みで。
「牛たん」(1g25円)
牛タンは先の硬い部分以外を使っていて、弱火でじっくり薪焼きし、しっかり火を通す。
レモン、葱塩が出てくるので、お好みで。
ジューシーさとサクサクした歯ごたえが良い。
葱塩がとても美味しく、肉の旨味が増す。
「コウシミートショップ70日熟成サーロイン」(1g27円)
コウシミートショップで、70日間かけてドライエージングしたもの。
薪の熾火(弱い火)を近くで当てながら、中火くらいで焼いていく。
熟成させることで、脂もほどよく落ち、くどくなくなっている。
「鳥田牛和牛シンタマ」(1g27円)
長崎県の鳥田さんが作っている黒毛和牛の肉。
モモでもウチモモのマルシンという部位で、シンタマの中でも一番良い部分になる。
赤身の味が良く出ていて、適度な脂もあり、さっぱり食べられる。
■■攻略法■■
大人気のお店なので、電話予約は必須。
前菜が美味しいので沢山楽しんで欲しい。そして、肉を1、2種類頼むと簡単なコースっぽくなる。
薪焼きの肉を色々食べたければ100gずつ頼むのも良い。100gを3人で1人1、2切れになるのでこれを目安に。
■■チョッチュ■■
人のことは言えないけど、ちょっとクセのある字なので、メニューをもう少し大きな字で書いてくれたら嬉しいなぁ。
■■オススメ店■■
脇山さん 中央区舞鶴 「玄海旬魚 居酒屋こじま」
■■その他■■
客単価 : 飲んで食べて 8000円前後
ビールは650円から。
ハイボールは600円から、サワーは700円から。
ワインはグラス1000円から、ボトルあり。
日本酒、焼酎あり。
薪焼きの肉の中では、「コウシミートショップ70日熟成サーロイン」(1g27円)が人気