内容

今日ご紹介するのは、小倉井筒屋の裏手の路地にある飲めるお蕎麦屋さんです。
白い暖簾がかかり、店内はカウンター席とテーブル席があります。
飾り気がない、和食らしいシンプルな内装です。
以前は京町にありましたが、2021年11月、こちらに移転しました。
店主の林さんは、10年ほど和食の勉強をした後、八幡駅近くの「そば処 芭蕉庵」で蕎麦の修行。
この店を独立オープンしました。この道22年。
お店のコンセプトは、飲める蕎麦屋ということと、堅苦しくならずに北九州らしさを出すこと。
ということで、夜の部はワンドリンク制になっていて、20歳以上の方しか入店できませんので、予めご了承ください。
蕎麦粉は、季節により産地などを変えますが、主に福井県産、栃木県産で、十割蕎麦になります。
以前はつゆも関東風に醤油が尖っていましたが、今は丸みがあって九州らしさを出すようにしています。
ダシは、鰹と椎茸のみでとっています。
また、お酒が飲めるように一品物も豊富です。
様々な料理とお酒を楽しんで、締めに蕎麦を食べるという粋な使い方ができるお店です。

チェック

アラカルトとコース
コースは6300円のみ。当日可、1名様から可。
アラカルトの場合、席料400円

我々はアラカルトで頼んだ
メニューは日替わりなので、参考にしてください

【関門タコ昆布〆】（1200円）
足が太くて短く、身が引き締まっている関門タコ。
それを軽くボイルして1日ほど昆布でしめ、刺身にしている。
山葵、冥加、紅たで、レモンを添えているので、お好みで。
そんなにしまってなくて、身のプルプル感も残っていて、噛むと昆布の旨味がジュワッと出てくる。
お酒のアテにぴったりなメニュー。

【からすみ蕎麦ハーフ】（1200円）
おつまみになる蕎麦。
蕎麦を湯がいて冷水でしめ、蕎麦つゆに絡め、自家製からすみを削りかけて和えたもの。
からすみの味がしっかりして、和食でいう「しのぎ」のような感じ。

【パルミジャーノレッジャーノクルミ蕎麦ハーフ】（700円）
こちらもおつまみになる蕎麦。
蕎麦を湯がいて冷水でしめ、クルミ出汁に絡め、パルミジャーノレッジャーノを削りかけて和えたもの。
クルミ出汁は、蕎麦つゆに、炒ってミキサーにかけたクルミを合わせたもの。
濃厚なチーズの旨味で洋風なおつまみ。

天麩羅【海老】（1ヶ450円）
ブルーシュリンプという、そのままでもとても甘さを感じる海老を天ぷらにしたもの。
身がプリプリで、衣はカリッとしっかりしている。
揚げ油には、胡麻油も混ぜてほんのり胡麻の香りがする。
頭も揚げてあり、足がサクサクして美味しい。
この店では、天ぷらは塩で食べる。

天麩羅【ズッキーニ】（1ヶ150円）
天つゆを敷いた上に、天ぷらにしたズッキーニをのせて出てきた。
天つゆはほんの少しなので、そのままでも良いし、足りなければ塩を加えても良い。
天ぷらになったズッキーニは、ホクホクして美味しい。

天麩羅【砂ずり】（1ヶ250円）
天ぷらにした砂ずりに、蕎麦のカエシ、ブラックペッパーをかけて出てくる。
レモンを添えているので、お好みで。
サクサクした砂ずりの旨味にカエシがよく合う。

【青森県津軽鴨タタキ（レア）】（2200円）
津軽鴨は、フランス鴨（バルバリー種）を津軽地方で育てた、国産フランス鴨になる。
合鴨とは異なり、掛け合わせをしていない純血種の鴨になるので、味わいが違う。
それをタタキにしたもので、塩、ブラックペッパーを振り、
サニーレタス、オニオンスライス、水菜のサラダ、レモンを添えて出てきた。
かなりの強火で周りをしっかり焼いて香ばしく、中はレアに仕上げている。
鴨の旨味が濃厚で、食感も良い。
ぽん酢と柚子胡椒が出てくるので、お好みで。
このぽん酢にはカエシ、3種類の柑橘を使っていて、酸味が強くなく、まろやか。

【揚げ蕎麦がき】（650円）
注文が入ってから、普通より少ない水分で蕎麦粉を練って、素揚げする。
小鉢の底には天つゆを忍ばせているので、上は塩で、下は天つゆの2種類の食べ方ができる。
シンプルに蕎麦の旨味を感じて、普通の蕎麦がきより美味しい。

【アボカドと揚げ蕎麦、ワサビ醤油】（650円）
蕎麦は予め揚げて砕いて冷ましておく。
アボカドをカットして醤油で味付けし、皿に盛り付け、揚げ蕎麦を散らし、海苔、山葵を添える。
海苔の上にアボカドと山葵をのせて食べると良い。
全般的にこの店は山葵がたっぷりのっているのが嬉しい。

【はやしピザ】（1600円）
十割蕎麦がきを作って15cmほどの大きさで平らに伸ばして油で揚げて生地にする。
その上に、ピスタチオのペースト、ブルーチーズをのせて焼いて、ブラックペッパーを振る。
ガレットのような感じ。
ピスタチオの味がよく、おつまみにぴったり。

そば
蕎麦は冷たいものと温かいものがある

【ざるそば】（850円）
基本の蕎麦。
日によって太さを変えていて、この日は少し太めでしっかりしたコシだった。
太めなので、蕎麦の味もしっかり感じる。
つけ汁は、出汁を鰹、椎茸でとり、醤油も角がなくまろやかなので、蕎麦の風味を邪魔しない。

【カレー南蛮】（1200円）
日によって肉の種類などは変わり、この日は鶏肉を使った天ぷら。
それをカレー汁の中でグツグツと煮込んで味をしみ込ませる。
他に、白葱が入っていた。
つゆは、注文が入ってから出汁にカエシを入れ、カレー粉を加え、水溶き片栗粉でとろみをつける。
カレーの香りが良い。

■■攻略法■■
単品で色々好きなものを頼んで、蕎麦で締めると良い。

■■チョッチュ■■
お2人でされているので忙しくなると大変だと思います。だから、取り皿やお冷などはテーブルに置いていて欲しいなぁ。

■■オススメ店■■
林さん　小倉北区　「pot-au-feu（ポトフ）」

■■その他■■
客単価　：　飲んで食べて　7000～8000円くらい

ビールは、生480円から。
ウイスキーは650円から、サワーは600円から。
ワインは、グラス800円から、ボトル4800円から。
焼酎は、グラス600円から。
日本酒は、グラス550円から、1合800円から。

人気メニュー
蕎麦では、【ざるさば】、最近は【カボス冷かけ】も人気
一品物は日替わりだが、【鴨のタタキ】は人気