内容

今日ご紹介するのは、清川公園の近くにある焼肉店です。
清川の通り沿いにある建物で、大きく店名も出ているのですぐに分かります。
店内は、1階入り口付近のテーブル席、奥にカウンター、2階に8人掛けのテーブルが2卓です。
各テーブルにはロースターと上引式の排煙口があります。
店名でピンとくる方もいると思いますが、
以前取材した魚と燗酒をメインとした居酒屋「かんすけ高砂店」の新業態のお店になります。
ということで、当然燗酒もあり、赤身肉と日本酒を合わせるのがコンセプトです。
店長の久冨さんは、居酒屋、焼鳥店、焼肉店などで修業したあと、
この店をオープンする前に牛肉の卸会社に行き、肉のさばき方も学びました。この道25年。
肉は、九州産の和牛、特に黒毛和牛を中心にして、赤身肉にこだわりをもって仕入れています。
実は卸会社で、手間はかかるが様々な味わいがある外モモの赤身肉に出会い、
お店のコンセプトを固めたとのこと。
だから、その卸会社から大きな塊肉で仕入れ、この店でそれぞれの部位に切り分けていきます。
もちろん、赤身肉以外にも、ホルモン、ジビエなどもあります。
面白いのが肉の提供の仕方で、もちろん、各部位単品もあるのですが、
魚の刺身の盛り合わせみたいに、ちょこちょこ各部位をのせた盛り合わせが1人前からあります。
だから、お一人のみのお客様でも楽しめます。
日本酒と合わせるお肉にしているため、タレなども優しめで、お一人様からグループまで、
焼肉をこれまでと少し違った形で楽しめるお店です。

チェック

アラカルトになり、グランドメニューと日替わりの黒板メニューがある
コースはないが、要相談。例えば、5000円くらいからなど。そのうちできるかも。

【お通し】(380円)
座ると生野菜のサラダが出てきて、これが席料の代わりとなる。
ちなみに、サラダのお代わりは別料金。

【ホルモン刺　三種盛り】(980円)
ホルモン刺は3種類あり、それをちょこちょこ食べられる盛り合わせ。
それぞれしっかり下処理し、低温調理したものになる。
「白センマイ刺」（単品だと880円）は、牛の第3胃袋で、皮を湯剥きして白くなっていて、淡泊な旨味。
「ミノ刺」(単品だと680円)は、牛の第1胃袋で、弾力が良い。
「ガツ刺」(単品だと580円)は、豚の胃袋で、コリコリした食感であっさりしている。
ポン酢、葱、自家製辛味噌、卸生姜、柚子胡椒があるので、お好みで。
ボリュームがあり、他の料理を食べることを考えると3人でも十分な量だった。

焼肉
10種類以上の単品と盛り合わせがある。
盛り合わせは、「肉盛り」(1680円)、「ホルモン盛り」(880円)、「両方盛り」(1280円)。
醤油ダレ（無添加で、ミツル醤油をベースに作ったもの）、酢ダレの他に、
岩塩（ミル）、山葵、卸ニンニクがあるので、お好みで。

【肉盛り】(1680円)
1貫ずつ6種類の盛り合わせになる。
それぞれが大きく、モノによってはステーキ並みの厚さがある。
内容は、日替わり。
この日は、カルビ、ロース（クラシタ）、三角バラ、ハバキ、イチボ、ダイコン。
カルビは程よい脂で、ロース（クラシタ）は濃厚な味わい、三角バラはとてもジューシーだった。
ハバキは、外モモで筋ばっている部分を処理しているので、そんなに硬くなく、肉肉しい感じ。
イチボは、内モモと外モモをつなぐ部分で、きめ細かなサシが入り柔らかい。
ダイコンは、「シキンボ」とも言い、外モモでも内側に近い、
脂肪が少ないモモの部位で、肉の味がしっかりしている。
盛り合わせには野菜を添えていて、内容は日替わり。この日は、トウモロコシと茄子だった。
一度に6種類も楽しめるのが嬉しい。

【イノシシ　ハツ】(800円)
日替わりメニューからチョイス。
糸島市のジビエ肉専門「糸島トラックス」から直送してもらったイノシシの心臓。
鮮度が良いので全然クセがなく、コリッとして歯ごたえが良い。
岩塩が合うので、ヌートバーしてみるべし。
ちなみに、心残り付きで、こちらもコリコリしてジューシーな味わい。

【カモ　モモ】(700円)
日替わりメニューからチョイス。
皮付きなので、皮目からじっくり焼くと良い。
こちらも岩塩が合う。

【超希少部位ホホ上肉】(900円)
日替わりメニューからチョイス。
あまり市場に出回らない希少部分で、ホホの上辺りになる。
繊維質ではあるが、上手く処理しているので食感が残りつつ柔らかくなっていて、しっかり味。

【極上レバー焼】(1200円)
レバーの成型をする時に、一番厚くて形が良い部分のみを極上としてサク取り。
良い色で弾力もあり、ねっとりした味わいで美味しい。

【白ハチノス】(680円)
ハチノスは牛の第2胃袋になり、キレイな白色で、裏側のゼラチン質の部分も残している。
一度ボイルしているので、軽く炙れば良い。
クセがなく、分厚いゼラチン質の部分もあるので、ジューシーな味わい。
実は、ハチノスにくっつく形で「ヤン」というコブのような部位があり、それがある時は出してくれる。
我々はラッキーにも頂いた。
程よい弾力と脂の旨味があり、白くてアワビっぽい感じだった。

■■攻略法■■
焼肉の盛り合わせは、お得なので頼むべし。足りない部分は単品で注文すると良い。
肉の種類、薬味が多いので、スタッフにどの組み合わせが良いか聞くべし。何度聞いても優しく教えてくれます。

■■チョッチュ■■
お通しで生野菜のサラダが出てきますが、メニューにもあると嬉しいなぁ。口直しが欲しくなります。

■■オススメ店■■
久冨さん　西中洲　日本酒バー「ネッスンドルマ」

■■その他■■
客単価　：　飲んで食べて　4000～5000円くらい

ビールは、生600円から、瓶680円から。
ハイボールは450円から、サワーは450円から。
ワインは、グラス550円から、ボトル3800円から。
焼酎は、グラス450円から。
燗酒は、1合800円から、2合1500円から。冷酒900円から。にごり酒もある。

人気メニュー　ベスト3
3位　：　【極上レバー焼】(1200円)
2位　：　【ホルモン刺　三種盛り】(980円)
1位　：　【肉盛り】(1680円)