FM 福岡 FUKUOKA

BUTCH COUNTDOWN RADIO

ザ・メシュラン

放送日:2023-09-08(金) 地域:西区

ITARU

TEL
092-707-5206
住所
福岡市西区姪の浜1丁目23番13号 
FUJI B・L・D102
ジャンル
和食
オープン日
2023年7月21日
席数
17席(カウンター9席)
営業時間
18:00~23:00 予約制

定休日:火曜日
調査日
■2023年8月25日
■天候 晴れ
■時間 19時30分
URL
https://itaru-restaurant.com/

内容

今日ご紹介するのは、姪浜駅の近くにある焼鳥をベースにしたコース仕立てのお店です。
姪浜駅北口を出て、線路沿いに右へ行くと、動物病院があります。
その横の道を進むと、左手に介護ステーションが入っているビルがあり、その非常扉が入口です。
看板はないので、初めて行くときは間違っていないか、ドキドキします。
内装は、無機質なコンクリートの壁に、カウンター、
食器に至るまでモノトーンで統一されていて、とてもオシャレです。
コンセプトは、デートに行きたくなる隠れ家の焼鳥屋さん。
実は、姪浜のスペイン料理「ricont(リコント)」の系列店になるので、
コースの間に出てくる一品料理には、洋食の技法を使ったものもあります。
料理長の近藤さんは、老舗スペイン料理「ロスピンチョス」や、洋食店、焼鳥店などで修行し、この道20年。
使っている鶏は、福栄組合から直接仕入れている「はかた地どり」のみです。
「はかた地どり」は地鶏よりも柔らかいが歯ごたえも良く、焼鳥にも向いているとのこと。
姪浜駅からも歩いて5分ほどでアクセスもよく、
あまり姪浜ではお目にかからないタイプなので、是非、雰囲気も一緒に味わって欲しいお店です。

チェック

6000円のコースのみ
当日15時までの予約で、1名様から可。
全22品で、コースの流れは変わらない。
オープンして間がないので、内容は変わっていないが、今後、季節により変わる
ノーチャージ

はじめの一皿
【フォアグラムースのマカロン】
いわゆる、アミューズとなる一品。
フォアグラに低温で火を入れ、生クリームと合わせて滑らかにしたものをマカロン生地で挟む。
濃厚なフォアグラの旨味で、お酒にぴったりの一品。

冷菜
【玄海のヤリイカのからすみ和え 穂紫蘇】
姪浜の魚市場で仕入れたヤリイカは、匂い消しで軽く湯通しして、食べやすい大きさにカット。
それに、糸島で仕入れた旬のオクラを合わせ、からすみで和えた一品。
彩りで、穂紫蘇を散らしていた。
イカの甘味にからすみの旨味と塩味が加わり美味しい。
シンプルに素材の良さを活かしている。

スープ
【12時間煮込んだ自慢の鶏ガラスープ】
「はかた地どり」の鶏ガラと香味野菜を半日かけて火にかけて作ったスープ。
アクはしっかり取り除き、匂いもなくキレイで洋風になる。
飲みやすく、ホッとする味。

前菜
【ポルチーニ茸の冷製フラン】
分かりやすく言えば、冷製洋風茶碗蒸しになる。
「はかた地どり」の鶏ガラスープにポルチーニ茸のエキスを合わせて、玉子、生クリームを加えて蒸す。
仕上げにコンソメジュレをのせる。
ポルチーニ茸の香りが良く、鶏の旨味を感じる。
【カカオ風味の自家製レバーパテ】
【自家製いちぢくバター カシス】
一皿にバケットが2つのり、1つが「カカオ風味の自家製レバーパテ」、
もう1つが「自家製いちぢくバター カシス」。
「カカオ風味の自家製レバーパテ」は、まず、「はかた地どり」のレバーにチョコと、
系列店である「Stong Cafe( ストングカフェ)」のコーヒー豆を加えて火を入れる。
それを漉して、バター、生クリームを合わせてパテにして、バケットにのせている。
レバーパテはクセがなく、ほんのりカカオの香りがするのは新鮮。
「自家製いちぢくバター カシス」は、ドライいちぢくをカシスと赤ワインに浸して戻し、
溶かしたバター、塩胡椒、砕いたピスタチオと合わせて冷やし固め、バケットにのせている。
いちぢくの甘さにカシスの酸味がぴったり合って、美味しい。
【しっとり低温調理した鶏ハムマスタードピクルス添え】
鶏胸肉をディルやレモンでマリネし、60度以下の低温で調理したもの。
添えている粒マスタードと一緒に食べると良い。
ハムはジューシーに仕上がっていた。
【糸島野菜と季節の柑橘のサラダ】
季節の糸島野菜と柑橘(この日はグレープフルーツ)に、自家製ドレッシングをかけたもの。
これを置いておけば口直しにもなる。

はかた地どりの串物
次から串物になるため、薬味が出てくる。
薬味は、「またいちの塩」、「和歌山のぶどう山椒」、「柚子七味」、そして、口直しの「枝豆ピクルス」。
【ささみ】
1串に2貫刺さり、1貫に刻み山葵、1貫に梅肉をのせて出てきた。
程よい弾力とジューシーさで、山葵と梅肉のアクセントがきいている。
【ねぎま】
2貫のもも肉の間に白葱を刺していて、柚子胡椒をのせて出てくる。
もも肉の旨味と焼いた葱の甘さが合う。
【手羽先】
手羽先となっているが実際は手羽中。でも、こちらの方が身が多いので嬉しい。
味付けは塩胡椒のみ。かなり大きなものを使っているので、食べ応えがある。
【砂肝】
2貫の砂肝の間にしし唐を刺していて、柚子胡椒をのせて出てくる。
味付けはガーリックと塩。
サックリした食感にガーリックが食欲を刺激する。
【自家製つくね】
鶏ミンチに細かく刻んだ大葉、白葱、そして、ほんの少し生姜をきかせ、
山芋とろろを入れて柔らかく仕上げたタレ焼きのつくね。
「つまんでご卵」の黄身を添えているので、つくねに絡めるとまろやかになる。
フワフワした食感がよく、ボリュームがある一品。
【白レバー、本日の希少部位】
これは串物ではない。
白レバーと希少部位のハツのタレ焼きが出てきた。
白レバーはコクがあり、ふんわりした食感。
ハツは、歯切れがよく、こちらもコクがある。
薬味は、「和歌山のぶどう山椒」がとてもよく合う。

お口直し
【福岡産豆腐とリコッタチーズの白和え】
豆腐とリコッタチーズで白和えにする。
フルーツトマトの上に白和えをのせ、ブラックペッパーを振ったもの。
バジルは入ってないが、カプレーゼのような感じ。
チーズとトマトはよく合う。

糸島豚の串物
【豚バラ】
豚バラの間には玉葱を刺している。
仕上げに「粉ポン酢」というポン酢シーズニングを振って出てくる。
粉ポン酢のほんのりした味が豚の甘味を引き出している。
【野菜巻き】
この日は、ズッキーニを豚バラスライスで巻いて焼き、辛子酢味噌をのせて出てきた。
豚の旨味を吸ったズッキーニが美味しい。辛子酢味噌はよいアクセントになる。

【焼き野菜】
季節の焼き野菜になり、この日はとうもろこし。味と香りが祭りの露店みたいだった。

【合鴨の串物】
滋賀県の国産近江鴨ロースと、ミニトマトを串に刺して焼いたもの。
鴨肉は、焼鳥のタレを赤ワインで伸ばしたソースに漬けている。
トマトの甘味と酸味が鴨に合う。

〆料理
3種類から1つ選べるが、3人でバラバラのものを頼むのも可。
「はかた地どりももの親子丼」
「はかた地どりと姪浜仲西商店の鰹出汁のフォー」
「究極の卵かけご飯つまんでご卵、とろろ昆布、姪浜の海苔」
【はかた地どりももの親子丼】
はかた地どりのもも肉、玉葱を煮て卵でゆるく閉じ、御飯の上にのせて、三つ葉をのせていた。
柚子胡椒を添えているので、お好みで。
甘めに作っていて、最後に出汁をかけて出汁茶漬けのようにも食べられる。
【はかた地どりと姪浜仲西商店の鰹出汁のフォー】
鶏がらスープと鰹出汁を合わせたスープに、レモングラス、ナンプラーも加えてエスニックに。
鶏胸肉のハムに、パクチーを添えていた。
優しい味で、さっぱり食べられる。
【究極の卵かけご飯つまんでご卵、とろろ昆布、姪浜の海苔】
御飯、つまんでご卵の黄身、とろろ昆布、姪浜の海苔が別々で出てくるので、自分で混ぜて食べる。

【デザート】
季節のソルベになり、季節で変わる。
この日は、ラフランスのシャーベット。

オプション
コースで足りない人のために追加メニューがある。
「博多和牛ランプ・イチボ」(1000円)、「鹿児島産白姫海老炙り」(900円)、「〆料理追加」(500円)

■■攻略法■■
看板がないので、初めての時は迷います。迷ったらすぐに電話するべし。

■■チョッチュ■■
焼鳥以外の一品メニューは、季節毎ではなく、もう少し短いサイクルで変えてほしいなぁ。
ドリンクの種類をもう少し増やしてほしいなぁ。

■■オススメ店■■
近藤さん 佐賀県伊万里市 「レストランチムニー」(伊万里牛ハンバーグで有名)

■■その他■■
客単価 : 飲んで食べて 8500円くらい

9月4日から3階テラスを使った「テラスコース」(1人前5000円)がスタート。(飲み放題はプラス2000円)
イチボやピザも入ったバーベキュースタイルになり、2テーブル、2名様から8名様まで可。

ビールは、850円から。
ワインは、グラス900円から。
日本酒は、800円から。
焼酎は、800円から。
ハイボールは、800円から。

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